女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

〆切人生

16年間勤めた出版社を「辞めよう」と決意したのが昨年7月、実際退社したのが9月。早いもので、あれから約1年が経過しました。


私は入社以降、ずっと同じ雑誌の編集部に所属していたため、16年にわたり“〆切に追われまくる生活”を送っておりました。ですから、辞めた後は「もう〆切のことなんか気にしなくていいんだ〜♡」という開放感と喜びでいっぱい。「〆切がないって、一体どんな感じかな?」とワクワクが止まりませんでした。そして、退社翌日からそりゃもう好き勝手に過ごしまして(笑)、まさに連日夏休み状態。社会人になってからあんなに贅沢な時間の使い方をしたことはなかったけれど、とっても貴重&良い経験だったなぁ。コロナがなければ、ここぞとばかりにいろんな国や地域を旅したかったですが、それは将来の楽しみに取っておくと致しましょう。


で。退職から半年後の今年3月。縁あって現勤務先に転職し、おかげさまで充実した仕事をさせてもらっています。が! 誤算というか何というか、〆切の数自体は、記者の時より全然増えちゃいました(汗)。


前職で担当していたのは月刊誌だったので、基本的に〆切は月1回。1回と言っても、約1ヶ月間取材してきた全素材を5〜7日間で記事化するスケジュールだったため、これがまぁ鬼のようにキツイ。体力的にも精神的にも、毎月限界ギリギリで何とか乗り切っていました。「これよりキツイ〆切って、世の中に存在するの?」と問いたいくらい大変だったけれど、今の仕事(校正者)においては、当時とはまた違うキツさがあります。


それは「ほぼ毎日、何かしらの〆切がある」という点です。私は校正者なので、もちろん自分が記事を書くわけではないのですが、文章レベルが「・・・」という原稿の際には“ご提案”としてイチから書き直し、そ〜っと添えておく場合も少なくありません。常に複数の案件を抱えているため、そういうケースが重なった時は脳がバグるといいますか、なかなかの地獄絵図となってしまいますね、えぇ(笑)。


あとは、全く毛色が異なる案件なのに、別クライアントからの“納品希望日”がしょっちゅう丸カブリしてしまう謎…。まぁ、発売日が同じだと「この日までにチェックを終えなきゃ印刷に間に合わない」という大体の日付が同じなのは当然といえば当然なのだけれど、不思議なのは、どのクライアントさんも「急で申し訳ないですぅ」と、本当に突然連絡してくること(泣)。それらをどうにかこうにか調整して順次お引き受けしていくと、「ほぼ毎日、何かしらの〆切がある」という状態が完成するわけでございます。よって、私の手帳や卓上カレンダーは見事に真っ黒。こんなことなら、もっと大きいサイズの手帳を買っておくんだったなぁ。


つまり何が言いたいかと申しますれば、「私はこれから先も、〆切に追われ続ける人生を送るのでありましょう」という覚悟が決まったということ。ほぼ毎日〆切がある=風邪引けない、有休取れない。おまけに給料もそれほど高くない…と、傍から見れば決して好条件ではないと思いますが、“安定した収入を確保しつつ、勉強もさせてもらえるし経験も積めるし人脈作りも出来る”ので、現時点ではこの会社が気に入っています。仮に今後、「もっとステップアップしたい」と望む気持ちが自分の中から湧き出てきた時、今の職場で得た財産が必ず役に立つという確信もある。それに何より、仕事の内容がめちゃくちゃ面白いのです!


転職してみて、私はやっぱり“高給だけどつまらない仕事、退屈な仕事”よりも、“そこまで高給じゃないけど面白い仕事、楽しい仕事”の方に魅力を感じる人間なんだなと強く実感しました。うっすら描いていた「40歳以降は少しペースダウンして働く」というプランは必然的に変更することと相成りましたが(笑)、自分で選んだ道ですから後悔はありません。

さぁ、今週も控えに控えた〆切を守るべく働くぞ〜♪


=追記=

私事ですが、少し前に無事、不惑を迎えることが出来ました。まだまだ惑いまくりの日々だし(汗)、楽しいこと、嬉しいこと、感動すること、学ぶこと、悲しいこと、切ないこと、腹の立つこと、納得できないこと…そりゃもういろんな出来事の連続だけれど、こうして元気に過ごせておりますこと、心より感謝しています♡♡♡