女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

さよなら、2021年

皆さまにとって、2021年はどんな年だったでしょうか。私はと言いますと、漢字一文字で表すならば「病」。迷わずこれ一択でございます(泣)。計16日間もの入院生活を送るなんて人生初だし、出来れば二度と経験したくありません。同時に、“健康の大切さとありがたみ”も十分過ぎるほど痛感致しました。引き続き、体力の回復及び向上に努めていく所存です。

 

では、軽く今年を振り返ってみると致しましょう。

大好きな旅もしていない、友達とも会っていない、ライブ会場へ行っても声援は一切送らず、歌とトークを静かに聴くだけ──。それでも、日々「幸せ」を感じることはたくさんありました。休職中で時間が有り余っておりますゆえ(笑)、普段は手に取らない作家さんの本を読んだり、夢の一つでもあった「愛する漫画を全巻まとめて大人買い♡」したり、未開拓ジャンルの音楽を山ほど聴いたり、散歩がてら美術館へ出掛けてアートを堪能したり。今は、海外の友達とも自由に連絡が取れる、好きな歌手や俳優の情報だってすぐ手に入る、PCからでもスマホからでも、大抵の場所は“バーチャル旅行”を楽しむことが出来る時代です。心底「ありがたいなぁ」「助かるなぁ」と思います。

 

これは「もしも」の話です。仮にコロナが20年前に大流行していたとしたら、私は強い孤独感や閉塞感、焦燥感にさいなまれていた可能性がかなり高いと言えます。デジタルの進化もさることながら、自分自身の「経験値」「思考の幅」「経済状況」等の違いが大きく影響すると思うからです。

20歳の私と40歳の私は、もちろん同一人物なのだけれど、“全く同じ人間”では絶対にありません。パンデミックの捉え方や諸々の対応力、“やり過ごし力”が、恐らく天と地ほど違うと思います。20年前だったらここまで楽観的ではいられなかったろうし、何より経済的な余裕がゼロもしくはマイナスだった。私の性格上、たとえギリギリの状態まで追い込まれても“毒親に頼る道”は選ばないでしょうから、コロナに罹患しようとしまいと、命そのものが危険にさらされていたのでは?と予想します。

 

だからというわけじゃないけれど、現在大学生くらいの方々のことが心配と言いますか、“他人事じゃない感”がすっごくありますね。下手をすれば、「学友とリアルで会ったことがない」「バイト経験が積めない」まま、社会へ出なければいけなくなる。家庭環境や経済力に恵まれていない場合、事態はさらに深刻かもしれません。奨学金で通っているケースもあるでしょうし、「勉強しなきゃ」「お金稼がなきゃ」「就活しなきゃ」では、いっぱいいっぱいになって当然だと思います。相談できる人が近くにいる学生はまだいいですが、私自身は20歳当時、そうではありませんでした。お金が足りない、まだ視野が狭い、頼れる人もいない…。いろいろな判断を誤らせるには、十二分に要素が揃ってしまっています。恐ろしいことです、本当に。

 

ただ、今は幸い“やる気があれば誰でも発信可能な世の中”です。その点は非常に良かったなぁと思いますね。「楽しい」「嬉しい」「感動した」「幸せ」「ありがとう」も、「しんどい」「助けて」「悲しい」「困ってる」「ムカつく」も素直に言えるというか、“吐き出す場”があらかじめ用意されている。それを利用するかどうかも、剥き出しの本音を綴るかどうかも、各々が“自分の意思”で選び、好きなように決めることが出来ます。

かくいう私も、ブログがあるおかげで随分救われている者の一人です。夫と交わったことがない事実や、女風でのあれこれ、友達には明かせない話…等々。これらを「全て胸の中にしまっておけ」と言われたら相当キツイし、最早“ブログのない生活”なんて想像したくもありません(笑)。書くことで自らの気持ちを整理したりも出来るし、読んでくれているどなたかのお役に立てたり、交流を持てたりも致します。これはとっても素敵なことだと思います。

 

日本人は遥か昔から、いろいろな史実や出来事、物語等を記し続け、後の世に伝えてきました。全体の傾向として、詳細を記録すること、そして執筆することが好きな民族なのかしら? だとしたら、私もその血を確実に継承している自信がございます、ハイ♪


それでは皆さま、本年もご訪問いただきありがとうございました。寒さ厳しき中ではございますが、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。2022年度も、何卒宜しくお願い申し上げます。