女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 三. amazon man》

あけましておめでとうございます。2022年、皆さまはどんな幕開けだったでしょうか? 

私はおせち…ではなく普段と同じ食事をいただきつつ、録り溜めてあった番組をイッキ見したり、年賀状やら本やらを読んだり、女風で無事「姫はじめ」を致したりと(笑)、おかげさまで平和に&楽しく過ごさせてもらっています。なお、夫は今日から仕事がスタートしました。今年も昨年と同様「完全在宅勤務」で、「出社は数ヶ月に一度くらい」の予定だそうです。

 

さてさて。女風ユーザーとなって2年強。利用を続けるうち、自分の中で変化してきたことが幾つかあります。その一つが“連絡”に関して。

 

私は長らく、「セラピストさんとの連絡は必要最低限でいい」という考えでした。“最低限”というのは、例えばこういうことです。

「◯◯日の午後、まだ空いてる? 空いてたら予約取りたいんだけど♡」(私からの連絡)

「空いてるよ~♡ 何時スタートにしよっか?」(お気に入りセラピストさんからの連絡)

「今日は指名してくれてありがとう。とっても楽しかった♪ よければまた会いたいです」(初指名セラピストさんからの連絡)

…みたいな感じでございます。

 

けれど、少し前から「ケースバイケースかも」と思うようになりました。「営業LINEが絶妙!」なセラピストさんに出会ったからです。

 

セラピストさん、そしてユーザー側の性格やフレンドリー加減にもよるのでしょうが、私は“営業LINEを多めにもらうタイプのお客”だろうと予想しています。以前にも書いた通り、大勢の人が行き交っていても、なぜか狙いを定められ、駅や路上でしょっちゅう道を訊かれる体質です。恐らく、「突然話しかけてもオッケーな人」「人見知りとは無縁っぽい人」「隙だらけの人」認定されているのでありましょう(笑)。

それは文字上でも同じで、メールやLINEも、別段親しくない方からいただいても基本的には返信します。あとは営業LINEを「その人の努力」と捉えているため、悪いイメージを全然持っていません。プラス、前職(雑誌記者)で16年間営業をかけられ続けてきたので、めちゃくちゃ免疫がある。甘い言葉の連発とか褒めちぎるとかひたすらお願いするとか、そりゃもうあらゆる種類の営業をかけられてきたから、かなりの耐性が備わってしまったのです。よって、色恋タイプや疑似恋愛タイプのセラピストさんから“歯の浮くような台詞付き”のLINEが送られてきても冷静でいられるし、もっと言うと、実は興味津々で読んでおります、ハイ。

「このLINEって、合計何人くらいのお客さんに送ってるのかな?」

「全員同じ文言っぽい。ラクしてるぅ(笑)」

「彼はお客の名前入りかぁ。残りの文章はコピペだろうけど、名前を変えるだけでも結構労力は要る。頑張ってるんだな〜」等々。

 

ただし、“ラリーが続くセラピストさん”となると、数は相当絞られます。「また会いたい」とか「元気にしてますか?」とかは「そうだね」「はい、元気です」で終わってしまう。「別に迷惑ではないけど、かと言って実りもないような気がするなぁ。この内容なら、いっそのこと何も送らないほうがいいのでは?」と個人的には思ったり思わなかったりしますねぇ。あとは「予約してくれませんか」「今月ちょっと厳しくて…」等、完全に自分の都合だけで発信している場合。これは論外なので華麗にスルー致します。

ちなみに、現在数名いる“お気に入りセラピストさん”は、予約時を除いてほとんど連絡を取らない方が7割。うち一人だけ、施術した日に限り、カップルのような会話を就寝時まで楽しむセラピストさんがいるのですが、これがなかなかに素敵♪ 予約前に優しかったり対応が丁寧だったりするセラピストさんは沢山いるけれど、“施術後が一番甘々なセラピストさん”はそんなに多くない。まぁ、彼とは趣味が似ていて会話も弾むからこそ、こういうやり方を選択してくれているのかもしれませんけどね。

 

前置きが大っ変長くなりましたが(汗)、やっとこさ本題でございます。

そのセラピストさんは、当初お気に入りの候補に全く入っていなかった…というか、「彼は1回でいいや」くらいに思っている存在でした。ですが、何度袖にしても、素っ気ない返事を送っても、一向にめげる気配がない。「忙しいです」「時間ないです」と返し続ければ、大抵の人は「あなたを再び指名することはありません。リピートの脈はナシです、の意だな」と受け取って連絡を控えることでしょう。でも彼は、手を変え品を変え、忘れた頃にLINEしてくる。まるでamazonの『あなたへのおすすめ』のごとく、絶妙なタイミングで探りを入れてくるのです。「どこかで私を監視しているのではあるまいか?」と疑いたくなるほど、毎回ちょうどいいタイミングなんですよね。「人肌恋しいな」と感じていたり、「誰かと話したい」と思っている時だったり。それでついついラリーが続いてしまい、いつの間にか2度3度とリピート指名することに。今ではお気に入りの一人として、立派に(笑)ローテーション入りを果たしております。

 

彼のamazonぶりは今も変わらず、本当にこれ以上ないタイミングで連絡が来ます。女風のことにはあまり触れず、お互いの近況報告とか世間話とかが多いから、半ば男友達みたいな感覚ですね。最初は「若干ウザい…」とすら思っていたのに(笑)、このところやり取りするのが当たり前っぽくなっていて、彼に“してやられた感”があるけれど、それはそれで面白いので問題ございません。彼に自分から連絡するのは予約時だけですが、それは本家・amazonとて同じこと。ちょうどいいタイミングで「ご愛用のコレ、そろそろご購入いかがですか」と提案されるとついポチってしまうのと同じで、文字上で何気ない&楽しいトークが展開されると、「じゃあ直接会って話すか~。エロいことも出来るし♡♡♡」的な感じで予約を入れてしまうのです。

そう考えると、彼の粘り勝ちと言いますか、結局“営業上手”なのかもしれませんね。恐るべし、amazon man!