女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

それぞれの岐路

先日、私の退職が全社員に発表されました。平時であれば上司からの発表があった後、部内のスタッフに私が一言述べる流れだと思いますが、リモートワーク組が多いため、一斉メールにての通達です(出勤組2名を除く)。「全員顔を見ながらの挨拶は、オンライン会議の時にでも改めて」(編集長談)ということで、何とも“ふんわりした感じ”の発表と相成りました。

 

されど、ふんわりしていたのは発表時だけ。これまでに誰も経験したことのない通達方法だった&私の退職が予想外だったせいか、部署を飛び越え個人的に連絡(LINEやらメールやら電話やら)を続々頂きてんやわんや(笑)。結果、一人一人にレスすることになってしまい、途中で「詳細は文書にまとめて後で皆さんにお送りします」とさせてもらうことに。声を掛けてくれるのは嬉しいけれど、何度も同じ説明をすることになるし、「これじゃ(私も周りの人も)業務に支障をきたすなぁ」と思ったので…。ともあれ、皆さまお気遣いくださり誠にありがとうございます♪

 

さて、出勤組のうち1名は直属の部下だったため、彼とはお茶を飲みつつ直接話をしました。社長と同じく、「◯◯さん(←私の名前)が辞めるなんて全然思ってませんでした。びっくりしました、ショックです」と分かりやすくうなだれている。ショックというのは、私に辞めて欲しくないとかではなく、多分「これからは“ついていく側”じゃなくて“引っ張っていく側”に立たなくちゃいけないのか〜」と感じたからでありましょう。彼はめちゃくちゃ優しい性格ゆえに頼りない面もあるけれど、私がいなくなることによって、必然的にもっとしっかりする可能性が高いと予測しています。退職する身で言うのもなんですが(汗)、彼には大いに期待しております。ぜひとも頑張って頂きたい♡

 

なお、私のほうも予想外だったことがあります。それは、結構な数の社員から「先越された〜‼︎」「辞めるにはベストタイミング。羨ましい」と言われたこと(もちろん密かに・笑)。私の他にも、真剣に退職を検討していた方々がおられたのですね…。

 

でも、よく考えたら当たり前かぁ。出版業自体は存続するだろうけど、当社が安泰かと訊かれたら「今と同じことをしていては、この先売り上げを確保していくことは難しい」と答えざるを得ません。まして私たちが創っているのはエンタメ系雑誌。今は“お届けする素材”自体があまりないし、そもそもエンタメの概念そのものが大きく変わろうとしているのだから、エンタメに関わる人間が変化(いや、進化と呼ぶべきか?)するのは当然ですよね。

 

この数ヶ月間、それぞれがそれぞれの立場で、本当にいろいろなことを考えたと思います。何とかして(例えば別事業に参入するとか)会社を守ろうとする人もいれば、私のように“天職から離れる”覚悟を決めた人間もいる。何が正解かなんて分かるはずもないけれど、後悔だけはしないよう、これからも自分が「進みたい」と思った道を歩いていく所存です。

 

そのためにも、残り実質1ヶ月で諸々の引き継ぎ作業をきちんとやり遂げなくては! これまた社内初・ほぼリモートによる引き継ぎとなります。よもや、社内における“リモート引き継ぎのパイオニア”になろうとは、1年前は考えもしなかったな〜(笑)。まさに「事実は小説よりも奇なり」ですねぇ。