女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

イマウキレ

昨日、外出先でコンビニに立ち寄りました。その時、どういうわけか爽健美茶が飲みたくて仕方なかったのですが、店内のどこを探しても見当たりません。お弁当の品出しをしていた店員さんに「すいませーん、爽健美茶ってありますか?」と尋ねたら、「マテク⤴︎ダサ⤵︎イ!」とバックヤードへ猛ダッシュ。大きめのマスクをしていたからお顔立ちでは気付かなかったけれど、完全に外国人の発音・イントネーションです。「爽健美茶だなんて、難易度高めの質問しちゃったかなぁ」と思っていると、彼はまたまた猛ダッシュで戻ってきて、大変元気よく「イマウ⤴︎キレデ⤵︎ス!」。


????????


イマウキレ──?


生まれて初めて聞くフレーズです(泣)。でも、確実に日本語なわけだから…


イマ=今。


次はウキレ。ウキレ、ウキレ…


あぁ、もしかして売り切れ‼︎?    “ウリキレ”の“リ”が抜け落ちて、「ウキレ」と覚えてしまったってことか。へ〜ぇ、面白い!


私は、まるでクイズに正解でもしたような、めちゃくちゃスッキリした気持ちで「じゃあ大丈夫です、どうも~♪」と足どり軽くコンビニを出ました。幸い、少し歩いたところに自販機とベンチが設置してあったので、そこで爽健美茶を買ってひと息つくことに。しばしボーッとしていたら、スーツ姿&電話中のサラリーマンがベンチにドカリ。彼が座ったのは2つ隣のベンチでしたが、必要以上に声が大きいため(笑)会話の内容が丸聞こえ。どうやら、部下もしくは後輩をお説教している様子です。


「あれじゃトゲが立つんだよ。お前も伝え方が上手くないからさぁ。あんなんじゃ、トゲが立って仕方ないだろ? 相手はクライアントなんだしさぁ、もうちょっと言い方考えろよ」


恐らく、「あの言い方だとカドが立つ」と「言い方にトゲがある」がごっちゃになっているのでしょう。それは理解できるのですが、幾度となく「トゲが立つ」と繰り返すので、どうしても気になって耳がそちらを向いてしまいます。私は飲みかけの爽健美茶をバッグに入れ、そそくさと席を立ちました。


相手が外国人だと、たとえ言い間違えていても「異国の言語って難しいもんね、ウフ♡」と大らかな気持ちでいられるのに、日本人だと「母国語、ちゃんと喋ってほしいな~」と思ってしまう悲しい性(サガ)。


前職場では、同僚や部下が(時と場合によっては上司であっても)間違った言葉遣いをした際には訂正の上、意味を確認していました。出版社社員ですから、言葉の誤りや語彙力のなさは仕事に大きく影響します。いろいろな意味で、“信頼度”がかなり落ちてしまう。けれど、見知らぬ人に「違ってますよ」とは言えないし、それこそ余計なお世話だとも思います。ただ、横で聞いていた(というか聞こえてきた・笑)結果、「たとえ正論を述べていても、言葉が間違ってると説得力が半減するものなんだなぁ」と感じました。もしも私が、電話でお説教を食らっている立場だったら…。


「適度に相槌を打ちながらも、“トゲが立つ”が気になりすぎて内容が全く頭に入ってこない」に100万票(笑)。