女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

虚無

推しのライブBlu-rayを観ながら、まったり過ごしていた本日(5/5)の午後。「そろそろスーパーにでも行こうかな〜」とテレビを消そうとした時、画面にワイドショーが映し出されました。流れてきたのは、大変悲しいニュース。

「俳優・渡辺裕之さんが5月3日、自宅で亡くなりました。死因は縊死、享年66歳」

 

「は?」と思いました。渡辺裕之さんって、あの渡辺裕之さん? 筋肉ボディーの、ダンディーを絵に描いたような、あの? ワイドショーだから、過去の映像や宣材写真も一緒に映っているわけで、「あの渡辺裕之さん?」と確認するまでもありません。にもかかわらず、信じられない気持ちが強かった。

 

私は、前職でエンタメ系雑誌の記者をしていたのですが、その際何度か、渡辺さんを舞台で拝見する機会に恵まれました。取材対象者は別の俳優さんだったけれど、渡辺さんの優しさと“心の奥の熱さ”を感じさせるお芝居、楽屋近辺でお会いした時の、丁寧かつフレンドリーな挨拶に、「本当に感じが良くて素敵な方だなぁ♪」と思っていました。長いキャリアをお持ちなのに、後輩俳優にもスタッフさんにも、私のような若輩者の記者にも、高圧的な態度を全然取らない。いつもニコニコされている印象でした。

 

およそ2年前、三浦春馬さん、芦名星さん、藤木孝さん、竹内結子さんが亡くなられた時も、もちろん驚いたし辛かった。でも、実際お会いしたことのある俳優さんの急な旅立ちはより辛いというか、ショックが大きいものなんですね…。大袈裟じゃなく、心臓が痛い感じがします。泣いても仕方ないと分かっていますが、涙が勝手に出てきてしまう。

 

私に出来るのは、ご冥福をお祈りすることだけです。辛いし悲しいし虚しいし動揺しているけれど、それ以外は何も出来ない。本当に無力です。