女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

諦める

誠に突然ではございますが、「夫と結婚して、その生態に心から驚いたこと」シリーズ(笑)! 

①平日だろうと休日だろうと、それはそれは規則正しい生活を送っている。

②“家に2人しかいない暮らし”の中で、「自分のことは自分でやる」を徹底しまくっている。

 

①については正直、羨ましく思っている部分もあります。起床・消灯時刻はともかく、朝昼晩の食事や、夜お風呂に入る時間までも毎日ほぼ同じ。一緒に暮らし始めた当初、あまりの正確さに「ここは刑務所か何かなのでしょうか?」と疑ったほどです(笑)。

ただ、不規則よりは絶対体に良いし、都度確認せずとも“一日の行動”が大体読めるから、妻としては非常に楽チン。私は思いきり不規則&夜型人間なので、「見習わなくちゃ」と思いつつも、休日前は何かと浮かれてしまって確実に夜更かし…(汗)。いやはや、長年身についた習慣というのは、そう簡単には変えられないものなんですねぇ。

 

②はもうね、本当にすごいです。確かに結婚前、2人でじっくりそういう話をしました。もちろん私も同意見だけれど、「何もそこまでしなくても」というレベルなのです。

例えば。洗濯も掃除も、それぞれのタイミングで各自が好きな時にやる(*ちなみに、「お互いの自室に許可なく入らない」という家庭内ルールあり)。食事は気が向けば一緒に。そこまではまぁいいでしょう。

驚いたのは、“ポストに届けられた郵便物は、自分宛てのものしか取り出さない”ということ。これには呆れたというかハテナマークがいっぱいというか、すっごく不思議でしたね。それってつまり、“一度全部取り出した上で、私宛てのものを仕分けてポストに戻した”ってことじゃないですか。そのほうが面倒くさくないですか(笑)? 


「いやいや、そのまま一緒に持ってきてくれればいいじゃん。一回全部出したのに、何でわざわざ戻すの?」

「だって、君宛てのを勝手に持ってきたら悪いと思って」

「全然いいよーぅ、次から持ってきてよーぅ。それに、エントランスで毎回モタモタする(=ポスト前を陣取っていちいち仕分ける)の嫌でしょ」

「ううん、僕は別に嫌じゃないよ。他の住人が来たら(=夫が道をふさいでしまうようだったら)、その日は郵便物諦めればいいし」

 

郵便物を諦める、とな? 諦めずとも、全部持ってくればそれで済むことなんじゃ…? 全くもって理解出来ん…。〈心の声〉


この日以降、「試しに私もやってみるか~」と思い、夫宛ての郵便物は完全放置するスタイルに変えました。最初は「何だコレ」と思っていたものの、慣れたら特に何も感じなくなりましたね。嗚呼素晴らしき哉、人間の適応能力(笑)。

 

「自分のことは自分でやる」をここまで徹底して暮らしていると、「大変そう」「窮屈そう」と感じてしまいますが、もしかしたら夫はそのほうが心地良いのかもしれないなぁ。私は至極適当に生きているし、適当に生きるのが楽しいので彼の気持ちはよく分からないけど、多分、夫から見ても同じなのでありましょう。


一番はじめに郵便物の件が発覚した時、「イヤ普通持ってくるでしょ」と思ったけれど、それはあくまで“私の普通”であって、“彼の普通”ではないんですよね。仲が悪いとかじゃない限り、「一緒に住んでいる人の郵便物をそのまま置いてくる」という発想自体、私の頭の中にはありませんでした。

世の中って、本当にいろんな人がいますよね〜。誰よりも身近な存在である夫が、ある意味“いろんな人代表”といいますか、観察対象としてかなり面白いです。

 

余談ですが、昔お世話になった先輩が、異国の殿方と恋に落ち結婚。もう12年以上、彼との生活をブログで詳しく発信し続けています。基本ラブラブ、時に壮絶な罵り合い(笑)…もとい、本音でぶつかり合う様子が綴られていて、いつ読んでもめちゃくちゃ面白い&勉強になります。

当然、お互い日々異文化だらけだし、育った環境や国の背景、歴史等が違い過ぎて、「どれだけ旦那を愛してても、どうしたって理解できないことはやっぱりある。現地の言葉は一応話せるけど、現地で生まれ育ってない私には、“努力したところで分からないこと”も多い。それは日本人同士だとあんまりない感覚」だと言っていました。

「でも同時に、『外国人同士なんだから仕方ないよね〜♡』って、すぐ諦めがつくんだよね。気長に待つっていうか、死ぬまでにちょっとずつ分かっていけばいいか的な。独身時代、日本人の恋人には『言わなくても察してよ』とか思ったりもしたけど、こっちでは“察する”なんて通用しないしさ(笑)」

 

なるほどな、と思いました。時には“あまり深く考えず、素早く諦める”というのも妙案なのかもしれませんね♪