女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

迫られし選択

転職してから約2ヶ月半。弊社は3ヶ月間の試用期間が設けられているのですが、過日「ぜひ正社員として迎えたい」という話がありました。私も今日まで働いてみて「楽しい」「自分に向いてるな」と感じているし、まだまだ未熟ながら“戦力になっている実感”もあります。給与面で言えば、前職と比べてガクッと下がったけれど、それ以外での不満は数えるほどしかありません。思ったより残業が多いものの、土日はほぼ休める上、強く望んでいた旧姓使用が可能(私は夫婦別姓希望者です)。名刺もメールアドレスも旧姓で作ってくれ、社長と直属の上司、及び経理部以外は私の戸籍上の名字を知りません。これは大変ありがたく、心から感謝しています。結婚して約1年半経ちますが、新しい姓は「やはり私の名前ではない」と日々思う。


まぁ、それはそれとして。「折り入って相談というか、頼みがある」と、直属の上司に呼ばれました。「◯◯さん(←私の名字)が正社員になってくれるなら、俺は同タイミングで辞めたいと思ってるんだ」と告げられたのです。えぇっ⁉︎   全くの想定外なんですけど…。


上司は、この道(校正業)四半世紀の大ベテラン。チームを引っ張る存在で、もちろん私もいろいろ教えてもらっている最中です。でも、彼には「他にやりたい仕事がある」そうで、随分前から転職を考えていたんだとか。「ただ、長年担当してきたクライアントへの責任もあるし、見ての通り引き継げる人が誰もいない。約1年前、最初の緊急事態宣言で大量のベテランパートさんが辞めて以降、まだ経験の浅い社員とバイトと俺で何とか乗り切ってきた。けど、今は◯◯さんがいる。2ヶ月半一緒に働いてみて、この人になら任せられると思った。入社したばかりで申し訳ないが、俺の後を引き継いでもらえないだろうか? 社長にも俺の意思は伝えてあるから、どうか前向きに検討してほしい」。


ざっくり立てていた“転職後のライフプラン”が、早くも崩れ去った瞬間でした(笑)。「自己学習は必要だけど、私は▽▽さん(←上司の名前)についていけばいい」と思っていたし、自分が“引っ張る側”に回ることはちっとも望んでいません。司令塔役なら前職(雑誌記者&編集)で散々やってきたし、「もっと気楽な立場で、精神的にも肉体的にもゆったり働きたい」と願っての転職でもありました。でもそうか~、社内の状況が変わったのなら仕方ない。上司の言う通り、チーム内を見渡しても、今すぐ司令塔役が出来そうな人材は、残念ながらいない予感(“将来的に出来そうな人”はいますけどね)。となれば、期日までにきちんと考えなくちゃなぁ…。


人生にはハプニングがつきものです。自分の未来と会社の未来、双方について熟考した上で、結論を出したいと思います。