女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム㊲リピーター論】

街中でもネット上でも、「ご新規キャンペーン実施中」とか「新規ご契約のお客さまに限り、最大50%オフ!」とかの宣伝文句、よく見かけますよね。個人的には全く惹かれないといいますか、それらを「お得♡」とも感じないし、「せっかく買うならキャンペーン期間中に」とも思いません。自分の意思で選んだ、もしくは満足したサービスや製品に対して正規の料金を払うのは至極当然であり、相手への敬意表明でもあると考えているからです。

優れたモノやサービスを提供するには、手間もコストもかかります。私だって、(前職で)精魂込めて作った雑誌を、初めて会う人に「半値で売ってください」などと言われたらソッコー&全力で断る(笑)。「お試しで読みたいので、過去に発行されたものを1冊だけ半値で譲ってもらえませんか?」と頼まれたら、考える余地はありますけどね。

 

さて。私は、「商売において重要なのは、新規よりもリピーター=お得意さまである」という考えです。もちろん新規客も大事だけれど、ある程度軌道に乗っている商売であれば、売り上げの大部分を支えているのは間違いなくリピーターの方々。したがって、前職(雑誌記者)であれば長年の読者や広告出稿主、現職(校正者)であれば、付き合いの古いクライアント、ご依頼頻度の高いクライアントをより大切にしています。少々無理を言われても、出来るだけ先方の要望に応えるべく尽力する。どんな仕事も持ちつ持たれつ、だと思います。

 

基本的にそういう考え方なので、セラピストさんに関しても同じです。

例えば。今が“何度か指名している=つまり「彼のリピーターになってもいいかな〜」と思い始めた頃”だと仮定しましょう。親密になったり距離が近くなったりする分には全然構わないのですが、初回と比べて施術の質が落ちたり、接客がおざなりというかいい加減というか、端的に言うと“手を抜いている感”が見えたら──私の場合、次の機会はありません。

丁寧なセラピストさんは、何度指名しようと一貫してずーっと丁寧だし、サービスの質や技術が下がるどころか毎回上がっていくセラピストさんだって存在します。そんな中で“なぁなぁ”な接客態度や、“ちょっとした甘え”が見え隠れするセラピストさんを指名し続ける理由は何もない。少し厳しすぎるかなぁとも思うけれど、私の中では「リピートする」って結構スゴイこと。似たようなサービスやお店が他にもたくさんある中で、「わざわざ再び選んでいる」わけですからね。

 

これを自分の仕事に置き換えますれば、お得意さまだからといって、別に年間契約を結んでいるわけではないため、「明日から他社と取引きします」と告げられたとて文句を言う筋合いは皆無。ですから毎回、“気持ちの上では初お取引き”をイメージして取り組んでいます。

具体的には、①締切を守った上でクオリティーの高いものを納品する。②仮に突発的な変更があっても、可能な限り対応する。③どうしても調整不能な場合は、その旨をきちんと伝える&代案を提案する。④他社から戻ってきて「やっぱり御社にお願いしたいです」と言われた際、快く引き受ける。そして「二度と浮気致しません!」と誓ってもらえるような(笑)仕事をする。このあたりを心掛けながら、日々の業務にあたっています。

 

よって、セラピストさんに限らず“リピーターを雑に扱う”人やお店を見ると「勿体無いことするなぁ」と感じます。確実な売り上げをもたらしてくれるお客さんを自ら手放すなんて、逆に「もしや欲がないのか?」とすら思ってしまう(笑)。私なら、定期的に依頼してくれて、且つ未払いなしの優良お得意さまは、他社やライバル会社に絶対渡したくない。当然、お得意さまに頼りきるのもそれはそれでリスキーなので、新規開拓は常にしつつ&上手くバランスを取りながら…ですけどね〜♪