女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

女性の性欲 〜其ノ四

KTさんとの一件後、「彼とはこれからも仕事現場で顔を合わせざるを得ないわけだから、少しでも早く吹っ切らなければ!」と決意。諸先輩方に全面協力して頂いた結果、ラッキーなことに割とすぐ現夫と出会えました。…が、夫と出会ったことにより、私は生まれて初めての悩みに直面します。その名はセックスレス。いや、正確には“パートナーと一度も性行為がない人生”の始まりと言うべきか(笑)。


知り合ってから4ヶ月後、「実は、今は性行為が出来ないんだ」と現夫に告げられました。その時は軽く捉えてしまい、「ずっとってわけじゃないだろうし別にいっか」くらいに考えていた。ところが、共に旅をしても、双方の家族に「結婚します」と挨拶を済ませても、体の関係は本当に一切ナシ。お風呂にも一緒に入らないので、肌を見せ合う機会すらない。いざ“そういう状態”を経験してみて、「甘かった。これはだいぶ辛いな…」と痛感。KTさんの「君だってセックス、好きでしょ?」という言葉が脳裏に焼き付いていたこともあり、レスが続けば続くほど“セックス”に思いを巡らせてしまうといいましょうか、意識がググッとそちらへ向いてしまうんですよね。


ある日、「ッダァァァ〜‼︎    たまらなくセックスがしたい! 誰かと求め合いたい、抱き合いたい! 男性の筋肉ボディーを、浮き出た血管を、たくましい腕を、心ゆくまで堪能したいぃぃ〜!」と私の魂が叫んだような気がしました。


そんなこと、30代前半までは感じたことがありませんでした。彼氏がいない時期が最長で約2年ありましたが、その時も「嗚呼、セックスしたいなぁ」などとは思わなかった。毎月生理前はムラムラするけれど、そんなものはセルフ(愛しの我が右手♡)で十分解消できます。それに何が辛いって、“そこそこ好きなタイプの男性”(←夫のことでございます・笑)と付き合っているにも関わらず、性的な触れ合いがほとんどないというのは、これまでに一度も味わったことのない…表現が難しいけれど、ある種拷問のような感じかと思います。近くにいるのに触れない、触ってもらえない。これは、想像していたよりずっとキツイです。


そこで、夫と入籍する2ヶ月ほど前から、“女風”について本腰を入れて調査を開始。これには二つ理由があります。一つは、記者仲間からの情報で「女性向けの風俗がある」ことを事前に知っていたから。もう一つは、他でもないKTさんの存在です。


KTさんは、私のことを「恋愛対象ではないものの、セックスはしてみたいと思った。あと、友人&担当記者としては好きだし信頼している」的なことを言っていました。そして、情事の後「すごく気持ちよかった! 君の体、◯◯と◯◯(←彼独自のフェチパーツ)が特に魅力的だったなぁ♪」とも。他にもいろいろ話しましたが、それはそれは嬉しそうに詳し〜く振り返るし、そもそも9時間(‼︎)営み続けたわけだから、あの一夜には概ね満足しているのだと思います。つまり、“恋愛対象じゃない人”が相手であっても、ある程度(欲望やら温もりやらが)満たされるセックスは可能なんだと受け取りました。当初「あくまで“彼の場合”はね」と思い込んでいた部分もありましたが、やがて「私にだって当てはまる可能性はある。好きでもない人とセックスしたことないけど、何事も試してみなくちゃ分からないよなぁ」と考えを改めた次第です。


とは言え、初対面の男性と密室に入る怖さ・不安はものすご〜くあったため、調査開始から“女風ユーザー”になるまでは約3ヶ月かかりました。そして1人目のセラピストさんは見事に大失敗…(笑)。けれど2人目からは、めくるめく体験や、大変気持ちのよい思いをさせてもらい、「別に“好きな人”じゃなくても、タイプだったり気が合う人だったらセックスは出来る(※女風は本番禁止です、念のため)」としみじみ実感。KTさんは正しかった…というか、私にも「してみたい」と思った人と実際にしてみる、という選択肢が加わったのでありました。


そして、相手がプロだからか、はたまた“好きな人”ではないからなのか分かりませんが、プレイ中、かなり大胆・正直・貪欲になれるんですよね。歴代の彼氏とはしたことのない行為をしたり、言葉を口にしたり出来るし、セラピストさんの意外な提案にも「まぁ乗ってみるか〜」と思えるというか、それほど抵抗なく受け入れられます(もちろん、好きなタイプのセラピストさんに限ります)。これまでは、恋人以外の異性と関係を持つ人の気持ちが理解出来なかったけれど、「絶対にナシ!ってことでもないかな」と感じました。本命とは別物といいましょうか、デザートは別腹といいましょうか(笑)、「それはそれ、これはこれ」という具合に、案外器用に立ち回れるんじゃないか?と。加えて、男性が女性の“秘密”や“嘘”に気付ける確率は逆より相当低いと思うので、バレずに墓場まで持っていくことはさして難しくない。だったら、お互いのためにも利用しない手はありません。


夫とのセックスがないことで、メンタル的にもフィジカル的にも崩壊寸前だった私。「妻に申し訳ない」と思いながらも、どうしたらセックスが出来るようになるのか分からない夫(と医者)。


その解決策として、女風は私にぴったりでした。人見知りしないし、“かりそめの言葉”や色恋営業にも耐性があるし、好奇心も旺盛。コロナがもう少し落ち着くまでは利用を再開出来ないけれど、心底「結婚したのが“女風というサービス”が存在する時代で良かった、本当に助かった」と思っています。


これは今だから言えることかもしれませんが、ある意味、夫にも感謝しています。夫と普通にセックス出来ていたら、セラピストさんとあんなことやこんなことをする必要はなかったわけで、夫のおかげと言えばおかげ。そして、私の“性の扉”をバーン!と豪快に開けてくれたKTさんにも、この場を借りて「ありがとう」と伝えたい。


仮に、今がKTさんと気軽に会える状況だったら、たっぷり女風の話をすると思います。このブログ以外では、自分が“女風ユーザー”だという事実を誰にも明かしていないけれど、彼になら隠さず打ち明けられる。確実に興味を持って聴いてくれるだろうなぁ、「エロいこと考えられなくなったら、その時点で終わりだと思ってる」って言い切ってたもんなぁ(男前の顔で・笑)。確かに、人間の三大欲求は食欲・睡眠欲・性欲ですから、“性”について考えられなくなったら終わりというのは一理あるかもしれません。


いずれにせよ、この“開放”は、私にとって非常に大きな意味を持つと思います。今もですが、将来的にはさらに。


想い合っている人とのセックスは当然、気持ちいいし幸せだし、心も体も満たされます。でも、そうじゃない人との(疑似)セックスも、気持ちよくて幸せで満たされる──場合もある。それを知れたことは、本当に本当に良い経験でした。分かってはいたけれど、未知の体験や気持ちって、其処彼処に転がってるんですよね。世の中には私の知らないこと、まだまだたくさんあるんだろうなぁ。生涯を終えるまでに、あとどれくらい知れるのかな。出来るだけ多く知りたいけど、私の寿命で足りるかしら…(汗)。

 

女性の性欲 〜其ノ三

4人目・KTさんは、恋人ではなく“一度寝ただけ”の相手です。彼からすれば、大勢いる“一度関係を持ったことがある女性”の一人に過ぎないでしょうが、私にとっては違います。「その後の人生を変えた」と言っても過言ではないほど、大きな出会いだった。


詳細はカテゴリー/過去の恋愛「最後の恋」をお読み頂ければと思いますが、KTさんは一般の人ではありません。私が長年尊敬し続け、前職(雑誌記者)で「ぜひ取材させてもらいたい」とずーっと願っていたお方です。それゆえ“一度寝ただけ”とは言っても、その歌声に恋い焦がれていた年月は、トータルすればかなり長い。しかも寝たのは一回きりだけれど、お茶やらゴハンやらライブやらで、なんだかんだ半年以上、濃密な時間を過ごしました。


「喋ってないと体調が悪くなる(笑)」というほど、デフォルトでマシンガントークを展開する彼の担当になって以降、公私問わず毎日連絡をもらいました。最初は「今◯◯県に来てるよ」とか「腹へった〜!」とか「今日は疲れた。次会う時マッサージしてほしいな」とか、思わず「もしや私はあなたの彼女なのですか?」と錯覚してしまいそうな内容でしたが(笑)、信頼関係が構築されるに従い徐々に変化。仕事で抱えている葛藤や歌に関する悩み、好きな女性のタイプや濃い目の下ネタ等を、深夜から朝方まで数時間に渡ってLINEし続けることもザラでした。中でも、すごく新鮮だったのが下ネタです。


私はそれまで、男友達にしろ彼氏にしろ、異性とガッツリ下ネタを語り合った経験がありませんでした。でもKTさんは、まず「女体の素晴らしさ」から始まって、好きなパーツやら形やらを嬉々として語り、「ムラムラするのはどういう時?」とか「君は行為の時、照明をどれくらいの明るさにする?」とか「行為のトータル時間は?」とか「女性にとって最高のJr.(サイズ・硬さ等)ってどんなの?」とか、怒涛の質問を浴びせてきたりする。事前に「下ネタOKか否か」は確認されたけれど、ここまで踏み込んだ感じの下ネタとは思わなかったこともあり、「相手がKTさんなら大丈夫」と答えてしまったのです。結果的には、私のほうからもいろいろ訊けて勉強になったし、「なぜそう思うに至ったのか?」だの「男女での捉え方の違い」だのを真剣に議論出来てめちゃくちゃ有意義でした。


以降も、いろんな話題の中にお互い下ネタを放り込むことはごく普通というか、日常になりつつありました。よく自撮りした画像(別段エロいものではなく、例えば“指”の寄り写真とか“鎖骨”の寄り写真とか)を送り合ったりもして、それはそれは楽しい日々だったなぁ♡   一度だけ関係を持った当日、ベッドで「ああいうやり取りってさ、今日のための長〜い前戯だったと思うと興奮しない?」と言われて仰天しましたが、なるほど、確かにそうかもしれません。そして「つまり随分前からこうなること、己は想定してたんかーい!」と気付き、彼の“女体好き”っぷりを再認識したのでありました(笑)。


さてさて。「最後の恋」にも書きましたが、関係を持った日、私は一睡もさせてもらえませんでした。23時頃から行為が始まり、終わったのはなんと‼︎翌朝8時。もちろん、喋ったりお茶を飲んだりして休憩を挟みつつだけれど、あんなに長い時間営み続けたのは人生初です(ちなみに、それまでの最長記録は4時間)。加えて、「どこが気持ちいい? どうしてほしい?」と尋ねたら「僕はいいよ。君に気持ちよくなってほしいから、とことん奉仕したい。相手が気持ちよさそうな顔してると、自分も嬉しいタイプなんだよね」と返ってきてびっくり。彼の口から「奉仕」という言葉が出るなんて! 普段はSっぽいのに、行為中は完全にMでめちゃくちゃ従順。中盤以降「君さえよければこうしてほしい」と低姿勢で希望を伝えてきた&潤んだ瞳で諸々訴えてきたため、愛おしさも相まって全部受け入れてしまいました(笑)。


余談ですが、私が一番惹かれているのは、彼の“声”です。たとえ周りがドン引きしていようと(笑)とんでもない熱量で“好きなもの”について延々語る姿も、LINEだと面と向かっては言わない弱音を吐きがちなところも、「美の神」的な、“人ならざる者”の仕業としか思えないほどに整った顔立ちも好きだけれど、ダントツ1位はその声。よって、いろいろと懇願してくる声や、射精する瞬間の声を聴けたことは、本当に一生の宝物です。逆に言うと、私は声フェチなので「声が好きすぎる人と付き合うのは、やっぱりどう考えても無理だな」と実感しました。好きな声優さんもたくさんいますが、もしも皆々様に近距離でキメ台詞を言われようものなら…ダメだ、脳内イメージだけで天に召されてしまいそう(笑)。


それはさておき、一夜を共にした数日後、自分の気持ちを伝えて見事に玉砕したわけですけども(泣)、その舞台となったお洒落カフェで交わした“本音トーク”が実に興味深かった。


意外な発言はたくさんありましたが、特に驚いたのが下記の二つ。

「僕はいつでも性欲を満たしたいし、セックスしたいと思ってる。ある程度僕のフェチを満たしていて、気が合う人ならすぐにでもしたい。君ともしたかった。でも『好きな人だから』ってわけじゃない。僕の場合、『この人としたい』と思って相手もOKだったらする。君は好きな人としかしないかもしれないけど、“そうじゃない人もいる”ってことは知っといてもいいかもしれないよ」

「君だってセックス、好きでしょ? 僕を好きでいてくれたのもあるだろうけど、セックス自体が好きじゃなかったら、あんなに長い時間いろんなことさせてくれないと思うんだ」


何と言いましょうか、どちらも自分の中からは絶対に出てこない発想でした。

「世の中には、“好きな相手”とじゃなくてもセックスできる人がいる」

「どちらかといえば淡白なタイプだと思ってたのに…私って、セックスが好きだったのか⁉︎」

 

彼の話を聴いてからというもの、私は“性”について今までにないほど突き詰めて考えることになりました。いろんな意味で、“自分自身”と向き合わざるを得なかった。


嗚呼、ヤバイですね。このテーマだと永遠に綴れてしまうような気がする(笑)。続きはまた後日書きます。おやすみなさい、良き夢を♪

 

女性の性欲 〜其ノ二

人生には、多かれ少なかれ“重要な出会い”や、“自分の価値観・思考に大きな影響を与える出会い”があるかと思います。衝撃的な映画や本、聴いた瞬間「わぉ、大好き!」と思える歌手&バンド、のめり込める、或いはゆる~く続けられる趣味との出会い等々。もちろん、“人との出会い”も同様です。


私にもいろいろな出会いがありましたが、性的な意味で影響を受けたのは4人。まずは親友・E。彼女とは長い付き合いで、親友且つファーストキスの相手でもあります。Eは昔も今も美人で明るく、良い意味で我が道しか歩かない性格。それゆえ大変魅力的で周りが放っておかず、“常にモテ期”の人生を送っています。藝大に行くくらいだからだいぶ変わり者だけれど、どういうわけかすごく馬が合うのです。そして、私も彼女のことが大好きですが、彼女も私のことを相当好いていると思う(笑)。


中学生の頃、連日見知らぬ先輩やら同級生やらに告白されることに疲れたのか、Eは突如「私は◯◯(←私の名前)が好きだから、誰とも付き合わない」と声高らかに宣言。事前に相談がなかったので驚いたけれど、「まぁ別にいいか~」と思って否定も肯定もしませんでした。それまでも人前でイチャついていたというか、毎日一緒に登下校&教室では互いのロングヘアを編み合いつつ顔を近づけてキャッキャとお喋り。時折手をつないだりもしていたので、周囲からは恋仲に見えないこともなかったと思います。現に誰も「そんなの嘘だ!」とは言わなかったし、以降無駄に言い寄られることが減り、Eも喜んでいました。その流れで、何となく「じゃあとりあえずチューしとこっか」みたいな話になった時、「そうね~、どっちでもいいかなぁ」と答えたら「ならしようよ。私◯◯とチューしてみたい」と言うので「どうぞ」と。でも軽くチュッという感じだったし、「普段のスキンシップとそんなに変わらないね」的なことを言い合ったように記憶しています。その後、高校生になってお互い彼氏が出来た際、「女の子とチューするほうがよくない? 唇柔らかいし、やっぱ男の子より甘い香りがするもんねぇ♪」と、まるでおじさんのような会話を交わしたのでありました(笑)。


今振り返ると、なかなかに良い経験だったなぁと思います。ファーストキスを“好きな人”と交わしたのは間違いないですし、この経験のおかげでLGBTQの友人・知人に対してもフラットでいられるといいましょうか、特に何も感じないのかもしれません。学生時代はもとより、社会人になってからも女性に好意を持たれることは何度かありましたが、それも普通に「ありがとうございます」と思うだけ。相手が美しい女性、可愛らしい女性の場合は正直クラッとしかけたけれど(笑)、「彼氏がいるのでごめんなさい。でもありがとう、嬉しいです」とお断りすると、ぱぁっと華やいだ表情になり「こちらこそありがとう。思いきって伝えて良かったです」と。その顔がまた可愛くて、「もったいないことしたかな」と思わないでもなかったけど、当時から二股はナシ派なのでぐっと我慢。ちなみに、Eとのキスはその時一度きりです。今も変わらず親友の関係で、彼女は外国人の妻&一児の母として異国で頑張っています。この状況だと、また遊びに行けるの、何年も先になるんだろうなぁ…(泣)。


2人目は、私が唯一「愛しています」と言葉にして伝え、恐らく生涯愛したままであろう相手・Hさん(詳細はカテゴリー/過去の恋愛内「愛している。だから別れる」に掲載)。彼とは22~30歳までを共に過ごし、一生分くらい愛し愛されたと思っています。


彼とのセックスは至ってノーマル。正直に言ってしまえばそんなに上手いわけではなかったし、トータル時間も短かったけれど(平均20~30分)、彼のことが本当に好きだったせいか、心身ともに満たされて、毎回とってもとっても幸せな気持ちでした。「大好きな人と愛し合うっていうのは、こんなにも幸せなことなんだぁ♡」と肌で実感。当時の私は、8年間セックスレスとは無縁の生活を送っておりました。Hさんからも求められたし、私からも求めた(ちなみに7年半同棲)。当然、将来“パートナーとのセックスレス問題”に直面することになろうとは、つゆほども想像していませんでした。ハイ。


3人目はTさん(詳細はカテゴリー/過去の恋愛「学ぶ恋」に掲載)。32歳のころ付き合っていた人で、生まれて初めての“S彼氏”です。Tさんは非常に頭がいい上、努力家且つ博識。性生活に限らず、さまざまな面で影響を受けました。彼とは、今も良き友人関係が続いています。


さて。好奇心&探究心旺盛な彼は、セックスも大変アグレッシブ。基本的に2時間以上をかけ(最長記録は4時間)、体位も毎回5~10パターンほど変える。「世の中にはこういうプレイがあったのか!」とか、「こんなにずーっと喋りながらセックスする人もいるんだな〜」とか体験できて、諸々面白かったです。そして、彼と付き合って“果てる”ということ、「絶倫は存在する」ということを知りました。


私は絶頂まで時間が掛かるタイプです。プラス、果てることにそこまで重きを置いていないため、その点をじっくり追求したことがありませんでした。でも、Tさんは実にタフ&絶倫、何よりセックスが大好きな人だった。「今までちゃんと果てたことがない」と伝えたら、「なんて勿体ない! 俺何時間でも出来るし、君がイクまで付き合うよ。っていうか、絶対イカせたい‼︎」と謎のやる気を発動(笑)。単純にSだから「俺がイカせてやる」と思っただけかもしれないけれど、見事に有言実行してくれました。そればかりか、後日、人生初の“潮吹き”なるものも経験させてくれた(大して気持ちいいとは思いませんでしたが・笑)。Tさんと付き合っている間は、心は“豊かな会話”で満たされ、体は“未知のセックス”で満たされている感じだったなぁ。ちょっと悲しい別れ方をしたものの、彼と過ごした時間はすごく有意義でした。男女関係が終わっても、特にわだかまりもなく友人関係でいられるということは、相性自体は結構良いのでしょう。人との縁って、本当に不思議ですね。


そしてそして、一番不思議なご縁は4人目・KTさんとの出会いかもしれません。彼と深く関わったことにより、私の中でまだ開いていなかった“性の扉”がオープン。世界が大きく広がったように思います。


つづきは、また後日。美容室へ行ってまいります!

 

女性の性欲 〜其ノ一

前回(“性”のアウトソーシング)からの続きです。


繰り返しになりますが、女性にも性欲はガンガンございます。ただ同時に、この至極当たり前の事実を「当たり前だ」と言いにくい雰囲気や、「女性が性欲を語るなんて…はしたない」的な空気もまだまだあるなと感じています。私も、基本的には“秘め事”について公共の場で大っぴらに話すのは品がいいとは思わないし、お酒に酔って下ネタばかり口にする人を見ると「嗚呼、残念な大人だなぁ」とガッカリしてしまう。性について語るならば、決して茶化したりせず、一対一もしくは少人数で、これでもか!と大真面目に議論したい。お国柄的にも、小さい頃からそういう機会が少な過ぎるのでは?と思います。要するに、日本は性教育が全然足りていないと思う。コロナを「正しく恐れる」のに匹敵するくらい、性を「正しく学ぶこと」は、次代を担う子供たちにとって(もちろん大人にとっても)大変重要なことだと捉えています。


特に今は、スマホ一つであらゆる情報(←正確なもの、曖昧なもの、間違っているもの全部ひっくるめて)やら画像・映像やらを簡単に入手出来てしまう時代です。その膨大な量の中から“正しい知識、本当に必要な知識”を取捨選択する能力が備わっていないうちに、視覚と聴覚に性的な刺激を浴び続けるのは、あまり良い影響を与えないんじゃないかしらんと予想します。女性器も男性器もボカシなしですぐ見られるけれど、個人的には“生まれて初めて目にする秘部”は、大好きな人のものであってほしいなぁ。だって、そのほうが感動的(或いは衝撃的・笑)だと思うから♡   


あ…話が逸れましたね(汗)。私は常々、諸先輩方より「女性は30代後半から性欲が増す」というようなお話を伺っておりました。自分がその年齢に達してみて感じるのは、「増すっていうか、正直&貪欲になったかもしれないなぁ。あと、“セックス自体をもっと楽しもう”的な余裕が出てきた」ということ。


10代・20代の頃はいろんな意味で元気だったし、性欲だってそりゃあ漲っていた。でも、長年のパートナーが近くにいたことも手伝ってか「そのことばっかり考えて、他は何も手につかない」とか「性欲を持て余しちゃって、自分では処理のしようがない」とか、そこまでの経験はなかったと記憶しています。されど36歳以降、「無理。今日は本当に無理‼︎  メンズと触れ合わないとか絶対無理なんですけど〜!」という日がチラホラ出てまいりました。


またまた長くなりそうなので、ここで一旦切りますね。そしてお風呂に入り、身体を温めたらすぐに寝ます。実は昨日から生理が始まりまして、猛烈に眠い&お腹が痛いのです…。生理はずーっと重いのですが、今すぐにでも軽くなる方法ないかしら…(泣)。

 

“性”のアウトソーシング

私は過去の恋愛において、そして2019年秋よりスタートした結婚生活において、浮気をしたことはただの一度もありません(当然、風俗は浮気に入らない派です・笑)。

学生時代に「イヤイヤ、つーか彼女いたんか~い!」という根っからの遊び人に引っ掛かったことがある程度で(笑)、私サイドはちゃんと相手がいながら他の人とどうこうなる発想もなければ願望もなかった。モテ過ぎるがゆえにいちいち断っていられない方々を除き、“浮気する人の気持ち”もイマイチ分かりませんでした。決してバレないよう細心の注意を払うのはもちろん、万一バレたらパートナーを傷付けてしまうことは明らかだし、最悪別れる結果を招くかもしれないのに、わざわざリスクを背負ってまで浮気する意味が理解出来なかったからです。けれど36歳以降、考えが少し変わりました。


今でも浮気を全面的に肯定しているわけではないものの、一部分は理解可能です。

まずは、双方が「浮気・不倫オッケー」と容認しているケース。言うまでもなく、これは問題ナシ、口を出す必要もナシですね。

続いて、何の感情も後腐れもなく、まるで息をするかのようにセックスが出来る人。昔はどちらかと言えば嫌悪していたタイプの方々ですが、今なら「一度お手合わせ願えますか?」と言いたいくらい♡

そして最後は、パートナーや配偶者と体の関係がない人。セックス以外は上手くいっていて、この先も「彼もしくは彼女と一緒にいたい」と思っているなら、“性”をアウトソーシングするのも全然アリだと思います。家事が苦手なら家事代行サービスを利用するのと同じような感覚で、体の関係がないなら性生活を外部委託すればいいだけの話です。30代前半までは「好きでもない人とそんなことするなんて…」と思っていましたが、自分が女風ユーザーとなってからよ〜く分かりました。「性生活は、他所で十分に補える」ということが。


ただし、私も最初からスパッと割り切れていたわけではありません。女風利用歴1年弱ですけれども、これまで積み上げてきた幾つかの恋愛があってこそ、現在“性のアウトソーシング”が問題なく出来ている感じです。

22~30歳までを共に過ごしたHさんとの、“愛し愛されて心が満たされた”経験や、「『セックス=好きな人とするもの』とは限らないよ」と身をもって(笑)教えてくれたKTさんの存在(*以上、詳細はカテゴリー「過去の恋愛」を参照願います)。そして、「今は性交渉が出来ない」と伏し目がちに言う夫を傷付けたくはないけれど、“結婚していながら夫と交わったことが一度もない現実”に押しつぶされてしまいそうだった自分自身…。様々な要素が重なり合い、やっとこさ「性欲は女風で解消する」というシステムが私の中で構築されたのです。きっと、どの恋愛、どの出会いが欠けてもここには辿り着かなかったでしょう。「人生には無駄なことなんてない」的なことを度々耳にしますが、なるほど、確かに一理あるなぁと思います。


恋人だから、夫婦だから、みんながみんな熱烈に愛し合っていたり求め合っていたりするわけじゃない。私は夫のことを尊敬しているし、人間として好きだし、出来れば生涯一緒にいたいと考えています。でも、「愛している」のとは少し違う。多分、夫もそうじゃないかなと思います。お互い、異性として愛しているわけじゃないけど、だからといって結婚しちゃいけないこともない。

前にも書いたかもしれませんが、結婚の定義や間口って、もっと広くて&ざっくりしていていいと思うんですよね。仲の良い友人同士でも、利害が一致しているからでも、好きで好きで仕方ないからでも、家賃や生活費を節約したいからでも、ただ何となくでも、共に「結婚したい」と感じているならしていいと思う。夫婦なんて10組いれば10通りあるんだし、考え方も暮らし方も各家庭ごとに違います。まぁ「子供が欲しい」となると、生まれてくる子の人生も背負うわけだから慎重に事を進めたほうがいいでしょうけども、我が家のように「夫婦だけで生きていく」「共働き」「財布は別」と決めている場合は、諸々のハードルが低めではなかろうかと予想します。


さてさて。36歳での大失恋後、結婚したいというより「穏やかで安定した関係性を築ける相手を見つけたい」と願って始めたパートナー探し。当初は、恋人(現夫)と性行為がないことが辛くて辛くて枕を濡らしたりもしたけれど、今は全然大丈夫です。むしろ「彼とは一生交わらなくてもよい」とすら思っている次第。

おかげさまで現状、願った通りの関係性を築けているし、家計も家事も折半で楽チンだし、お互い好きに過ごしながらもたまには一緒に出掛けたり、家で何気ない会話をしたりして日々適度に、ちょうどよく楽しい生活を送れています。時には意見がぶつかることもありますが、違う人間同士ですからそんなのは当たり前。2人とも元気で、平和に暮らせているだけで幸せ&満足です。「そんなこと言っちゃって、女風がなくても同じように笑顔でいられたと思う?」と問われたら、「それは絶っっっ対に思えない‼︎」と即答しますけどね(笑)。


やはり、30代(当時)で“一つ屋根の下に暮らすパートナーがいながら、性的なことはゼロに近い毎日”を送るのは相当キツイです。男性のように溜まるってことはないけど、女性にだって程度の差はあれ性欲はガンガンございます。私は“そこそこ好きな人”と結婚したからまだマシでしょうが、“めちゃくちゃ好きな人”と結婚していて、かつセックスレス状態という方々は、生殺しというか何というか、そりゃもう発狂してしまいそうなほど辛いと思う。心中、お察し致します。

それからそれから…って、既に文章量が多くなってしまったので(汗)、続きは後日、改めて書きますね。オヤスミナサイ。

 

【コラム㉘コンドームのススメ】

【コラム㉓秘部の形状】でお伝えした通り、これまで私がお世話になってきたセラピストさん達の秘部は、施術中、約8割が「気付いた時にはフルパワー!」の状態にトランスフォームしていました。にも関わらず、積極的にコンドームをつけてくれる方はほぼいなかった(あくまで私の経験上です)。大抵のラブホテルに備え付けてあるし、セラピストさん自身も用意しているはずなのに、です。


コンドームは、避妊具としてはもちろん、“性感染症防止”という点でも重要な役割を果たします。日々、不特定多数のユーザーさんを相手にお仕事をしているセラピストさんと、あんなことやこんなことをするわけですから、諸々の性感染症をもらってしまう危険と常に隣り合わせ。逆に、万一自分が何かしらの菌を持っていた場合、セラピストさんや他のユーザーさんを感染させてしまう可能性もあります。以上の点から、私は女風ユーザーとなって割と初期の段階で、コンドームを持参するようになりました。


ただし、タイミングには気を付けています。最初から「ゴム持ってきたよ」と言うと、「じゃあ本番OKってことね」とか「挿入してほしいって意味かな」と要らぬ誤解をされてしまうかもしれません。それと、当たり前ですがゴムは元気な状態でないと装着できませんから、「プレイ中は必ず勃てておくれよ」という無言の圧力にもなりかねない。中には特に反応のないセラピストさんや、反応していても下着を脱がないセラピストさんもおられますので、妙なプレッシャーやら誤解やらを与えたくないのです。


なので私は、トランスフォーム後、もしくは「下着脱いでもいい?」と訊かれたタイミングで「実は試してみたいゴムがあるんだ♡」と告げるようにしています。私生活ではあまり使ったことのない、ゼリー(潤滑剤的なもの)たっぷりのものとか、甘〜い香りがついたものとかを買っておき、気分や雰囲気に合わせて「今日はこれにしよう」と選ぶのです。これだと自分も楽しいし、セラピストさん側も「へぇ、いいね」となり拒否されることはまずないからオススメ。「あなたはどれがいい?」と一緒に選んだりしてイチャつけば、より恋人っぽいムードになる効果もあります。


ちなみに、ゼリーたっぷりめのコンドームは、自らつけてあげたり、秘部同士をあてがったりあてがわなかったりする際に諸々スムーズだし、何より気持ちいいのでお気に入り。あと、卑猥な音も出やすくて(笑)そういう面でも素敵です、ウフフ♪

 

 

SM考察

「SとM、どっち?」と訊かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか。私は「相手に合わせてどっちもイケる派」と答えます。


私自身はニュートラルですが、結果としてMの男性と付き合うことのほうが多かったです。最初は「これの何が気持ちいいんだろう? さっぱり分からん…」と戸惑いつつプレイしたりもしていたけれど、可愛らしい声を聴いたり恍惚とした表情を見たりしているうちに、「彼が喜んでるならそれでいっか♪」と気にしなくなりました。


私が人生で初めて付き合ったM彼氏は、「過去の恋愛」カテゴリー内「本気じゃない恋」のEさん。彼はドを3つ付けたいくらいの真性Mで、私としては未知の体験だらけでした。目隠しや手錠はまだしも、バストトップを「取れちゃうんじゃ…⁉︎」と心配になるほどつねるとか秘部を踏み付けるとか射精管理をするとか、初心者にはハードル高めの要求も結構あった。その時に思ったのが、「Sってサディズムの略とは限らないな」ということ。私は「S=サービスの略」だと感じました。


なぜかと言うと、Mの人はいろいろ尽くしてもくれるけど、ベッドでの「こうしてほしい、ああしてほしい」という要求がものすごく明確なのです。「つねるなんて」「踏み付けるなんて」とこちらが躊躇してもお構いなしというか、「大丈夫だから」「それが気持ちいいから」とグイグイ来る(笑)。私は真性のSではないため、好きな人をつねったり踏んだりした経験などありません。力加減やら何やらが分からないので、全てが探り探りになります。「もっと強く」と言われても、「イヤさすがに痛いでしょうよ…」と思ってなかなか出来ない。まぁ、慣れれば段々分かるようになるんですけどね。


その後もMの男性と付き合ったけれど、私の中では「S=サービスの略、M=真っ直ぐの略」と結論付けました。

Mの人は、自分の欲求や快楽に対してどこまでも、それはそれは果てしなく真っ直ぐです(あくまで私調べ・笑)。「拘束してほしい」「上に乗って犯してほしい」「恥ずかしいことを言わせてほしい」等々、欲望のままに懇願してくる。一方の私は、それをひたすら叶えてあげる立場です。真性Sの人ならめちゃくちゃ楽しいのかもしれませんが、私は基本ニュートラルなので別段興奮もしないし、やり方だってよく知らない。彼のことが好きだから、まさに“サービス”で要求に応えているに過ぎないわけです。


経験してみるまでは、“SとMは主従関係”だと勘違いしていました。でも実際は対等、もしくはMのほうが上手く誘導しているケースも多い。面白いなぁ、何事も体験しないと分からないなぁと実感した次第です。


ところで。私は30代に入って以降、SよりもMの男性に好かれることが増えました。うち何人かの男性(彼氏含む)に理由を訊いたところ、「Sっぽいから」「Sの素養があるから」「この人に攻められたいと思ったから」と返ってくることも多かった。自分ではそんなつもりがないため、「Sっぽいって例えばどういうところが?」と尋ねると、「言っちゃったらつまんない」とか「雰囲気」「何となくの感覚」とかいう答えばかりで参考になりゃしません(笑)。でも今やどうでもいいというか、「相手がそう感じるならそれでいいか」と思っています。


人間って多かれ少なかれ、どちらの部分も持っているんじゃないかなと思います。特に女風ユーザーとなってから、「攻めたい日もあれば攻められたい日もある」ことを知ったし、無理に分類する必要性も感じない。ただ、“他人から見た私”は恐らく「Sっぽい」のでありましょう。確かに、タイプのセラピストさんを攻めまくるのは非常に楽しい(Mっぽい人に限りますが)。声フェチということもあり、良い声で鳴かれるとますます攻めたくなるので、どちらかと言えばS寄りなのかもしれません。

 

そういえば、施術中「君に攻められたい」的なことを言うセラピストさんもいたけれど、あれは「このお客さんSっぽいな」と察知しての発言なのかしら。え…それってつまり“サービスしてくれそう”ってこと⁉︎    全然ダメじゃん(笑)!