女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

“性”のアウトソーシング

私は過去の恋愛において、そして2019年秋よりスタートした結婚生活において、浮気をしたことはただの一度もありません(当然、風俗は浮気に入らない派です・笑)。

学生時代に「イヤイヤ、つーか彼女いたんか~い!」という根っからの遊び人に引っ掛かったことがある程度で(笑)、私サイドはちゃんと相手がいながら他の人とどうこうなる発想もなければ願望もなかった。モテ過ぎるがゆえにいちいち断っていられない方々を除き、“浮気する人の気持ち”もイマイチ分かりませんでした。決してバレないよう細心の注意を払うのはもちろん、万一バレたらパートナーを傷付けてしまうことは明らかだし、最悪別れる結果を招くかもしれないのに、わざわざリスクを背負ってまで浮気する意味が理解出来なかったからです。けれど36歳以降、考えが少し変わりました。


今でも浮気を全面的に肯定しているわけではないものの、一部分は理解可能です。

まずは、双方が「浮気・不倫オッケー」と容認しているケース。言うまでもなく、これは問題ナシ、口を出す必要もナシですね。

続いて、何の感情も後腐れもなく、まるで息をするかのようにセックスが出来る人。昔はどちらかと言えば嫌悪していたタイプの方々ですが、今なら「一度お手合わせ願えますか?」と言いたいくらい♡

そして最後は、パートナーや配偶者と体の関係がない人。セックス以外は上手くいっていて、この先も「彼もしくは彼女と一緒にいたい」と思っているなら、“性”をアウトソーシングするのも全然アリだと思います。家事が苦手なら家事代行サービスを利用するのと同じような感覚で、体の関係がないなら性生活を外部委託すればいいだけの話です。30代前半までは「好きでもない人とそんなことするなんて…」と思っていましたが、自分が女風ユーザーとなってからよ〜く分かりました。「性生活は、他所で十分に補える」ということが。


ただし、私も最初からスパッと割り切れていたわけではありません。女風利用歴1年弱ですけれども、これまで積み上げてきた幾つかの恋愛があってこそ、現在“性のアウトソーシング”が問題なく出来ている感じです。

22~30歳までを共に過ごしたHさんとの、“愛し愛されて心が満たされた”経験や、「『セックス=好きな人とするもの』とは限らないよ」と身をもって(笑)教えてくれたKTさんの存在(*以上、詳細はカテゴリー「過去の恋愛」を参照願います)。そして、「今は性交渉が出来ない」と伏し目がちに言う夫を傷付けたくはないけれど、“結婚していながら夫と交わったことが一度もない現実”に押しつぶされてしまいそうだった自分自身…。様々な要素が重なり合い、やっとこさ「性欲は女風で解消する」というシステムが私の中で構築されたのです。きっと、どの恋愛、どの出会いが欠けてもここには辿り着かなかったでしょう。「人生には無駄なことなんてない」的なことを度々耳にしますが、なるほど、確かに一理あるなぁと思います。


恋人だから、夫婦だから、みんながみんな熱烈に愛し合っていたり求め合っていたりするわけじゃない。私は夫のことを尊敬しているし、人間として好きだし、出来れば生涯一緒にいたいと考えています。でも、「愛している」のとは少し違う。多分、夫もそうじゃないかなと思います。お互い、異性として愛しているわけじゃないけど、だからといって結婚しちゃいけないこともない。

前にも書いたかもしれませんが、結婚の定義や間口って、もっと広くて&ざっくりしていていいと思うんですよね。仲の良い友人同士でも、利害が一致しているからでも、好きで好きで仕方ないからでも、家賃や生活費を節約したいからでも、ただ何となくでも、共に「結婚したい」と感じているならしていいと思う。夫婦なんて10組いれば10通りあるんだし、考え方も暮らし方も各家庭ごとに違います。まぁ「子供が欲しい」となると、生まれてくる子の人生も背負うわけだから慎重に事を進めたほうがいいでしょうけども、我が家のように「夫婦だけで生きていく」「共働き」「財布は別」と決めている場合は、諸々のハードルが低めではなかろうかと予想します。


さてさて。36歳での大失恋後、結婚したいというより「穏やかで安定した関係性を築ける相手を見つけたい」と願って始めたパートナー探し。当初は、恋人(現夫)と性行為がないことが辛くて辛くて枕を濡らしたりもしたけれど、今は全然大丈夫です。むしろ「彼とは一生交わらなくてもよい」とすら思っている次第。

おかげさまで現状、願った通りの関係性を築けているし、家計も家事も折半で楽チンだし、お互い好きに過ごしながらもたまには一緒に出掛けたり、家で何気ない会話をしたりして日々適度に、ちょうどよく楽しい生活を送れています。時には意見がぶつかることもありますが、違う人間同士ですからそんなのは当たり前。2人とも元気で、平和に暮らせているだけで幸せ&満足です。「そんなこと言っちゃって、女風がなくても同じように笑顔でいられたと思う?」と問われたら、「それは絶っっっ対に思えない‼︎」と即答しますけどね(笑)。


やはり、30代(当時)で“一つ屋根の下に暮らすパートナーがいながら、性的なことはゼロに近い毎日”を送るのは相当キツイです。男性のように溜まるってことはないけど、女性にだって程度の差はあれ性欲はガンガンございます。私は“そこそこ好きな人”と結婚したからまだマシでしょうが、“めちゃくちゃ好きな人”と結婚していて、かつセックスレス状態という方々は、生殺しというか何というか、そりゃもう発狂してしまいそうなほど辛いと思う。心中、お察し致します。

それからそれから…って、既に文章量が多くなってしまったので(汗)、続きは後日、改めて書きますね。オヤスミナサイ。