女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

女風初体験

担当セラピスト=A店/Kさん(40代前半・ごく普通のサラリーマン風・ややぽちゃ体型・もち肌・聞き上手)

 

利用してみたいお店候補を5~6つに絞り、その中でも健全そうなお店をチョイス。HP上から受付の方にコンタクトを取り、いくつかの質問とやり取りをして「これなら大丈夫かな」と思い、利用の数日前に予約を入れました。そのお店は在籍セラピスト数が少ないのと、掲載されている写真がイメージカットのような感じ&裸体ショットがないためどんな人が来るのかぼんやりしているのが不安でしたが、いかんせん初利用なので「女性経験も社会経験も豊富な、ある程度大人の男性がいい」と思って40代前半の方を指名。

 

A店以外の候補店は、セラピスト数や掲載写真も多くて分かりやすかったけれど、在籍者は大半が20代の男性。7つ下までは付き合ったことがある&相手もプロなので年齢差はさほど気になりませんが、怖いのは男性の性欲です。あくまで自分の経験で言うと、通常20代の男性は性欲が強く、それをきっちりコントロール出来るのか?という不安がある。プラス20代前半の場合、社会経験自体が不足している可能性があるため、大人としての会話やマナーが未完成かもしれない。そう考え、ごく普通のサラリーマンっぽい雰囲気の方(HPの写真が上品なスーツ姿でした)にお願いしました。

 

都心のビジネスホテルを予約し、約束の1時間前に入室。そわそわしながら待っていると、時間ぴったりに部屋のチャイムが鳴りました。扉を開けると本当にごく普通の、営業マンっぽい方が立っていて「はじめまして、◯◯(以下K)です」とにっこり。ただし写真からイメージしていた感じとは異なり、全く好きなタイプではありません。私は筋肉フェチ、手フェチ、声フェチなのですが、どこを取っても好きなところがない(笑)。「この人と同じベッドに入るのか…出来るかなぁ」とのっけからテンションが下がったけれど、「まぁ初回だし、勉強と思えばいいや」と気持ちを切り替えて2人掛けのソファーに並んで座りました。

 

全然タイプではなかったものの、歴が長い(*本業は別にあるが、セラピストとしての歴も10年以上ある)せいか話を聞き出すのが上手く、思いきりリラックス。途中から「私って心理カウンセラーさんのところへ相談に来たんだっけ?」と錯覚してしまうほど、心の内を洗いざらい話しました。夫とのことはもちろん、性に関することもたくさん。性にまつわる諸々って、身近な人と深く話すことって少ないんですよね。仕事柄、下ネタを話す機会は多いけれど、それは潤滑油というか盛り上げるための話題であって、真剣に議論しているわけじゃない。だから、初対面の人と性について踏み込んだ話をしている状況が面白くもありました。気付けば40分くらい話していたのではないでしょうか。

 

「そろそろシャワー浴びますか?」と促され、そうだ、自分はそういうサービスを予約したんだった!と思い出しました(笑)。私がシャワーを浴びている間にベッドを整えていてくれて、マッサージが出来る状態にセッティング。シャワールームから出てくると、バスローブ姿のKさんの体型がはっきり分かってよりテンションが下がる結果に…。ロングコート+スーツ姿の時は気付かなかったけれど、お腹に立派な浮き輪がくっ付いている感じです。自分自身も完璧に管理出来ているわけではありませんが、体型をキープするための努力はしています。私の場合、男性に性的魅力を感じる要素として、細身で引き締まったボディーもしくは運動によってついた筋肉ボディーというのが絶対に入る。ぽちゃっとした方は、友人としてなら全然問題ありませんが、異性としては意識しないし、そもそもそういう行為に及びたいと思いません。

 

困ったなぁと思っていたら、「してほしいこと、してほしくないことはありますか?」と訊いてくれました。とりあえず、「疲れているので普通のマッサージを入念にお願いします」と「キスは遠慮してほしい」と伝えました。そしてここからが本題です。「始める前に確認したいんですけど、これってどこまでしてくれるんですかね?」と単刀直入に尋ねました。そうしたら何と!「どこまでっていうのは、明確には決まってないんですよねぇ」と不敵な笑み。なるほど、選ぶお店を見誤った予感がします。まだ何もされていないけれど、これは本番の危険性がある。さてどうするか。

 

手順としては、「ごく普通のマッサージから始まって、打ち解けてきたら段々性感マッサージに移行していく流れ」だと事前に説明がありました。うつ伏せ状態で普通のオイルマッサージをしてもらっている間、「今日はエッチなことより、まったりした時間を多めに過ごしたい」と何度か伝え、「本番行為は違法ですよね」的なことも話の中に織り交ぜてみる。でも恐らく流れ通りにコトは進み、リップでのサービス開始。さすがに上手い&気持ちいいです。プラス、うつ伏せで顔も体も見えない状態のため、脳内でKさんをイケメン細マッチョ俳優に変換。これなら乗り切れるかもと思った矢先、仰向けにされた瞬間目が合ってしまい&ゆるゆるボディーを見てしまい、ものすごく萎えました(笑)。

 

そして驚いたのは、いつの間にかKさんも全裸になっていたことです。私は元々バスローブ1枚でシャワーから出てきましたが、Kさんはバスローブの下に下着をつけていたはず。早業で&ユーザーに断りなく全裸になり、かつ元気な状態であることに恐怖を覚えました。だって、セラピスト側は脱ぐ必要ないですからね(*ユーザー側が希望すれば、裸体を鑑賞したり秘部を触ったりするのは大抵のお店で可能です)。全然タイプじゃない男性と密室で2人きり、相手は全裸&すごく元気…これはもう本当に怖いです。

 

私は出来るだけ穏やかなトーンで「下着、つけてもらえますか?」と伝えました。Kさんはちょっと驚いた表情で「え? あ、はい」とすぐに対応。そこは紳士でしたが、性感マッサージに移行してからは…何というか、秘部(常に元気な状態)をガンガン当ててくるんですよね。下着越しでも要は布一枚なわけで、感触ははっきり分かります。私は悪寒がして&鳥肌が立ってしまって、「当たらないようにしてください。それが無理なら、まだ終わりの時間じゃないけどもう終了にして頂くか、普通のマッサージに戻して頂けませんか」と真顔で言いました。Kさんは素直に「分かりました、すみません」と一言。

 

イヤなものはイヤだと伝えるのが苦手な女性の場合、このお店(というかこの日のKさん)に当たってしまったら本番の危険性があります。私の推測ですが、Kさんはこれまでも本番行為をしたことは結構あるように感じました。ただ、ユーザー側もそれを望んで(つまり双方が合意して)、且つお互いに口外しない&きちんと避妊するのであれば構わないのでは?とも思います。Kさんの場合、こちらの要望通りキスもしなかったし、やめてくれと言うものを力づくで強要するような行為もありませんでした。そして話を聞くテクニック、性的なテクニックも高度。単に私のタイプじゃなかったというだけですね。

 

というわけで、この日学んだことは…

 

一.「性欲をきちんとコントロールできるかどうかは、年齢や経験とは関係ない。その人個人の問題である」

一.「たとえ高度な技術で一時的に気持ちよくしてもらっても、タイプじゃない人が相手だと心も体も満たされない」

一.「してほしいこと、してほしくないことは、曖昧な言い方では伝わらない。至極明確に告げるべし」