女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

覚醒の予感

セラピストさんが持参した、真っ黒いバッグインバッグ。その中で出番を待つ“道具”たちは──

手錠、首輪+リード、アイマスク、鞭、電マというラインナップ。全てを取り出してローテーブルに並べ、「僕を躾けてほしいです…」と目を潤ませるAさん(仮名)。「じゃあ、首輪つけてあげるからここまで持ってきて。どうやって持ってくるかは、言わなくても分かるよね?」。彼はその場で四つん這いになり、首輪+リードを口に咥えて運ぶと、ベッドで待つ私の右手へ差し出します。「いい子」と頭や首を撫でたら、整った顔立ちが崩れ、早くもトロンとなっている。嗚呼、本当にたまらない。

 

こういう時、“自分の中に潜むSっ気”を意識せざるを得ません。私は基本ニュートラルだけれど、Sな部分もMな部分も持っており、ある程度までは調整することが可能です。この日は相手が真性ドMでタイプのセラピストさん且つ、「新しいプレイに挑戦したい」という思いもあったため、ほぼ彼の嗜好に合わせてみました。これがまぁ、めーっちゃ楽しかった&興奮した~♡♡♡

 

プレイ前は、「彼氏でもない人に首輪をつけるってどうなんだろう…?」という気持ちもあったのですが、Aさんの嬉しそうな表情を見たら、そんなものは遥か彼方へビューンと飛んでいってしまった(笑)。

ただし、私は痛いことをする・されるのが大の苦手です。ここだけは譲れないポイントなので、どんなに頼まれてもビンタ、スパンキング、鞭打ちの類は絶対NG。彼は「乱暴にされたい、痛みも感じたい」と言っていたけれど、それは断固拒否しました。その代わり、「首輪をつけられた状態で、思いきりおあずけされたい」という希望は叶えてあげられます。私自身、焦らすのも焦らされるのも大好きですからね~♪

 

そこで。鞭をバッグに戻し、「まさか『全部使ってもらえる』とか思ってた? 図々しいね。反省して」としばし放置。手錠で自由を奪い、アイマスクで視界を遮り、リードをソファーの脚につないで放っておきます(ちなみにAさんは既にパンイチです・笑)。

その間、私はベッドでゴロゴロ。本来の使用方法(笑)で電マを使い、普通に肩をマッサージ。彼のほうは聴覚が鋭敏になっているらしく、電マのブルブル音はもちろん、ベッドが軋む音や、廊下を歩く人の気配にピクンとしている。数分後、わざと足音を響かせながらソファーへと近づきます。「今からどんなことされちゃうんだろう?」という期待と不安で、Aさんの息遣いはかなり荒く、秘部も何やらすごいことに♡ 何も言わず軽く顎に触れると、と〜っても甘い声が出ています。

「どうしたの?」

「気持ちよくて…」

「どこが気持ちいいの?」

「全部…」

「ふーん。全部気持ちいいなら、他は触らなくていいよね?」

「いえ、触ってほしいです…」

「そうなんだ。どこを?」

「あの………むぐぅぅぅぅぅ!」

答えようとしたタイミングで唐突にキス。その後、髪を掴んで耳を愛撫しながら口に指を突っ込むと、秘部が更にすごいことになったため全裸にします(下着が汚れますのでね・笑)。

「わぁ何これ?  (アイマスクを外しつつ)見てみなよ、いっぱい垂らしてやらしいね〜」

「ごめんなさい…。やらしくてごめんなさいぃぃぃ」

彼はこちらが言わせなくても、自ら「ごめんなさい」を繰り返していたので、攻められている最中、ずっと謝り続けたいタイプなのでありましょう。「本業では毅然とした態度を取らなければいけない立場」なのに加え、「好きな人に性癖を打ち明けられない。どうしても言えない」そうで、諸々溜まっている様子でした。確かに、それは辛いだろうなと思います。

 

さてさて。全裸にした後は、首やら腕やら胸やら脇腹やらを、フェザータッチしたり強めにリップしたりして、彼の反応及び美しいボディー(大好物の細マッチョ)をじっくり堪能。全身ビクビクして、まるで活きのいいお魚みたい♪ “鳴き声”も大変素晴らしく、もっといじめてあげたくなってしまいます。けれど、「思いきりおあずけされたい」と言っていたはずのAさんが、「いじわるしないで…。我慢できない、触ってほしい」と懇願してきました。

「だって今日はいじわるされに来たんでしょう?  『おあずけされたい』んじゃなかったっけ?」

「そうだけど、もう触ってほしい。変になりそう」

「なればいいんじゃない?」

「本当に変になっちゃうよ…。お願い…お願いします。触ってください」

もう少し焦らすつもりでいたのに、「お願いします」の声と表情があまりにも可愛いすぎて、気付いた時には秘部へと手が伸びておりました(笑)。

 

あれやこれやと致しまして、フィニッシュはベッドにて。彼は「本番しない主義」のセラピストさんゆえ、挿入はなかったのですが、この日の私は“自分が抱く側”という意識が非常に強く、「Aさんに抱かれたい」とは微塵も思わなかった。それと、攻めること自体すごく楽しかったし、相手が気持ちよさそうに悶える姿、“自分を解放している姿”をたっぷり見て十分満足した、という面もあります。割とシャープなお顔立ちなのに、達する前後はトロけきっていてめちゃくちゃ可愛らしかったなぁ♡

昔、M彼氏と付き合っていた頃には感じなかった、“攻めることそのものの悦び”。今回はそれを体感することが出来て有意義だったし、新しい自分とも出会えたような気がしています。

 

これを機に、“自分の中のS”が完全覚醒しちゃったらどうしましょう? まぁ、それはそれで楽しそうだし別にいいか〜♪

 

=追記=

少々ややこしいんですけれども(汗)、12/2アップの記事「リバS⇆M」で登場したセラピストさんは、また別の“Aさん”でございます。コチラのAさんも、近々指名する予定でおりまーす!