女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム⑫“触れ合う”ことの重要性】

数年前まで、「私は男性に甘えられるより甘えるほうが好きなんだ」と思っていました。実際、20代の頃に長年同棲した恋人には終始甘えっぱなしだった。でもその恋人と別れて以降、“甘え好き”な男性と付き合うことが増えていきました。

元来の気の強さ(笑)に加え、30代前半というのは仕事も一番乗っている時期だったため、異性の目から見て頼りがいがありそうに映ったのかもしれません。年下男子のみならず、大人の男性が耳かきをねだる姿や「膝枕して」「おっぱいに顔をうずめたい」などと甘えてくる様子を当初は不思議に思っていましたが、だんだん愛おしさを覚えるように。でも最近は、「甘えても甘えられてもどっちでもいいのでは?」と感じています。要は好きな人と触れ合えれば、甘えようと甘えられようと関係ないのです。それくらい、“触れ合う”というのが重要なんだと気付きました。

 

夫との関係は、性的な面を除いてすこぶる良好です。現状、「この人と一生添い遂げたい」と思って生活しています。

ただし、性行為はもちろんキスもハグもほとんどない上、一緒にお風呂に入ったり等の“イチャイチャタイム”も皆無です。「その先が出来ないから申し訳なくて…」とうつむく夫に、「そんなのいい。キスだけでもしたい」なんてとても言えない。彼を傷付けたくない。結婚してあらためて、「愛の形にもいろいろある。人によって、カップルによって、家庭によって千差万別なのだ」ということを知りました。

 

女風を利用したからといって、“夫と何もない寂しさ”が完全に埋まるわけではありません。けれど女風なしで過ごすのは、精神的にも肉体的にも今の私には相当辛い。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月下旬以降は利用を控えているけれど、「収束したらあのセラピストさんを指名しよう。そして癒やしてもらって、話も聞いてもらおう」と思える。“心の拠り所がある、夫とのことを話せる人がいる”──その事実自体、メンタル面で非常に大きな支えとなっています。

結婚したのが、女風というサービスが存在する時代で本当に良かった。セラピストさん達には心の底から感謝しています。いつもありがとうございます。そして近い将来、またよろしくお願いします♡