女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム㉟ファンタジー】

統計学には全く基づかない、あくまで私的(しかも大変小規模・汗)な調査によると、女風を利用するお客さんは、いくつかのタイプに分かれるみたいです。その2大トップ(*しつこいようですが私調べ)が、①バージン或いは経験はあるものの数が少なめの女性、②夫やパートナーとセックスレスの女性。

 

ちなみに、私が当てはまるのは②です。厳密に言えば、「夫との性行為が過去に一度もなく、将来的にもなさそうな気配」という状況だけれど、大きく分ければ②となりますゆえご容赦を。もちろん、これ以外にもさまざまなケースが考えられますが、本日は、女風ユーザー歴約1年半のワタクシが、ちょこっとだけ先輩風を吹かせまして(笑)、どなたかのお役に立てたらなぁと思いつつ記しております。


さてさて。セラピストさんたちは、諸々の差(キャリアの差、意識の差、イケメン度の差、心配りの差等)こそあれ、一応全員プロです。ムード作り、言葉のかけ方、話の聴き方、体への触れ方、ハグ、キス、指技、舌技…等々、いろんなことが、言わば上手くて当たり前。それを“仕事”としているわけですから、そりゃそうですよね。実際、「気持ちいぃぃ〜」をはじめ、「わぉ、天国♡♡♡」と感じることだって度々ある。でも、一般男性の中に“床上手な人”はそれほど多くは存在しません(これまた私調べ・笑)。よって、例えば「まだ男性経験がないから、とりあえず慣れておきたい」とか、「エッチ(的なことを)してみたい」とかで女風を利用し、セラピストさんにめくるめく世界へ連れていってもらったと仮定しましょう。なれどその後、一般男性に同じことを求めても、「それは無理な話」と承知しておいたほうが楽だと思うのです。

 

とあるお店では、性感マッサージのことを「ファンタジーマッサージ」という名称で呼んでいます。最初にそれを知った時は、「なんちゅうダサいネーミング…」と思いました(相済みません・汗)。けれど今は、「言い得て妙だなぁ」と感じています。だって、本当に“ファンタジー”だから。つまり現実であって現実でないというか、そこにいるのにいないというか。めちゃくちゃ丁寧にしてくれる愛撫も、普通のマッサージもそうでないマッサージも、そしてセラピストさん自身も、“現実なんだけど幻想、幻想なんだけど現実”という不思議な感覚が、この1年半ものすご~くある。


もし、私が20代の頃に女風と…いえ、優秀もしくは“人たらし”なセラピストさんと出会っていたら、いろんな意味でヤバかっただろうなと思います。「『これは幻想じゃなく現実』という思考になり、沼っていた可能性が結構高い」と自分で分かる。まぁ、たとえどっぷりハマったり沼ったりしても、それはそれで楽しいのかもしれないけれど、“今の私”には「適度に利用する」「ハマり過ぎない」という使い方がぴったり合っています。当然ですがお金もそこそこ掛かるし、何より“日常”になってしまうとつまらないというか、特別感が失われる気がします。そもそも「セラピストさんと頻繁に会いたい」とは思わないですが(笑)、女風に限らず、何事も“ほどほど”がちょうどよいのかもしれません。昔、祖父がよく口にしていた「腹八分目を心掛けよ」という言葉は、何においても当てはまりそうな予感が致します。


それと、「僕お腹すいちゃったぁ♪(=ゴハン奢って)」程度ならいざ知らず、高価なプレゼントをねだってくる輩、拒んでいるのに本番を強要してくるような輩とは、すぐさま手を切ったほうがよいと個人的には思います。既にガチ恋してしまっていたり、「そんなこと分かってる。でもどうしようもなく会いたい。触れたいし、触れてほしい」と心が揺らいでしまう時は──


「好きだよ」「愛してる♡」「今すぐ会いたい」という台詞を、それぞれ「君のお財布が好きだよ」「君の預貯金を愛してる♡」「今、めちゃ財政難!」と脳内変換してみると、案外スッと冷めたり出来るかもしれません、ハイ(笑)。


というわけで、本日お伝えしたかったことは…


一. 女風とは、まさにファンタジー=幻想である。

一. しょうもないセラピストも、残念ながら確実に存在する。こちらは全然ファンタジーじゃなく、実体及び実害を伴うため、“常に警戒心を持っておく”ことをオススメ致します。