女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム㊿未知なるプレイ】

私生活では縁がなく、女風ユーザーとなってから初体験したことは沢山あります。ローションプレイ、オトナのおもちゃ、“後ろ”込みのリップ…等々。中でも、先日初挑戦して「すんごく良かった♡♡♡」プレイがございます。それは、アイマスク&耳栓を使った施術。

 

独身時代、何人かのM彼氏と付き合ったことがある&彼らに望まれて、目隠しやら手錠やらを使った営みの経験はありました。S彼氏とも付き合ったけれど、彼は“相手の目や表情をじーっと見ながらのセックス”が好みだったため、常々「目隠しするヤツの気が知れない。せっかくの“感じてる顔”が見えないじゃないか!」と主張していたっけ。まぁ、それも一理あると言いますか、分からなくはない意見ですね、ハイ(笑)。

 

話を戻しますと、多少Mっ気のあるセラピストさんや、カワイイ系のセラピストさんに対しては、たまに目隠し的なことをしていました(もちろん同意を得た上で)。でも逆はなかった。私自身に「“目隠しされたい願望”がない」ことに加え、「視界を遮断される=信用している相手じゃないといろんな意味で怖い」という認識があるからです。よって、たとえMっぽいセラピストさんでも、初めて会う人の視界を奪うことは致しません(諸事情により、一度だけ例外アリ・汗)。

 

ですが過日、とあるお気に入りセラピストさん(S寄り)に「いつもと違うこと、してみない?」と甘~く囁かれました。彼にマッサージされながら、「違うことって?」と尋ねますれば、「コレ♡」とにっこり。彼は用意したアイマスク&耳栓を持って、「使ったことある?」と訊いてきます。

アイマスクはあるよ、着けてあげる側だけど。耳栓はないなぁ」

「そうなんだ。自分が着けられるのはどう?」

「え~…着けられたことないから分かんない(笑)」

「あぁ、そっか(笑)。ちょっと抵抗ある感じ?」

「相手が◯◯(←セラピストさんの名前)なら大丈夫かな。初対面だったら100%断るけどね(笑)」

「そりゃそうだ~(笑)。じゃあさ、試しに着けてみてもいい?」

「うん。でもイヤだったらすぐ外すよ」

「オッケー!」

 

いざ、装着。


アイマスクは、「本当に何も見えなくなるんだね、スゴイね‼︎」という感想が漏れるほど、想像していたよりもずっとずっと暗い。ものにもよるでしょうが、ここまで真っ暗なら、安眠効果が高いのも頷けます。恐るべし、日本製。続きまして耳栓。これはある程度音が聞こえますので、完全に聴覚を奪われるのとは違うけれど、実に不思議な感覚です。なぜかと言うと、会話する際“相手の声”より“自分の声”のほうがだいぶ大きく聞こえるから。どちらもくぐもった声だから聞き取りにくいのですが、「何を言っているのかよく分からない」というのは、時と場合によっては興奮材料になり得るんですねぇ。

 

加えて“自分の声”が大きいということは、つまり“自分が感じている声”を否応なしに大ボリュームで聞かないといけないわけです。「私って、こんな声出してるんだぁ」とか「この反応からすると、私…今の攻められ方めっちゃ好きなのかな」とかを実感できて興味深い。あとは、見えない&あまり聞こえないため、「次にどこを触られるのか?」の見当をつけることが全く出来ません。そのせいか、「普段の数倍敏感になっている」感じがして、触れられる度に声が出るというか、とにかくいろんなところが気持ちいいのです。

 

特に、得も言われぬ快感を覚えたのはキス。“見えない状態で、突然激しいキスをされる”というのは生まれて初めての経験でしたが、耳栓との相乗効果でエロ〜い音が脳内に響きわたり(笑)、より一層エロい気分になれました。もっと早く知っていたら、M彼氏たちにも耳栓してあげたのにな。めちゃくちゃ喜んだだろうなぁ。

 

こんな感じで、“未知なるプレイ”を次々体験できるところも、女風の魅力の一つだな〜と思っています。相手がセラピストさんなら「やってみたい」も「やめておく」も遠慮なく言えるし、本音(「気持ちいい」とか「そうでもない」とか)もすんなり伝えられる。心から愛する人やパートナーに対しては、“性に関すること”を言いづらい女性も多いでしょうからね…。

 

そう考えると、歴代のM彼氏たちはなかなかやるなぁ、正直に生きてて潔いなぁと感心します。プラス、後々になって「私のことを信頼してくれてたんだな。嬉しいな」とも思いました。「こうしてくれ、ああしてくれ」という願望を、徐々にハードルを上げつつ(笑)きちんと伝えてくれていたし、私の“S経験”が乏しいにもかかわらず「縛ってほしい」「拘束してほしい」等も懇願してきた。縛るというのは危険が伴う行為ですから、信頼している相手じゃないと頼まないと思うんですよね。

その点から考えても、私は、たとえ長くリピートしているセラピストさんであっても、“身動きが取れない状態”でのプレイは避けます。アイマスク&耳栓は自力ですぐさま外せるけれど、手錠や縄的なものは「万が一のこと」があった場合、逃げられない可能性がある。以前にも書きましたが、「“男性が本気を出した時の腕力”に勝つのは難しい」という事実を、いつも頭の隅に置きながら女風を利用しています。

 

さてさて。今後も、自分の心が「それはやりたくない」「危ない気がするからパス」と叫ばない限り、いろいろなプレイに挑戦していきたいと思っています。何たって“人生は一度きり”でございますから、警戒心はしっかり持ちつつも(笑)、楽しまなきゃ損というもの。そんなわけで、来週は、今年最後の女風を満喫する予定でおりま〜す♪

 

*「女風コラム」は、当50回をもって終了となります。ご愛読、誠にありがとうございました! 引き続き、新カテゴリー「女風小噺」をお楽しみくださいませ。