女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 四. 秘密》

私にとっての女風。それは、世にもエロい施術(笑)はもちろんですけれども、“セラピストさんとのトーク”も大きな楽しみの一つです。性について、趣味について、昨今の出来事について等々…実に様々なテーマで、あれやこれやとお話ししています。付き合い自体が長くて、気の合う方、信頼できる方の場合は、時に踏み込んだ話をすることも。その最たるものが、“家族や恋人についての話題”だと思います。

 

私サイドは、基本的には「夫との性生活が全くない」事実と、出身地くらいしか伝えません。どこから情報が漏れてしまうか分かりませんので、詳しい仕事内容やよく行く場所、家族構成等は開示しないよう気を付けています。一方、セラピストさんの中には、私を信頼してくれているのか、はたまた“自分語り”が好きなのかは不明ですが、結構深めのプライベート話をしてくれる方もチラホラいらっしゃる。

 

今までで一番びっくりしたのは、「もし◯◯(←私の名前)が俺の彼女だったら、彼氏がセラピストやってること、許せる?」という質問です。まず、「随分あっさり『現在彼女(or好きな人)がいます宣言』するなぁ」という驚き。私はセラピストさんにガチ恋したり、彼女に嫉妬したりしないタイプのユーザーだから全然いいけれど(むしろ、そういう話をされると嬉しいタイプ♡)、女風の特性を考えれば、“リアル恋人の話”なんてしないほうが得策というか、「避けるのが暗黙のルールだろう」くらいに思っていました。それゆえ、かなり意外だった。

そして、「私だったら」と真剣に考えてみました。30代前半までの私であれば、答えは「絶対に許せない」、もしくは「理解できない、共感できない」。でも、今の私の答えは「セラピストという職種を選んだ理由による」が近いかなと思います。プラス、「結婚を視野に入れた関係か否か、で変わってくる」。まぁ、実際その立場になってみないと、“自分の心がどう感じるか?”は分からないですけどね。

 

それから、多くのセラピストさんは、ご家族や恋人に「何の仕事をしているか」を隠している、或いは、幾つかの嘘を重ねざるを得ないんだな…ということも分かってきました(←あくまで小規模な、私独自の調査です・汗)。「バレないため」に相当な苦労をしているセラピストさんもおられるみたいですが、総合的に見れば、やはり隠し通すのが無難だろうなぁと思います。

 

何事においても、真実を伝えることだけが正しいとは限らないし、“自分も周囲も生きやすい道”を選ぶのは至極当然且つ自然でしょう。私は、「近しい仲だからといって、何もかもを包み隠さず打ち明ける必要はない」と考えています。“秘密を秘密のままにしておく思いやり”だって、世の中には沢山あるわけですからねぇ♪ 私自身も、夫を無駄に傷付けることのないよう、「墓場まで持っていく覚悟」で女風を利用しております。