女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

家族間お歳暮

皆さんは、家族間でお歳暮を送り合ったりされますか? 私は、お中元もお歳暮も“仕事でお世話になった方や、御礼を伝えたい方々に贈るもの”、あるいは“「諸々よろしくしてほしい相手」への貢ぎ物”と認識していたため、家族に送るなんてことは想像もしていませんでした。 


さて。先日、突如自宅に届いた宅配便は夫宛て。「Amazonの箱じゃないとは珍しい」と思いつつ受け取ると、差出人は私の母です。箱の端には「お歳暮」の熨斗が付いていました。夫も「仕事以外でお歳暮もらうの初めてなんだけど、お返しってどうすればいいのかな?」と困惑していたので、「必要ないよ。もう送らないように連絡するから気にしないでね」と伝え、すぐさま母にメール。「こういうことはご遠慮願えますか(夫も気を遣わざるを得ません)。お金は自分のため、もしくは妹家族のために使ってください。前にも言った通り、結婚したからといって、私はこれまでのスタンスを変えるつもりはありませんので」と送信。母からは「そうですか・・・分かりました・・・」とのレス。何か言いたげな、含みを持たせた書き方が余計気にさわるというか(笑)、「やっぱりこの人と関わりたくない」と思わせる要因の一つになりました。親子であっても、“心が通わない関係性”というのはいくらでもあります。


私は両親と折り合いが悪いといいますか、はっきり言ってしまえば彼らのことが嫌いです(詳細はカテゴリー「生い立ち」に掲載)。結婚の挨拶も、私自身は要らないと思っていたけれど、夫が「僕はバツイチだし、そこは筋を通さなくちゃマズイ」と言うので仕方なく実家に出向きました。それが2019年5月のこと。同年10月に入籍、新婚生活を開始。「式は挙げない。もし挙げるとしても、あなた方を招待する気はない」と伝えたところ、「引っ越し先だけは教えてほしい」としつこいため新居の住所は知らせました。すると年末、「結婚祝い」と書かれた荷物が到着。「うわ、面倒くさい…。でも結婚祝いって基本1回だし、今忙しいから放っとけばいいか」とスルー。今思えば、それがいけなかったのでしょう。この時点で受け取りを拒否するか、いつものようにきっぱり「NO」と言っておけばよかった。


今年7月には、再び私宛てに荷物が。ちょうど前職を辞めるか否かを考えていた時期だったこともあり、正直母からの荷物になど関心がないというか、気に掛ける余裕はありませんでした。「お中元」の熨斗もなかったし、「あれってお中元だったのか!」と気付いたのは、この度のお歳暮を目にした時。今回は私宛てではなく夫宛て、しかも熨斗付きです。“家族ぐるみの付き合いをしたい”という狙いが透けて見える。そんなの、冗談じゃない。


私は昔から、結婚願望も出産願望もゼロ。良縁に恵まれてたまたま結婚したけれど、相手が夫でなければ今も独身だったろうと予想できます。それは「彼のことをめちゃくちゃ愛してる♡」とかの意味ではなく(汗)、家計も家事も折半・自分のことは自分でやる・生涯子供をもうけない等、“送りたい生活のビジョン”がほぼ一致していたからに他なりません。されど、母の目には多分、そんなふうには映っていないでしょう。10代の頃から何度「結婚に興味はない」と伝えても、「一人じゃ将来が不安よ」とか「いつか結婚したいと思う日が来るはず」とか自分の考えを押し付けてきた人です。私の一番苦手な、「相手の意見を“自分側”に変えようとしてくる人」の典型ですね。


毎年のように「今年は帰ってきますか? 会いたいです」と連絡してくるので、「『帰る気はない』と毎度言っています。常に忙しいし、私は会いたいと思っていません」と返し続けていたのですが、一昨年「とても悲しいです。いつかあなたが変わってくれることを期待しています」と書かれた文が届きました。それを見た瞬間、頭の中で何かがプチッと切れる音が。そして下記のメールを送りました。


「私もかつては期待していたかもしれません、あなたが変わってくれるのを。でも今は違います。私はあなたに何の期待もしていないので、あなたも私に期待するのを止めてください。自分好みに変えようとしないでください。いい加減、子離れしたらどうですか? こちらとしては、親子の縁を切る準備はいつでも出来ています。二度と会わなくても、私のほうは一向に構いません」


ここまで強く言った翌年、「結婚する」と報告したのだから、母としては「ほらね」「やっと変わってくれた」というような気持ちだったのかもしれません。結婚するとなれば、相手のご家族とも交流して…とか、妙な期待を抱いてしまったのかなぁ。本当に学ばないよなぁ。繰り返し繰り返し伝えても、結果「何も届いていなかった」ってこと、あるんですよね。他人だろうと、血が繋がっていようと。


ちなみに、夫のご両親は既に他界されていますが、お母さんが40代の若さで亡くなられて以降、あまり幸せに育ってこなかった様子です。その影響か、彼はいい意味で“結婚”や“家族”に夢を見ていないというか、かなり現実的且つ冷静に捉えている。私としては、共に暮らしていく上でその点非常に助かっています。結婚後に話し合って驚いたのだけれど、夫とは「自分の墓は不要」という考えも一致していました。「散骨でも何でもいいが、とにかくお墓は要らない。土地とお金の無駄遣いだ」と言い切っていて、同意しかなかった(笑)。◯◯(←夫の苗字)家のお墓はお義兄さんが守ってくれると言うし、私たち夫婦は子供をもうけないし問題ゼロ。もちろん、この考えを私の親には伝えません。というか、前職を辞めたことだって言っていない。どうしても子離れできないなら、できるように仕向けてあげるのも一種の優しさだと思っています。連絡しない、報告しない、場合によっては縁を切る。法律上は無理でも、事実上の縁を切ることは、“双方の明るい未来”に備えてだいぶ真剣に考えています。


しっかし、齢70近くにもなって、子離れできていない暮らし、配偶者に従うだけの生活って、失礼ながら楽しいんだろうか。まぁ、本人がよければそれでいいし、母の人生ですからどうでもいいんですけどね〜。