女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

職業選択の自由

12/1放送のNHKクローズアップ現代」を観ました。タイトルは「“パパ活”の闇 コロナ禍で追い詰められる女性たち」。テーマとしては、“コロナで浮き彫りになった、女性たちの貧困問題”というような感じ。パパ活一本に絞った内容ではなく、やむを得ず性産業に身を投じる女性や、行き場のない10代学生に迫る危険(SNSで「寂しい」とか「人に会いたい」とかをつぶやいてしまい、それを見た大人の男性が諸々の狙いを定める)なども取り上げていました。


さて。視聴中、私が驚いたことは2点。


何人かの女性がVTRで登場し、インタビュー取材に応じていました。例えば、「コロナの影響で夫の収入が激減。ストレスによって家庭内での暴言が増え、生活費もまともに貰えません。外で働こうにも未就学児が2人いるため長時間勤務は難しいし、パパ活で稼いでいます。性暴力の被害に遭った経験もあるけれど、今はそれしか(稼ぐ)方法が分からない」という30代女性。彼女の場合、事情が事情です。共感は出来ないまでも、まだ「理解しよう」と努められる。されど、20代女性の話は全然分からなかった。「コロナで派遣切りされました。資格やスキルもないので再就職先が見つからず、コンビニでバイトしています。でも収入が少ない。それで風俗でも働いているけれど、一日8時間待機してもお客さんが来ない日もあります」。


素朴な疑問として、「彼女はどうして短期バイトをしないんだろう?」と思いました。8時間あれば、無駄な待機をせずとも他で十分働けます。資格やスキルを必要としない仕事は、世の中にたくさんある。仮に時給1,000円としたって、「お茶を挽くよりずっといいのでは?」と想像するのですが、当事者にとっては違うんだろうか…。う〜ん、分からない。


今はしかるべきサイトで、いくらでも単発バイトを募集している時代です。業種はさまざまですが、そこまできつい仕事じゃなくても一日のみ働いて8,000円なり10,000円なり稼げる(即日払いも多い)。ましてきちんとした女性(←映像にはモザイクがかかっていたけれど、身なりや話し方等の印象から)で、年齢だって20代。そういう女性が単発バイトに応募して「不採用です」なんてこと、あるのかなぁ。風俗以外の選択肢、本当にないのかな…。


もう一つの驚きは、「ママ活」については何も触れられなかったこと。パパ活にもママ活にもそんなに詳しくないので、“そういう活動”をしている男女が実際どれくらいいるのかは知りません。でも、パパ活を「個人売春の温床」というなら、ママ活だって少なからず体の関係を持つケースはあると予想できるのに、触れられることは一切ありませんでした。番組内で「ママ活」という単語さえ出てこないのは、個人的にはものすご〜く違和感がありましたね。それとも、ママ活特集的なものは既に放送されたことがあるとか?


私は約1年前から女風ユーザーだし、もともと風俗に対して否定的ではないので、もし初対面の人に「風俗で働いてます」と告げられても「あぁそうですか」くらいの薄い反応しかしないと思います。ただ、その職に就いていることが本意ではないとか、辛くて仕方ないとかだったら「とりあえず辞めて、別の仕事を探したほうが建設的じゃないでしょうか?」と助言するかもしれません。風俗であろうとなかろうと、仕事は楽しいほうがいい。何事も“嫌々やる“のは精神衛生上よくないと思う。


いろいろなことを考えさせられる内容でしたが、NHKでは12/5(土)の夜にも女性の雇用(コロナ関連)についての番組を放送すると告知していました。現状、そちらも観てみようかなと思っています。