女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

イケメンの舌技と「ここぞ!」の甘え声に陥落

担当セラピスト=E店/KIさん(30代前半・浅黒い肌・細身・シックスパック・低音ボイス・甘え上手&営業上手)

 

D店・Jさんで「普段は縁のないジャンルの男性と、女風でお近づきになるのもアリ」と学んだので、私生活では縁遠い“濃いめのお顔”に初挑戦。お店のHPには「ソース顔」と明記してあり、お腹はシックスパック、ちょっとSとの紹介も。名前はKIさん。

約束の場所で待っていると、黒いコートにデニム、マスク姿の男性が「◯◯さんですか?」と声を掛けてくれました。続けて「マスクしたままですみません。この辺りは知り合いに会うかもしれないから、後で取りますね」とぺこり。HPの写真で見た印象より細身で、目元はエキゾチック且つセクシー。しかも声が低音で思いきりタイプです。声が好きな時点で「わ~い、大当たり♪」と嬉しくなりました。

 

ホテルに着き、禁煙ルームをセレクト。エレベーターを待っている間、マスクを取ったお顔を見てびっくり。相当イケメンです。エレベーター内はただでさえ狭いのに、ものすごい近距離で、そして無言でじーっと目を見つめてニコニコ。部屋が8Fだったせいか時間が妙に長く感じ、耐えきれずに途中で目をそらしてしまいました。何かに負けた気分です(笑)。

 

私は仕事柄、とんでもないレベルの美男美女とお会いする機会が少なくありません。彼らには共通して、①外見と同じくらい内面も美しい(稀に例外あり・笑)、②人との距離が近い&目をじーっと見て話す、③褒められること&ねだることに慣れている、という三大特徴があります(私調べ)。そのため仕事の現場では、美男もしくは美女が「キスするおつもりですか」というくらい至近距離で話し掛けてこようと、「この後って空いてます? お腹すいちゃった♡」とねだってこようと全く動じないのですが、プライベートとなると話は別。自分のことながら、人間の反応というのは面白いものです。

 

さて、部屋に入ってまたびっくり。KIさん、うがい・手洗いをしたり、飲み物をセッティングしたりとテキパキ動いた後も、ソファーに座る気配が全くありません。「え、立ったままカウンセリングするの…?」と思っていたら、「こちらへどうぞ」とベッドに誘導されました。戸惑っていると、「堅苦しいのあんまり好きじゃなくて。ゴロゴロしながらカウンセリングしませんか」とにっこり。入室後いきなりベッドというのは初めてのパターンでしたが、新鮮で良かったです。

2人ともうつ伏せでゴロゴロ&イチャイチャしながら、どういう手順がいいかを相談。いつもなら、まず普通のマッサージ→性感マッサージという流れだけれど、この日は「(普通の)マッサージ重要視してる?」と訊かれて、なぜか「ううん、そんなに」と答えてしまいました。実際は「趣味=マッサージ屋めぐり」というくらいに大好き。普段からタイ古式マッサージリフレクソロジー、リンパマッサージ等によく行くし、女風でも楽しみの一つにしています。彼の声があまりにもタイプだったのと、軽くイチャついたのがソファーではなくベッドだったことが相まって、既にエロスのスイッチが入っていたのかもしれません。

 

その後、またまたびっくり。耳と背中が弱いことを伝えると、「へぇ、弱いところ教えてくれるんだ。例えばこういうのとか?」と言うやいなや、突如覆いかぶさって耳にキスの嵐。しかもキスの合間に耳元で喋るので、声フェチの私はもう立っていられません(いや、寝てますけども気持ち的に・笑)。流れにまかせていろんなところを触られ、シャツもキャミソールも脱がされました。「シャワー浴びたい?」と訊かれたけれど、その時点で半裸だし、第一身体が火照ってシャワーどころではない(笑)。「いい、平気」と答えて全裸になり、諸々そのまま続けました。KIさんの唇は厚くて柔らかくて、キスだけでも相当気持ちよかったです。

 

びっくりはまだまだ続きます。どのセラピストさんもデフォルトで秘部をリップしてくれるのですが、前も後ろも全部ひっくるめてというのは初めて。というか、後ろを舐められたのは人生初です。「おしりは抵抗ある?」と訊かれて「抵抗はないけどシャワー浴びてないから…」と答えると、「オッケー、じゃあ続行ね」と相成りました。KIさんの舌技が素晴らしいせいか、恥ずかしさよりも気持ちよさが勝ってしまい終始されるがまま。同じE店・KNさんの時は恥ずかしくてギブアップしてしまった四つん這いも勢いでクリアし(笑)、その後はこちらも負けじとシックスパックを攻めたりして、締まったボディーを堪能させてもらいました。

 

そしてここからも凄かった。いえ、むしろここからが真骨頂かもしれません。KIさんは「ちょっと待っててね」と時計を見に行き、「え、もうこんな時間⁉」とリアクション。120分コースだったため「もしかして2時間越えちゃった?」と訊くと、「ううん、大丈夫。でもあっという間過ぎてびっくりしちゃって」。こういう言葉は、たとえ嘘でも嬉しいですね。「さっき『僕はリピーターさんが多いし、新規のお客さんは久しぶり』って言ってたでしょ? 単に新鮮だから早く感じただけじゃない?」と返したら、食い気味に「そうじゃない。すごく楽しかったからだよ」。

即座に100点の答えが出来る&ユーザーを幸せな気持ちにさせられるのは、努力であれ才能であれスゴイです。しかも今考えると、ベッドサイドではなくわざわざ離れた場所に時計を置いたのも計算…というか演出だったような気がする。だとしたら、もはや俳優の域でございます(笑)。その後は一緒にお風呂に入り、全身をこれ以上ないほど優しく丁寧に洗ってくれました。お湯に浸かりながらもイチャイチャし続け、まるで付き合いたてのカップルみたいで本当に楽しかった。

 

トドメは支払いの時。料金を払うため財布を出すと、小さな声で「そうだ、忘れてた」と一言。当然忘れているはずないですが、嬉しい嘘はいくらでもついて頂いて構いません。そしてしっかりお代を受け取った後(笑)、「寂しいな、もうお別れかぁ。また指名してくれる?」と今日イチの甘え声。「うん。他の人も指名するけど、KIさんも指名するね」と答えると、「え~、他の人もなの?」と分かりやすく拗ねてみせます(田中◯◯実さんばりにほっぺを膨らませながら・笑)。何という営業上手。私は心の中で「会ったことないけど、売れてるキャバ嬢ってこんな感じなのかなぁ。もし私がお金持ちのオジサマだったら、時間内にこれだけきっちり夢を見させてくれる女の子には何でも買ってあげちゃう気がする」などと妄想しておりました。

 

ホテルを後にし駅までの道すがら、「会った瞬間から安心感があったんだよね。波長が合いそうだなって」とダメ押しされてまたまたまたびっくり。最後の最後まで抜かりがありません。今は女風が本業だというから、顧客を増やすための努力を惜しまない時期なのかもしれないけれど、見た目が良くて頭の回転も速くて甘え上手となれば、KIさんは今後どんな職種に就いたとしても業績をあげることでしょう。

私は、仕事の面で露骨に甘えたりねだったり出来る人を、男女ともに羨ましく思っています。20代の頃は苦手意識があったけど、今は「素晴らしき営業努力だ」と心底思う。現在(*'20年当時)、割と責任ある立場で仕事をさせてもらっているのですが、「周りにもっと素直に甘えることが出来たら、諸々スムーズに進むはず」と分かっていても、実行に移すのはなかなか難しい。だから次回彼を指名した時は、“上手な甘え方”をレクチャーしてもらうのもいいかもしれません。あ、でもそれだと純粋に女風を楽しめないか…(笑)。

 

というわけで、この日学んだことは…

 

一.「甘え上手は営業上手。分かりやすく甘えられる人は、かわいらしい上、相手も自分も幸せにする」