女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

他業種覗き見、短期バイト

昨秋会社を辞めて以降、定職に就いていない私。それなりの蓄えもあるため、大急ぎで職探しをする必要はないのですが、「長年にわたり、特定の業界(出版関係)しか知らない自分」が実は若干気になっていました。そこで昨年末、社会勉強を兼ねて“短期バイト”をしてみることに。

期間は1ヶ月間で、バイト先は高級品を取り扱うお店。主たるお客様が富裕層や海外セレブの方々だったこともあり、「お金って、持ってる人はめちゃくちゃ持ってるんだなぁ。惜しみなくバンバン使う姿は、見るだけでも気分がイイ♡」と実感する毎日でした。

 

さて。私がアルバイトをするのは、学生時代以来約20年ぶり。当時と変わったことと言えば、①大きい額の買い物にも全く動じない(ちなみに、初めて担当したお客様のお買い上げ額は128万円でした)、②20代の社員さんが隣にいると、短期バイトである私のほうがベテランに見えてしまい、私に声を掛けてくれるお客様が多い、の2点くらい。社員さん達も、7〜8割(笑)は良い人だったし、幸いお客様にも恵まれました。他業種のことも、ほんの少しですが肌で知ることが出来ましたゆえ、「バイトしてみて良かった」と思っています。

 

ただ、「怖いな」と感じたこともあります。それは、“不特定多数の人に、顔と名前を把握されてしまう”という点です。

多くの接客業で、胸にはネームプレート、レシートには担当者のフルネーム印字、というのがマストかと思います。20年前もそうだったのかもしれないけれど、当時はネットもSNSも発達していないから、今とは状況がまるで違いますもんねぇ…。

特にレシートのフルネームは、その多くがご丁寧にもカタカナじゃなく漢字表記。これでは“個人の特定”が容易に出来てしまうし、知らせたくない相手にも、問答無用で本名を伝えてしまうこととなります。


実際、20代の社員さんで、「ストーカーではないんだけど、すごい頻度でお店に来るお客さんがいて困っている」女性がいました。まぁまぁの累計金額をお店に落としている上、「店外で待ち伏せとか尾行とかをされるわけじゃない」ため、“被害”としては何もありません。

でも、頻繁に来店しては彼女をつかまえて長話をし、本人の許可なく「◯◯ちゃん」と下の名前で呼び、非常に馴れ馴れしい態度を取る。年齢的にも全然釣り合わないのに(60代男性)、いつも下心丸出しで、正直言って気持ちが悪い。彼女は「あの人に呼ばれ過ぎて、自分の名前を嫌いになってしまいそうです。せっかく両親が付けてくれたのに…」と嘆いていました。

 

過去にも綴った通り、私は夫婦別姓を希望しています。結婚して3年強ですが、夫の氏にはいまだに違和感があるし、「これが自分の新しい名前だ」とはどうしても思えない。なれど、今後もし接客業に就くとしたら、“改姓後の名前”のほうが都合がいいような気もします。

夫の氏は、めちゃくちゃメジャーな苗字です。一方私の氏はそこそこ珍しく、大変印象に残りやすい。だからこそ気に入っている面もあるのですが、現代においては“特定されやすい”というリスクを伴うんですよね…。これから先も、(ストーカー云々に限らず)個人情報は出来るだけ晒さないほうが無難というか、より安全なのだろうと予想できます。であれば、「“新姓=仕事用ネーム”として割り切って、上手く付き合っていく道もあるのかもしれない」と思いました。

 

そんなわけで、久しぶりのアルバイトは有意義だったし、諸々“考えるきっかけ”を与えてくれたのでした。そして、普段は高級品とは無縁の生活を送っている私でも、ビシッと制服を着て、言葉遣いや所作に気を配って佇んでいれば、「それなりに見えるもんなんだなぁ」と感心した次第です、ハイ(笑)。

なれど、やっぱり“一日中立ちっぱなし”というのはキツイですね~。バイト期間中、脚がむくんでむくんで仕方なかったため、慌ててケアグッズを買い揃えました。帰宅する頃には、「足がパンパンで靴が入らないぃぃぃ」なんてこともザラだったなぁ。


日頃立ち仕事をされている皆様、本当にお疲れ様でございます。帰宅後は、是非ともゆっくりお風呂に浸かって、“一日頑張った脚”を揉みほぐしてあげてくださいませ♪