女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム㊸昇天宣言】

皆さんは、いわゆる“オーガズム”に達しやすいタイプでしょうか? それとも逆でしょうか? 

随分前に書いた女風コラム【コラム⑪絶頂に達するか否か】でも綴ったのですが、私は達しにくいタイプだし、そもそも“営み中に昇天すること”をさほど重要視しておりません。そのせいか、女風ユーザーとなって約2年の間、絶頂に達したのは一度だけ(*2021年11月1日現在)。「果てたかどうか」を言葉で確認してくるセラピストさんにも、同じく一度しか会ったことがない。遠い昔、学生時代の彼氏の中に、悪意なく「ねぇねぇ、イッた? 気持ちよかった?」とキラキラ&ワクワクした瞳で訊いてくる人がいたけれど、そういう煩わしさがないのも、女風の良き点だなぁと感じています。


ただ、“ちょっと困るシーン”というのはありますね。あからさまに「イキそう?」と尋ねられることはないものの、「いつでもイッていいよ」「もっと来て♡」等々、「それはあなたの技術次第でございますからして、好きなタイミングでどうこう出来るものではないのですよ」と真顔で返したい類の発言(笑)は時々ある。1〜2回ならスルーしますが、施術中に3回、似た意味の台詞を囁かれたら指摘することにしています。

「カウンセリングでも言ったけど、私の目的は“果てること”じゃない。だからその点気にしないでね」

「あなたのその言葉ってさ、たとえ善意で言ってても、お互い『昇天しなきゃ、させなきゃ』っていうプレッシャーにもなっちゃうと思うんだよね。私はこの時間を最大限楽しみたいから、今みたいな台詞、言わずにいてくれると嬉しいな♪」

上記のようなことを、にっこりしつつ伝えます。間違っても、「私が気持ちよくなれるかどうかは、あなたの技術と心配り、そして我々の相性(←心身ともに)次第でございますわよ」という本音は告げません、ハイ。


さて。女風は本番禁止ですが、合意の上で行為に及ぶこともあったりなかったり致します。その場合、100%の割合でセラピストさんのほうが先に果てる(※あくまで私の経験上です)。合体したということは、私もある程度心を許しているんだろうし、前戯…もとい、性感マッサージもかなり気持ちよかったのでありましょう。よってセラピストさんが盛大に果てても全然構わない。プラス、女風ユーザーとなってから改めて気付いたことがあります。それは、「私って、タイプの男性が果てる瞬間の表情を見たり、声を聴いたりするのが結構好きなんだなぁ」ということ。


歴代彼氏の中には、射精前に「出る」「イク」と知らせてくれる人もいれば、黙って出すだけの人もいました。でも、私がお世話になってきたセラピストさん達は、仕事だからか、一応「悪いな」と思っているからかは不明ですけれども、皆さん“イク宣言”“出ちゃう宣言”してからだったり、「イッていい?」「出してもいい?」とこちらの許可を得てから発射する感じなんですよね。そうすると、心の準備&お顔を見る準備をしっかり整えられるし、相手にMっ気がある場合は「まだダメ、もうちょっと我慢して♡」と焦らしたりも出来て諸々都合がいい。結果、今は断然、“事前に宣言してくれる人”が好きになりました。『女風で己を知る』経験というのは他にもいろいろありますが、これもそのうちの一つかなと思います。嗚呼、興味深い&奥深い。


それにしても、男性が果てる時の声や表情って、なにゆえあんなに可愛らしかったり愛おしかったりするんでしょうねぇ。この先、万一、セラピストさん以外の殿方と枕を交わす機会が訪れた際には、「宣言、希望致シ〼」とお伝えしようかしら♪