女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

天才が過ぎる

先日の記事「あざと子犬」で綴った通り、GWは女風を満喫してまいりました。今回はその第二弾“憲法記念日バージョン”をお届け致します。


指名したのは、お気に入りセラピスト・KIさん。“昭和の日”は子犬…もといNさんに甘えられてしまったのと、前日(5月2日)に少し辛いことがあったせいか、無意識のうちに甘えモードだったらしい私。待ち合わせ場所からホテルへと歩き出してすぐ、優しいトーンで「どした?」と訊かれました。「え、何が?」「普段より体密着してるから、何かあったのかなと思って」。まだ会って数秒なのに、鋭い洞察力です。加えて、「いつものホテルで大丈夫? 今3部屋空いてるってさ」の一言。「わざわざ電話してくれたの? ありがとう」「うん。いつも確認してるよ」。そ、そうだったのか…。毎回事前に確認を取ってくれていたとは知らなかった。プロだプロだとは思っていたけれど、ここまでとは恐れ入りました。うっかり「あなたのこと、好きかも」と勘違いしそうになったじゃないか(笑)。さぁ、この勢いで、今日はKIさんに思う存分甘えさせてもらおうっと♪


部屋に入ったら、まずうがい・手洗い・歯磨き。そして彼はお風呂の準備、私はソファでまったり。バスルームから戻ってきたKIさんは、にっこり微笑んだ後、黙ってハグ&頭をポンポンしてくれます。しばし彼の優しさと温もりに包まれていたら、自分でも予想外でしたがブワッと涙が溢れてきました。「少し辛いこと」だと思っていた昨日の出来事が、実際は「少し」ではなかったのかもしれません。どうしよう、全然止まらない。泣きながら「ごめんね」と告げると、「気にしないで。好きなだけ泣いていいよ」と彼。その言葉を聞いて安心したのか、最終的には泣くというより嗚咽に近い状態となってしまいました。涙の理由を尋ねるでもなく、ただただ優しく抱きしめてくれる──これは本当に助かったし、ものすごく癒やされました。夫とはセックスはもちろん、スキンシップ自体がないため、「夫の胸で泣く」なんてことは不可能に近い。お金で買った時間であれ何であれ、“泣かせてくれる胸がある”ことのありがたさを実感しました。


落ち着きを取り戻した私に、ティッシュやタオルを差し出すのではなく、自らの指で涙を拭ってくれるKIさん。あなたという人は、一体どこまで出来た男なんだ。しかもその後、アイメイクも落ちて、涙で全体がぐちゃぐちゃなのに、顔の至るところにキスしてくれます。「ちょっとしょっぱいね」といたずらっぽい笑みをプラスされた時は、「好きかも」じゃなく「好きです!」とさえ思ってしまった(笑)。天才が過ぎる。そしてそのまま彼の手がいろんなところに伸びてきて、いつものようにコトが始まりそうな雰囲気(注/KIさんは、シャワーもマッサージもすっ飛ばすタイプのセラピストさんです)。ただ、この日の私は生理前。秘部のにおいが若干気になっていたので、「今日はシャワー浴びたい」と告げます。最初は「ダメ」と言っていたKIさんですが、もう一度伝えると「強い意志を感じるなぁ(笑)。じゃあお風呂行こっか」と譲ってくれました。


シャワー後、バスローブを渡そうとして「やっぱやめた」とその手を引っ込めるKIさん。私も彼もバスローブを羽織らず、全裸のままベッドへ移動します。すぐに押し倒されてキスの嵐。でも、何だかいつもと様子が違うというか、ずいぶん野性的なキスです。私の両腕を押さえつけて、耳や首筋にも激しい愛撫。

「本当はシャワー要らなかったのに…。焦らされたから、すごく興奮してる。覚悟して」

大好物の低音ボイス(しかも耳元)でそう言われた私は、全身の力がふにゃっと抜けてしまいます。


さて。この日の彼は、だいぶSっ気強めでした。次々繰り出される“言葉攻め”も、タイプじゃない人が相手だと全力で萎えますが(笑)、好みのお顔&低音ボイスで囁かれるとたまらなく素敵。中でも極上だったのは、うつ伏せ状態の私にKIさんが覆い被さり、耳元で延々卑猥なことを言いつつ、左手で胸、右手で秘部を攻める…というプレイ。めちゃくちゃ気持ちよかったし、密着度が高くて妙な安心感もあるし、彼の秘部(すこぶる元気にトランスフォーム済み)が私の背中や臀部、太腿に当たってそりゃあエロティックでした。


また、新たな試みもありました。「四つん這いになって」と言われ、後ろからあれやこれやとたっぷり舐められた後、指で気持ちよくしてくれていた時のこと。

「指もう一本挿れるから、力抜いてね。それと、頭落として」

四つん這いは経験があったけれど、その姿勢から“頭を落とす”というのはやったことがありません。どうやるのかしら…と逡巡していると、背中をグッと押されて「落とせ」と突然の命令口調。うわぁ、一段といい声♡(声フェチの私に合わせて、より低くしてくれているのが分かります)。思わず「はい」と言ってしまいました。


そこからはもう、めくるめく世界です。KIさんの指&舌技が大変素晴らしく、気持ちよすぎてどこかへ飛んでいってしまいそうな感覚がある。今までに聞いたことのない“自分の声”がたくさん出て、私自身びっくりしました。快感に耐えきれず、頭が上がってくると「落とせって言ってるだろ?」の言葉。その低音を聴きたくて、むしろわざと頭を上げたいくらい(笑)、どストライクの声です。KIさん、グッジョブ!


あまりに気持ちよかったのと、「もう少し甘えたいな」と思ったため、女風を利用し始めてから初めて延長をお願いしました。120分コースに「1時間延長」を申し出たので、合計3時間と少し。KIさんはいかなる時もプロフェッショナルですが、この日は私が精神的に弱っていたことも手伝って、さらに磨きがかかって見えました。優しさと気配り、思いやりに溢れている。激しめのプレイも、恐らくは「“辛いこと”を忘れるくらい、夢中にならせたほうがいいだろう」と判断したからなのでしょう。お気遣い、感謝します。


そしてプレイ後のお風呂タイム。湯船に浸かってイチャついている最中、「何があったか訊かなくて平気? 話したほうが楽になるなら、いくらでも聞くから言ってね」とKIさん。

「ありがとう。詳しくは話せないんだ。でも…生きるって大変だよね。私、基本的には楽しく生きてるけど、そうじゃないこともいっぱいあるなぁと思って」

「うん、分かる。生きていくのは大変だよ。頑張ってる人は特にね。◯◯(←私の名前)が毎日頑張ってることは、全部じゃないけど僕分かってるから」

再び泣きそうになりました。誰にでも当てはまる言葉かもしれないけれど、すごく嬉しかったし救われた。延長したから確実に予算オーバーですが(笑)、そんなのちっとも惜しくない。“欲しい言葉を、欲しい時にくれる人”はそうそういないので、彼がセラピストを続ける限り、大事に指名していきたいなと思いました。


帰り際。抱き合いつつ、「今日は本当に本当にありがとう。助かった。自分では大丈夫だと思ってたけど、そうじゃなかったみたい。今日KIに会えて良かったよ。あとね、すっっっごい気持ちよかった♪」と伝えました。

「こちらこそありがとう。そう言ってもらえて、僕も嬉しい。どう? ◯◯の中で1位になった?」

「ん? 何それ?」

「だってさ、他の人も指名してるでしょ。僕、1位になれたかなって」

「えぇっ⁉︎ そんなこと気にしてたの? っていうか、ずっと前から1位なんだけど」

「え、そうなの⁉︎ めっちゃ嬉しい! やったぁ~‼︎」

これまでに見せたことのない無邪気な笑顔で、やや大袈裟にガッツポーズを取ってみせるKIさん。まったく、どこまで営業上手なのでありましょうか。もし私がお金持ちのマダムだったら、バンバンお小遣いをあげちゃってるところですよ(笑)。本当、天才が過ぎる。


以上、身も心も大いに癒やされた、憲法記念日のお話でした。女風よ、ありがとう! そしてKIさん、心からありがとう♡♡♡

 

=追記=

KIさんは駅の改札まで送ってくれ、トドメの一言で私を撃ち抜きます。真正面に立って顔を近付け、じーっと目を見ながら「◯◯が元気な時も元気じゃない時も、僕はいつでも待ってるからね」。

言葉のチョイスからタイミングから声色・声のボリュームまで、どれを取っても素晴らしかった。“言葉を扱う職業人”として、ある種の嫉妬を覚えてしまうほどです(笑)。私も見習いた〜い!