2021年度、上半期最終週。それは、お昼休み中の出来事でありました。場所は、社内に設けてある休憩兼“ナカ食”スペース。このところ多忙だったのと、生理中で眠気が酷かったことが重なったせいか、「ちょっとひと休み」のつもりがうっかり熟睡してしまった私。気付けばテーブルに突っ伏す格好で寝てしまっており、顔の右側(おでこやら頬やら)にうっすら“寝跡”が…。眠っていたのは10分程度だったため、乱れた髪型をさり気なく整え、何事もなかったかのような顔で自分のデスクへ戻ろうと目論みました。
が、なぜか上手く歩けません。「まだ寝ぼけてるのかな。シャキッとしなくちゃ」と、手の平で顔をペチペチしてみるも、何やら視界がぼやけているような気がします。そこで“左右の目を片方ずつ閉じては開ける”を繰り返してみると…。いやいや、「ぼやけているような」ではなく、実際に思いきりぼやけてるじゃないか!
私は視力が悪く、左右とも0.1を切っています。自宅では眼鏡、職場ではハードコンタクトレンズと眼鏡を併用しているのですが、この時はコンタクトでした。右目を閉じるとくっきり見え、左目を閉じると世界はぼんやり。ということは──
右のコンタクト、紛失(泣)。
ハードコンタクトを装着している間は、当然ながら眠らないよう気を付けています。されど知らない間に寝てしまったものは仕方ないし、そのせいで乾燥してポロッと取れ&どこかへ行ってしまったのだとしたら、レンズは十中八九戻ってこない。たとえ見つかったとしても、落ちたものを再び目に入れるのは危険且つ不衛生なので、最早辺りを探すことさえしませんでした(笑)。左目のレンズを外し、眼鏡に切り替えて午後の仕事に集中。「まだ1年も使ってなかったのになぁ(*ハードコンタクトレンズの寿命は2〜3年)。新しいコンタクト、作りに行かなくちゃ…」。
そして翌朝。目が痛い。かなり痛い。ベッドから起き上がって鏡を見ると、かつてないほどに充血しています。右目が“黒目+白目”じゃなく、“黒目+赤目”で構成されていると言っても過言ではないほどに真っ赤。起床後ずーっと、涙も延々流れっぱなしです。「これは只事じゃない」と思い、午前休を貰ってすぐさま眼科へ。先生に診てもらうと、「よく一晩我慢出来ましたねぇ…。相当痛かったでしょう? コンタクト、失くなってませんよ。右目に入ったままです。ものすごくズレて、目尻の下側、奥の奥にあります」。
えぇっ、そうなの⁉︎ そりゃ痛いに決まってる!
「どどどどどうすれば…?」
「今から取りますね。幸い割れていない模様ですから、その点は安心してください。ちょっと痛いですけども、数秒間辛抱を」
消毒やら何やらを終え、先生(ちなみにキリッとした女医さん)が取り出したるは、大きめのピンセット的な道具。「ん? まさか『取る』って、それを使って…じゃないよね?」と不安を抱いていると、そのままぐんぐん目に近付いてきます。イヤイヤ、先端恐怖症じゃなくても、そんなん誰でも怖いと思うんですけどー! 目ごとくり抜かれてしまいそうなビジュアルで、どこからどう見てもホラーなんですけどー!
「あの…先生、それで取る感じ…ですか…?」
「ハイ。これで取る感じですよー。大丈夫ですよー」
「イヤあの、心の準備が…」
「心配しなくて大丈夫ですよー、ちょっと痛いだけですからねー。ハイ上見ててくださーい」
「上…?」
「そうですそうです、とっても上手ですよー。ハイ行きまーす♡」
めりめりめりめり。
イヤ痛っ! めっちゃ痛っ! どこがちょっとなんすかめちゃくちゃ痛いっす泣きそうっすつーか既に涙ポロポロ顔ボロボロっす眼球ごと持ってかれたんでは?と思うほどに痛いっす(泣)。でもでも、目尻の奥の奥から取ってくれてありがとうございます感謝します!
「一晩入ったままだったので、若干白目に傷がついてしまってますね。2種類の点眼薬をお出ししますから、どちらも1日4回点眼して、5日後検査に来てください。あ、点眼薬、最初はちょっとしみると思いますよ。検査が終わるまでは、目を酷使する行為とコンタクトの使用は控えた方がいいでしょう」
相分かりました! 1日4回必ず点眼&眼鏡オンリーで過ごすことを絶対に、100%誓います‼︎
そしてそして、その検査を昨日、無事に終えることが出来ました。「傷はきれいに治ってますよ」とのことで、コンタクトも晴れて「使用して問題ありません」。よ、良かったぁ♪ ですが、しばらくは眼鏡で過ごそうかと思っています。だってだって、あの「めりめりめりめり」、本当に痛い&怖いんだもの…(泣)。もちろん、うっかり寝てしまった(←しかも突っ伏して目を圧迫するという最悪なスタイルで・汗)自分が悪いんですが、あの痛みと恐怖は二度と味わいたくないなぁ…。
そんなわけで、ハードコンタクトをご愛用の皆さま方、どうぞお気を付けくださいませ。眼球へとぐんぐん迫りくるピンセット的な道具…目の奥の奥からレンズを救出していただくためとはいえ、そりゃもうめちゃくちゃに、絶望的に怖いですから〜!