女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

男ウケ

先日、ナイトブラを買うために、ランジェリーショップへ出向きました。既に何枚か所有していますが、よりお洒落で効果の高い新商品が発売されたと聞き、「それは是非試してみたい!」と思ったからです。

 

数種類試着した中で、幸いデザイン(過去作と比べセクシー度アップ♡)も機能性も気に入るものがありました。よって、ショーツと合わせて色違いで計3セット購入。お会計をお願いすると、「お客様、こちら同封させていただいてもよろしいでしょうか? バスト用美容液のサンプルなのですが…」と店員さん。私は思わず、「バスト用美容液⁉︎」と若干大きめの声で訊き返してしまいました。恥ずかしながら、全くの初耳でございます(汗)。美容液って、顔用以外にも存在してるんだぁ(←心の声)。

 

さてさて。「Night B Gel お試しパック」と書かれたパッケージを開くと、1回分の美容液が2つ入っています。

「バスト用の美容液があるんですねぇ。今初めて知りました」

「実は商品自体は以前からあったのですが、最近また力を入れておりまして。おうち時間が増えたことにより、“ご自宅でのバストケア用品”のニーズが高まっているのではないかと…」

「あぁ、なるほど~」

「リラックスできる香りなので、おやすみ前のご使用にもぴったりかと思います。よろしければ、ナイトブラと併せてお使いくださいませ」

「へぇ、良さそうですね。早速今晩試してみます」

「はい、是非♪」

 

2人でキャッキャと“バストトーク”に花を咲かせていると、別の店員さん(※仮にBさんとします)がやって来ました。話の内容が聞こえていたのでしょう、「いろいろなケアで一層美しいバストになられたら、旦那様もきっと喜ばれますね♡」とにっこり。おー、一瞬で“お客が結婚指輪をしているか否か”を見極め、夫を絡めたトークに持っていくとは、お主なかなかやるな…とBさんを逆観察。するとAさん(←ずっと対応してくれていた店員さん)が、パッと見だいぶ年上であろうBさんに向かって「旦那様は関係ないですよ。バストケアは、お客様ご自身のために行うものだと私は思います」とバッサリ。あわわ、いろんな意味で…大丈夫(汗)? Aさん、プライベートで何かあったのだろうか。まぁ実際のところ、私も夫にバストを見せる機会なんて皆無だし、「おっぱいキレイだね~♪」と褒めてくれるのは女風のセラピストさんだけですけどね(笑)。

 

でも、“女性は自分のためにキレイを磨く”というのは確かにそうだなぁと感じます。もちろん、男性人気が高そうなメイクや髪型、服装等を「1ミリも意識していないのか?」と問われたら答えはノーですが、私の場合、基本は“自分の好み”と“TPO”。

 

20代の頃、オレンジだとかターコイズブルーだとかのビビッドカラーや、真っ黒だとか紫だとかの濃ゆ〜い色のネイルばかりしていた時期がありました。それは「今の私の顔&ファッションに似合うのは濃いネイル」とか、「原稿を打つ指先が濃い色のほうが、眠い時でも気合いが入って頑張れる」とか、そういう理由です。Aさんが言っていた通り、まさしく『自分自身のため』ですね。

なのにある日、先輩(男性)から「毎日忙しいだろうに、いつもちゃんとネイルしててスゴイね。けどさ、男ウケを狙うなら、パステルカラーとかナチュラルカラーとかのほうが断然オススメだよ」と親切心たっぷりに言われて呆然。「ハァッ⁉︎ 別に男ウケ考えてネイルしてるわけじゃないんですけど」という気持ちと、「この人は、“女性がお洒落するのは男性のため”っていう思考なのかな。だとしたら、単純でカワイイなぁ。彼は日頃、女性のため(=モテるため)に努力してお洒落をしているのでありましょう。お疲れさまっすな〜」という気持ちが混在して、何やら面白い感情になったことをよく覚えています。

 

それにしても、AさんとBさん、あの後険悪なムードにならなかったかしら。私とは無関係と言えば無関係なのだけれど、勝手に少し心配しております(汗)。