女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

SM考察

「SとM、どっち?」と訊かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか。私は「相手に合わせてどっちもイケる派」と答えます。


私自身はニュートラルですが、結果としてMの男性と付き合うことのほうが多かったです。最初は「これの何が気持ちいいんだろう? さっぱり分からん…」と戸惑いつつプレイしたりもしていたけれど、可愛らしい声を聴いたり恍惚とした表情を見たりしているうちに、「彼が喜んでるならそれでいっか♪」と気にしなくなりました。


私が人生で初めて付き合ったM彼氏は、「過去の恋愛」カテゴリー内「本気じゃない恋」のEさん。彼はドを3つ付けたいくらいの真性Mで、私としては未知の体験だらけでした。目隠しや手錠はまだしも、バストトップを「取れちゃうんじゃ…⁉︎」と心配になるほどつねるとか秘部を踏み付けるとか射精管理をするとか、初心者にはハードル高めの要求も結構あった。その時に思ったのが、「Sってサディズムの略とは限らないな」ということ。私は「S=サービスの略」だと感じました。


なぜかと言うと、Mの人はいろいろ尽くしてもくれるけど、ベッドでの「こうしてほしい、ああしてほしい」という要求がものすごく明確なのです。「つねるなんて」「踏み付けるなんて」とこちらが躊躇してもお構いなしというか、「大丈夫だから」「それが気持ちいいから」とグイグイ来る(笑)。私は真性のSではないため、好きな人をつねったり踏んだりした経験などありません。力加減やら何やらが分からないので、全てが探り探りになります。「もっと強く」と言われても、「イヤさすがに痛いでしょうよ…」と思ってなかなか出来ない。まぁ、慣れれば段々分かるようになるんですけどね。


その後もMの男性と付き合ったけれど、私の中では「S=サービスの略、M=真っ直ぐの略」と結論付けました。

Mの人は、自分の欲求や快楽に対してどこまでも、それはそれは果てしなく真っ直ぐです(あくまで私調べ・笑)。「拘束してほしい」「上に乗って犯してほしい」「恥ずかしいことを言わせてほしい」等々、欲望のままに懇願してくる。一方の私は、それをひたすら叶えてあげる立場です。真性Sの人ならめちゃくちゃ楽しいのかもしれませんが、私は基本ニュートラルなので別段興奮もしないし、やり方だってよく知らない。彼のことが好きだから、まさに“サービス”で要求に応えているに過ぎないわけです。


経験してみるまでは、“SとMは主従関係”だと勘違いしていました。でも実際は対等、もしくはMのほうが上手く誘導しているケースも多い。面白いなぁ、何事も体験しないと分からないなぁと実感した次第です。


ところで。私は30代に入って以降、SよりもMの男性に好かれることが増えました。うち何人かの男性(彼氏含む)に理由を訊いたところ、「Sっぽいから」「Sの素養があるから」「この人に攻められたいと思ったから」と返ってくることも多かった。自分ではそんなつもりがないため、「Sっぽいって例えばどういうところが?」と尋ねると、「言っちゃったらつまんない」とか「雰囲気」「何となくの感覚」とかいう答えばかりで参考になりゃしません(笑)。でも今やどうでもいいというか、「相手がそう感じるならそれでいいか」と思っています。


人間って多かれ少なかれ、どちらの部分も持っているんじゃないかなと思います。特に女風ユーザーとなってから、「攻めたい日もあれば攻められたい日もある」ことを知ったし、無理に分類する必要性も感じない。ただ、“他人から見た私”は恐らく「Sっぽい」のでありましょう。確かに、タイプのセラピストさんを攻めまくるのは非常に楽しい(Mっぽい人に限りますが)。声フェチということもあり、良い声で鳴かれるとますます攻めたくなるので、どちらかと言えばS寄りなのかもしれません。

 

そういえば、施術中「君に攻められたい」的なことを言うセラピストさんもいたけれど、あれは「このお客さんSっぽいな」と察知しての発言なのかしら。え…それってつまり“サービスしてくれそう”ってこと⁉︎    全然ダメじゃん(笑)!