女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

今さら出来ない、したくない

諸事情により、結婚一周年記念日を“夫以外の男性”と過ごした10月下旬(プラトニック・エロティック参照)。「やっと仕事が落ち着いた」とのことで、昨日、夫と“遅めの記念日デート”をしてきました。


軽くランチした後、豪華なパフェ(何と約3,000円‼︎)を頂いたのですが、残念ながら食べきれない結果に…。2人とも食が細いけれど、「シェアすればイケるんじゃない?」と予想して注文。半分くらい食べたところで、「コレ、無理っぽいね」「うん、そうだね」と小声で確認し合いました。味は大層美味だったので残すのは気が引けましたが、本当にお腹がパンパンで、それ以上はどう頑張っても入らないのだから仕方ない。


私も夫も、食べ放題はもちろん、バイキングやビュッフェの類が苦手です。元が取れない、落ち着いて食べられない、他の人の“山盛り”になったお皿を見て食欲が失せてしまう等々、何一つメリットがないのです(笑)。


私は、夫を除いて“少食の男性”と付き合った経験がありません。加えて、双方「美味しいものを少量ずつ、且つゆっくり食べたい」「出来ればスイーツと珈琲も楽しみたい」願望が強い。この思考が一致するのは女友達だけだろうと思っていたため、夫と初めて食事をした時はそりゃあ感動しました。「わぁ、この人食細〜い♡   しかもスイーツ&珈琲好きなんて最高じゃないか!」と。夫は夫で「頑張ってたくさん食べなくてもいいんだ。遠慮なくスイーツ注文出来るんだ」と安心したそうです。


付き合うだけならそんなに支障はないかもしれないけれど、同棲や結婚で「生活を共にする」となった場合、“食の好み”や“食へのこだわりポイント”があまりにもズレているとなかなか暮らしにくい。過去に同棲した彼氏達は皆大食漢でしたが、“和食好き”とか“野菜好き”とか、好みがカブっていたので特に問題はありませんでした。でも、少食同士の気楽さや心地よさを知ってしまった今、大食漢のパートナーとは二度と暮らせないかも…。たくさん食べる人というのは、こちらが予期せぬタイミングで「お腹すいた」「小腹がへった」と言います。すると「さっき食べたばっかじゃん」「そうだけど、もう腹へっちゃったんだもん」の応酬となる(笑)。食事は毎日のことですから、そこでいちいち悩まない、衝突しないというのはとにかく楽です。


それはさておき、ランチ中に意外なことを告白されました。「少し前から、通院の頻度を減らしている」というのです。


夫は、とある理由により“性行為が出来ない状態”が続いています。そのため、出会ってから今日まで2年間、彼と交わった経験は一度もありません。なれど「通院の頻度を減らしている」ならば、普通に考えて快方へ向かっていることになる。つまりそれは、近い将来、性行為が出来るようになるかもしれないということ。けれど私は、別段「嬉しい」とは思わなかった。それより、まず湧き上がってきたのは「困ったなぁ…。今さらしたくないな」という感情でした。


よく、子供が生まれてしばらく経つと「妻のことを女性として見れない」とか「旦那は家族でありパパであって、もう恋人ではない」的な話を聞きます。私の場合、それとは多少ケースが違うでしょうが、「夫は家族」という点は当てはまるというか、非常に共感できます。家族と“卑猥なこと”をするのは、気持ちの上で抵抗や違和感がかなりある。プラス、もはや私の中では“性欲=女風で解消する”というシステムが構築されています。従って、仮に「出来るようになったゆえ、今後はお手合わせ願いたい」と言われたとしても、すぐ「相分かった」とはならないと思うのです。夫から具体的に何かを言われたわけではないけれど、心の準備はしておかなくちゃいけないのかな…と感じました。


いずれ、もし「完治した」と告げられた時にどうするか──。


「おめでとう」とは言っても、「おめでたい」とは思わない可能性が高いです。私の性格上、恐らく正直に「今さら出来ない」と言ってしまうだろうなぁ。夫は傷付くかもしれませんが、私だって相当悩み苦しんだ結果、女風に辿り着いたのだからおあいこです。自分が女風を利用していることは墓場まで持っていくけれど、夫には結婚する前から「キャバクラとか風俗は浮気に入らないと思ってる派。バレないように行ってくれれば全然いいよ」と伝えていました。夫は「へぇ、そうなんだ。僕は行かないけどね」と興味なさげに答えていたし、実際“性の匂い”みたいなものがほぼしない人なので、そちら方面への関心は薄いのかもしれない。逆に、そうと見せかけて風俗を活用しまくっていたら、ある意味見直すというか、そのギャップにだいぶ萌えます(笑)。


ところで、素朴な疑問。“配偶者と交わることなく生涯を終える人”って世界にどれくらい存在するんだろうか。表立って言わないだけで、実は結構いたりするのかなぁ。そういう人と、死ぬまでに一度はお話ししてみたいな。そしたら会話、めちゃくちゃ弾むだろうな〜♪