女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

三大欲求

先日(2/28)投稿した記事「開設2周年」を、いつものように何気なく読み返しておりました。が、後半に差し掛かった時、己の文章ながら“ある疑問”が浮かんできた。それは、「人間の三大欲求は、本当に食欲・睡眠欲・性欲なのだろうか」ということ。

 

私はこれまで、その点について疑いを持ったことは一度もありませんでした。なぜなら、自分に食欲・睡眠欲・性欲があることを実感しつつ生きてきたから。けれど、アセクシャルについて多少なりとも勉強した今、そして“夫がアセクシャルかもしれない可能性”を感じている今は、「性的欲求を抱かない人もいる」という事実を知っています。となれば、アセクシャルの方々にとっては、そもそも「三大欲求」ではなく「二大欲求」なのではあるまいか…?

 

その前に、まずは自分自身について考えてみますね。私の場合、100をMAXとして数値化してみますれば、食欲=75、睡眠欲=100、性欲=60くらいかなぁと思います。少食だけど毎日お腹は空くし、「1日3食」とはいかないまでも、大抵2食以上は食べている。

睡眠に関しては、ありがたいことに昔からコテンと寝られます。眠れないとかで悩んだ経験はなく(ムラムラして寝付けないことは時々あります・笑)、ベッドに入ると…というか、少し横になるとものの3分で寝息を立ててしまう。床に就いてもなかなか寝られず、しかも眠りの浅い夫は、「羨ましい。どうしたら熟睡できるようになるのか教えてほしい」と言います。ただし、思春期の頃に連日同じ夢を見ていた時期があって、その時は正直、頭がおかしくなりそうでした。詳しい描写は控えますが、かなり残酷な内容の悪夢を、1年以上にわたって毎晩見ていたのです(←情景も台詞も常に同じ。丸暗記してしまったため、今でも一言一句覚えています)。当時は「夜なんて来なければいいのに…」と思っていたけれど、そんな状況でさえ寝付けないということはなかった。「今夜も魘(うな)される」と分かっていても、眠気はごく普通に襲ってきましたねぇ、ハイ(笑)。

性欲はもちろんガンガンございますが、「毎日したい」とかではないし、緊急事態宣言等で女風の利用を控えていた期間も、「エロス抜きの生活でも案外平気だな」と感じました。なので、ちょっと控えめの60くらい。

 

ちなみに、過日『自分はきっと五大欲求。ここに音楽欲・記述欲が加わる』と綴りましたゆえ、それもプラスしますと、音楽欲=100、記述欲=85くらいだと思います。音楽を聴かない日は1日もないし、家事をしている最中も、気付けば鼻歌をうたったりリズムを取ったりしています。もしも音楽を取り上げられたら、それは“幸せ”や“楽しみ”を奪われるのと同じこと。この世界から音楽が消えた場合、メンタルが保てずそれこそ発狂してしまうと思う。私にとって音楽は、それほどまでに大切なものです。記述欲も多分、客観的に見れば100に近いんだろうけど、日記をつけるのは最早習慣化しているから特別感はない。書いて当たり前と言いますか、呼吸とか歯磨きとかに近い感覚です。「意識せずとも毎日書く」的な。そして現状、日記以外で書いているのは当ブログだけなので、まぁ85くらいなのかな?と思います。

 

ではでは、夫につきまして。今のところ私は、「夫はED、ゲイ、アセクシャルのどれかなんだろうなぁ」と勝手に思っています。EDかゲイだったら性欲アリ、アセクシャルだったら性欲ナシなわけですよね。仮にアセクシャルだった場合、大多数の人が欲する食・睡眠・性のうち、「性」の部分をほぼ感じていないことになります。私には想像もつかないけれど、性欲というものが最初から無いのであれば、彼にとっては“性欲がある状態”こそ意味が分からないというか、「欲情するって一体どういうことなの?」という感じなのかもしれません。それを食欲&睡眠欲に置き換えてイメージしてみると、“お腹が空く感覚”や“眠いという感覚”自体が無い…わわ、何かスゴイなぁ。

 

ところで。食欲及び睡眠欲は(減退するにせよ)死ぬまであるんだと思いますが、性欲って、年を重ねればいつかは無くなる日が来るのでしょうか。その時になったら、私もアセクシャルの方々の気持ちが分かるのかな。それとも、“元々あったものが無くなる”のと、“元々無い”のとでは、微妙に違ったりするのかしら。大変興味深いです。

 

最近ぼんやり思うのは、「今は何も話さなくていい。でも、何十年か経ったら、“自分の性”について教えてくれたら嬉しいな」ということです。体の関係はなくとも、夫が「人生のパートナー」であること、「大切な存在」であることに変わりはありません。性にまつわる諸々に限らず、将来、彼といろんな話をしてみたいなぁ。

我が家は若干特殊なケースかもしれないけれど(汗)、夫婦ってすごく不思議ですよね。近いようで遠く、遠いようで近い。長い時間を共に過ごすにもかかわらず、お互い知らないことのほうが多い気がします。逆に言うと、「知っていける楽しみや喜びがある」とも言える。まぁ、全部を知りたいとは思わないし、全部を知ってほしいとも思いませんが、“そういう楽しみがある”というのは悪くないなと感じています。

私たち夫婦は、熱烈に愛し合って一緒になったとかでは全然ない。普段は平穏無事に過ごしながら、たまにめちゃくちゃムカついたりイラついたりも致します。「なんでそんな態度なわけ? 他に言い方あるでしょ!」とか(笑)。でも、必要とし合っている、助け合っていることは確かだと思います。だから、肌を合わせる日がこのまま永遠に訪れなくても、私は夫と結婚して良かったです。「夫婦といえども他人」「共に生きてはいくけれど、違う人間同士なんだ」ということを忘れず、これからも暮らしていきたいと思っています。