女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 十一. DM&LINE問題 続編》

「聞いてくれる? 1回も会ったことないのにストーカーっぽくなっちゃった人がいてさ…。俺、マジでメンタル病みそうだったよ〜ぅ(泣)」

 

それは、お気に入りセラピストさんとまったり雑談していた時のこと。何気なく「最近どう?」と尋ねたら、上記の答えが返ってきました。彼の話をまとめますと──

 

◎お店ではなく、彼個人のTwitterに問い合わせのDMが送られてくる(「女風を利用した経験がなくて不安なので、いくつか質問してもいいですか?」的な内容)→丁寧に答える→やり取りが何日も続く→相手の口調がだんだん馴れ馴れしくなる→相手の脳内で、いつの間にやら「彼氏・彼女」設定になってしまう(*彼曰く「誤解させるような甘い言葉は使っていない」そう)→「おはよう」「今日は何してるの?」等、“問い合わせ”とは程遠いメッセージが毎日大量に届く→「応じる必要はない」と思い放置していたら、「何で返事くれないの?」と責められまくる→連日、昼夜を問わず何十回と連絡してくる(ほぼほぼ罵詈雑言)→証拠となる文面を見せつつオーナーさんに報告→お店のほうから通達してもらい、相手を正式に出禁とする

 

──という流れだそうです。ひとまず「指名してないうちから出禁ってスゴイねぇ、災難だったねぇ」と彼を労わったけれど、「口にしないだけで、他のセラピストさんもこういう被害に遭ってるのかもしれないなぁ」と思いました。

 

各お店及びセラピストさんの方針やルールによって多少異なりますが、お店を経由せず、DMとかLINEとかでセラピスト本人と直接コンタクトを図れるケースも多いです。となれば、“メッセージを送るのは良識あるユーザー(或いはユーザー候補)だけ”とは限りませんゆえ、何らかの問題やトラブル、大いなる勘違い等が発生してしまう可能性も当然考えられる。私も「この人いいな、会ってみたいな♡」と思ったら、指名する前に接触して人柄や相性を確かめるけれど、やり取りするのは基本短い時間だし、どんなに長くても数十分です。何日間も連絡し続けることなんてありません。セラピストさんサイドはもちろん、自分サイドだってそんなに暇じゃないですからね(笑)。そう考えると、セラピストさんにとっては「直接の連絡が可能」というのはメリットが少ないような気も致します。

 

SNSは普通に使えばすごく便利だし、“現代社会になくてはならないもの”の一つだろうと思います。しかしながら、例えば他者との距離感が上手く掴めない人や、思い込みの激しい人等の手にかかると、“危険なツール”にもなり得てしまう。匿名性が高いため、攻撃的になりやすい面もあるのかもしれません。私がSNSをやらない理由は、「長文をアップできないから」というのが一番大きいけれど、「自ら面倒を背負いたくない」という気持ちも何%かあります。対面における人間関係でもそうですが、“どうしても合わない人”“関わり合いになりたくない人”というのは絶対に存在する。みんな違う人間同士なわけだから、当たり前といえば当たり前ですよね。そして私は、面倒なことが大の苦手…(汗)。


前職(雑誌記者)ではやむなくと言いますか、業務の一環として編集部名義のSNSを数年にわたり投稿し続けていましたが、担当期間中は思うところが色々ありました。プラスいい経験というか、めちゃくちゃ勉強になったなぁ。

大多数の好意的なコメントやメッセージには心底励まされましたし、〆切でしんどい時に読み返して「待っててくれてるんだ」「期待してくれてるんだ!」と、“読者の皆さまの言葉”をパワーに変えて頑張ることが出来ました。でも、中には心が削られてしまうもの、気分がズーンと落ち込むようなものもあります。会社としては、「もっともなご意見とか改善点とか、『それいい!』とうなるようなアイデア・企画案を頂いたりすることも少なくない」「いろんな意味で宣伝効果が見込める」「“読者同士の交流の場”でもあるから、『SNSをやめる』という選択肢はない」んですけどね。ただし、それを直視しなければいけない立場の人間は、日々確実に疲弊していきます。あ…この話題だと相当長くなりそうなので(笑)、また別の機会に書きますね。

 

兎にも角にも、彼の話を一通り聞いた私は、「セラピストさんへの連絡は、やっぱり必要最低限にしておくのが正解だな〜」と感じました。セラピスト個人のIDが公開されているからといって、「メッセージを何通送ってもいい」「何時に質問したっていい」というわけでは全然ありません。そんなこと、誰に言われずとも分かるでしょうよと思っていたけれど、残念ながら例外はあるんですねぇ。せっかく直に連絡が取れるのだから、お互い気持ちよく利用できたほうがいいですよね♪