女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

歯列矯正回想録 その3

私が矯正装置(フルリンガル)を装着していたのは、29歳~34歳までの5年強。その間、付き合っていた男性は合計4人です。

歯列矯正を検討している方々の中には、「恋愛中の諸々って…どうなの?」と気になりながらも、「初対面の歯医者さん相手に、そんなことまで訊けないよぅ」という方もいらっしゃるかと思います。かく言う私がそうでした(笑)。よって、「どなたかのお役に立てたら嬉しいな」という思いで経験談を綴ります。ただし、下記は私の個人的な体験ですので、「全てのリンガル矯正に当てはまるわけではない」ことを予めご了承ください。“あくまで一例”として、参考程度にお読みくださると幸いです。それではスタート!

 

1人目=Hさん。22歳~30歳までの8年強(うち7年半は同棲)を共に過ごし、これまでの人生で一番長くお付き合いした方です。Hさんはこの上なく優しい人で、一番辛かった矯正初期…抜歯をしたり装置を付けたりと、口内の痛みが最大限にキツかった時期を支えてくれました。「歯列矯正回想録 その2」で書いた通り、装置を付けた当初は、あまりに痛くて喋るのも食べるのも一苦労。ですから、「彼氏とキスしたい」とかも全然思わなかった。


毎晩一つのベッドで寝ていたこともあり、Hさんとは週に1~2回のペースで合体していました。でも、矯正装置を付けてから半月くらいはキスもせず、ハグや頭ポンポンのみ。少しだけ痛みに慣れてきた半月後、やっとキスを交わしたけれど、それも「チュッ」という軽いもの。1ヶ月後くらいから合体もしましたが、結局、彼とお別れする時まで、“オトナのキス”は復活しなかった。それはひとえに、Hさんの愛情と思いやりの賜物です。私が毎日痛がる姿を側で見ていたこともあって、「なるべく負担をかけたくない」と配慮してくれたんだと思います。1ヶ月後に合体した時も、「本当に大丈夫? 俺はもっと待てるし、無理とかしなくていいからね」と優しく頭を撫でてくれました。彼のことを心から愛していたので、私のほうが我慢できなくなり、「したいの。もし痛かったら途中でちゃんと言うから…。ね?」と押し切る形になったのでありました(笑)。

 

*矯正とは直接関係ありませんが、各彼氏との恋愛エピソードも過去に綴っております。ご興味のある方はどうぞ。↓↓↓

 


2人目=Eさん。32歳の時に約5ヶ月間付き合っていた人で、甘えたがりの年下マッチョくんです。Eさんは大変美しい歯並び&真っ白な歯の持ち主だったため、出会ったその日に“歯トーク”で盛り上がりました。訊けば、彼自身も矯正経験者。長く米国留学していたことも影響してか、「口元の美は本当に重要。第一印象も良くなるし、全身の健康にもつながるから、プラスでしかないよね~」と度々言っていました。激しく同意致します。

Eさんには、出会った翌日“オトナのキス”をされてしまったのですが、後で訊いたら「(矯正装置が付いていることは)気にならなかった。アメリカだと“矯正してる人同士”のカップルも多いし、実は僕もその経験あるんだ」との返事。なるほど、なるほど。

 

ちなみに、彼の性癖は、ドを3つ付けたいくらいのM。私は基本、SでもMでもないニュートラルだけれど、Eさんに求められて、彼との交際中は“Sの役割”を果たしていました。最初は「この網タイツを履いて、僕を見下ろしてほしい」程度だった要求が、徐々にエスカレート。秘部を踏みつけるとか射精管理するとか前立腺を刺激するとか、上手く誘導されて“未知の世界への扉”をこじ開けられた感がございます(笑)。

Eさんと過ごすうち、“知らないプレイ”に次々挑戦することへの抵抗が薄れてきた…というか、むしろ楽しくなってきてしまった私。それを見透かしたように、彼がある日「お願い」をしてきました。

「僕の◯◯◯(←秘部)を愛撫してほしい」

 

以前にも書いたかと思いますが、私はオーラルセックスに対してあまり積極的ではありません(してもらうのも、してあげるのも)。秘部をリップしたいという人にはやってもらうけれど、だからと言って「必ずお返しすべき」とは思わない。最初の合体時、Eさんにもそう説明したところ、「いいね、最高だね! 僕が奉仕したいだけだから、君はしなくて全然いいよー♪」と何なら嬉しそうだったなぁ(笑)。その彼が、突如「愛撫してほしい」とはどういうことか?と思い尋ねますれば──。

「だって、もしかしたら装置が◯◯◯に当たるかもしれないじゃない? そしたらさ、痛みと快感が一緒に押し寄せるわけでしょ? すっごく気持ちよさそうなんだもん。だから1回だけ…お願い♡」


嗚呼、分からない。全く分からない。でも、「理解できない」と思って挑戦したプレイでも、彼が恍惚とした表情をしていたり、心底気持ちよさそうだったりすると、こちらも嬉しくなるという経験はそれまでにも沢山していました。だから「彼が望むなら、とりあえず一度はやってみよう」と決意。

結果、普通に愛撫する分には別段問題なかったように思います。ただ、Eさんはその最中、自ら当てに来ましたゆえ(笑)、「ぎゃあぁぁぁぁ‼︎」という感じの叫び声をあげておりました。相当痛かったのでしょう。…が、とっても楽しそうというか嬉しそうで、繰り返しお礼を言われました。何がどう気持ちいいんだか、私にはちっとも分からなかった(笑)。


なお、装置に不具合が生じるケース(ワイヤーが外れて口内に突き刺さったり等)もたまにあります。Eさんとの交際中にも一度あったのですが、その時もえらく興奮していたっけ。「痛い? 大丈夫? すぐ歯医者さんに連絡したほうがいいよね?」と心配してくれた後に、「ごめん、キスしていいかな」と思いきり“オトナのキス”をされました。「ちょっと! 何してんの、危ないでしょ⁉︎」「エヘヘ、僕の舌にも刺さったぁ♡」。何なんだ一体…(笑)。

 

 

 

3人目=Tさん。32歳~33歳にかけて付き合っていた人で、人生初の理系&S彼氏。Tさん自身に矯正経験はないものの、羨ましいほど歯並びが整った方でした。彼は製薬会社の営業だったこともあり、日頃からデンタルケアを怠りません。多少潔癖なところもあるため、付き合う前にされた“突然のキス”を除き、お茶や食事をした後、「ウフ、いい雰囲気♡」と感じていても、「じゃあ歯を磨こう」とそのムードを平気で断ち切るような人だった(笑)。まぁ、歯列矯正と歯磨きは切っても切れない関係ですし、お互い遠慮なく磨けたから、こちらとしてもありがたかったですけどね。


そして、Tさんは「セックスが大好き」で、長時間営みたいタイプの人でした。基本的に毎回2時間以上交わり続け、体位も一晩で最低5回は変える。その日も、彼の部屋でせっせと励んでいたのですが、「俺、リンガル矯正してる彼女って初めてだよ。だから試してみたいんだけど」とニヤリ。大の字に寝転がり、「口でしてよ」と言うTさん。

「あんまり好きじゃないっていうのは知ってるけどさ、矯正してるのって今だけじゃん? その間に、どんな感じなのか是非味わいたいなぁ」

「う~ん…してもいいけど、もし装置が当たったらめちゃくちゃ痛いと思うよ(←「事実、元カレは悲鳴あげてたよ」とは言えない・汗)。私も常に舌と装置が当たってる状態だけど、何年経とうが未だに痛いもん」

「痛いとしても、その感覚を知っておきたいんだよね。何事も、話聞くだけなのと、自ら体験するのとでは全然違う。そこには圧倒的な差がある。だから体感したい」

「分かった。その代わり、万一流血しても責任取らないからね」


流血はしなかったものの、やはり何かしらの違和感はあったようで、それ以降「もっと研究したい」とか「工夫していけば、“全く当たらない方法”が見つかるはず」とか言って、何だかんだオーラルの回数も増えてしまったのでありました。でも、彼の秘部は大変美しかったし、大好物の細マッチョだし、医療脱毛して全身ツルツルだったから、どこをリップするのも全然イヤじゃなかったな。あらゆる意味で均整が取れており、歴代彼氏の中で一番の“美ボディー”だったかもしれません。

 

 

 

4人目=KIさん。33歳~35歳にかけて付き合っていた人で、私史上最悪の別れ方をした人です。彼のことは思い出したくもないので(笑)、サラッと書きますね。

KIさんは、普段はもんのすごく強引でしたが、夜の生活では完全なるM。彼が一番好きだったのは、私がバックハグする体勢で、バストトップと秘部を、同時に手で弄るプレイ(鏡の前だと尚可)。「もともと(オーラルは)してほしいと思ってない。それよりも君に辱められたい」という感じだったため、矯正していることはほぼ関係ありませんでした。ただ、お互いキスが大好きだから、盛り上がり過ぎたり長時間キスし続けたりしていると、気付かぬうちに彼の舌が切れて血だらけ…ということは何度かあった。“血の味のキス”というのは、あまりいいものではないですねぇ、ハイ。34歳で装置が外れた時は、「これで思いっきりキス出来るね!」と満面の笑みで喜び合ったなぁ。…翌年別れたけど(笑)。

 

 

 

そんなわけで、私の“矯正ライフ”は痛みと我慢、そして喜びに満ち満ちたものでした。

 

矯正前の私は、人前で笑う時や、どなたかと食事を共にする時、写真を撮る時等は、口元を手で隠すか、歯が見えないよう口を閉じて笑うようにしていました。約30年間、“したくもないその習慣”に縛られ続けてきたので、装置が外れて堂々と笑ったり、写真を撮ったりできるようになった時は、感動と感激で涙が溢れました。本当に本当に嬉しかったし、「長い道のりだったけど、5年間頑張って良かったなぁ」と心から思った。歯がガタガタでなくなったことはもちろん、嚙み合わせが良くなって諸々のバランスが整いやすくなったことも、歯がきれいに並んで“歯磨きの楽さ”を手に入れたことも、何もかも嬉しかったです。

 

誰の前でも、自信を持って笑える──そういう私にしてくださったこと、担当の先生をはじめ、毎度クリーニングしてくれた歯科衛生士さん達(←矯正装置を付けていると、どうしても磨き残しが多くなるから大変だったと思います)に今も感謝しています。

あとは、成功体験と言いますか、「私はあの辛い矯正期間を乗り越えられたんだ」という自信&誇りにもつながりました。“努力は必ず報われる”とは限らないけれど、「努力しないことには、行動を起こさないことには何も始まらないんだ」と強く実感した次第です。私は、「時間とお金をたっぷりかけても、歯列矯正して本当に良かった!」と毎日思っています♪