女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

職業病?

日々の暮らしの中で、「これって職業病かもな~」と感じることってありますか? 私は長年、文字に携わる仕事(記者・編集者・校正者)をしてきたこともあって、公共の場における言葉の乱れや誤字、脱字、誤用等はやはり気になりますし、別段集中せずともすぐさま気付いてしまいます。あ、ちなみに今は無職です(笑)。

 

さてさて。それは、今月20日に放送された番組「アナザースカイ」(日本テレビ)を視聴していた時のこと。森崎ウィンさんがイギリスを訪ね、思い出の地を巡ったり、今後の目標を語ったりしていて、彼の歩みや人柄がよく分かる内容で大変楽しめた。その中で森崎さんは、「歌手、俳優、ダンサー…僕たちの仕事はいろんな肩書きで呼ばれるけど、僕は『エンターテイナー・森崎ウィン』と呼んでもらえるようになりたい」的なことを話しておられました。その想いを汲んで、番組終盤のテロップでは、画面中央に大きく「エンターテイナー  森崎ウィン」と表示されたのですが…。

肝心の「エンターテイナー」が誤字ってますよーい(笑)!

 

俗に伸ばし棒や横棒と言われる「ー」は、出版業界では“音引き(おんびき)”と呼ぶのが一般的です。これを音引きではなくハイフンにしてしまっている間違いが、紙媒体でもネット上でも非常に多い。確かに、音引きがハイフンになっていても読めないことはないけれど、私としては「どういう経緯でそうなるのか?」が全然分かりません。

今回も、「エンター」は正しく表記されていて、「テイナー」のほうだけハイフンになっていました。「エンターテイナー」と一気に入力すれば、どちらも自然と音引きに変換されると思うのですが、わざわざ分解して打ったのだろうか? 本当に謎すぎる…。

 

プラス、書体によっても気付きやすい・気付きにくいの差があります。試しに打ってみましょう。

上段が明朝体、下段がゴシック体で、いずれも1行目が正、2行目が誤です。明朝の場合、音引きとハイフンは明らかに違うけれど、ゴシックだとかなり気付きにくいと思います(なお、「アナザースカイ」では明朝表記だったので割と目立った・笑)。

 

*「音引き=ー  ハイフン=ー  漢数字の壱=一」/参考までに単体で書いてみましたが、当ブログの書体だと、瞬時に見分けるのは至難の業でありましょう。

 

以前、親友から「それってすごい能力だと思うけどさ、誤字に全部気付いちゃうと毎日疲れない?」と訊かれたことがあります。が、疲れを感じたことは特にありません。「あそこの文字、間違ってるな〜」と思っても、仕事じゃない場面では華麗にスルーすればいいだけでございます(笑)。

 

ただ、テレビにしてもYouTubeにしても、テロップの“誤字の多さ”に危機感を覚えてはいます。過日、とある情報番組内で漁師さんのインタビュー映像が流れた際、彼の「おかにあがって」というコメントを、思いきり「丘に上がって」と表記していました。「いやいや、それはどう考えても『陸に』でしょうよ」と落胆しましたし、日頃から“送り仮名間違い”等の多さにも辟易…。

私がアニメやドラマ、ドキュメンタリー等を好んで観るのは、無駄なテロップが少ないことも影響しているような気がします。誤字だらけのテロップが溢れ返るバラエティー番組は、ザッピング中に数秒目にしただけでもうんざりしますからね…。国語力・日本語力というのは、こういう身近なところから簡単に低下してしまうと思います。そういった意味で、強い危機感を抱いていることは否めません。

 

ただし例外として、異国での誤字や、微妙な言い回しの日本語は大好きです! 「きっと頑張って似た文字を探してくれたんだわ、ありがとう♡」という気持ちになりますし、何より見つけた時にめちゃくちゃ楽しい。コロナ以降、趣味の一つである“旅”はまだ控えているけれど、海外旅行を再開できた暁には、また愉快な誤字にたくさん出会いたいです♪

 

「ン」に濁点を付けちゃう力技、結構好きです。そしてマッサージ自体はすごく上手かった!

「パック」は正解、「テイー」と「コツプ」も非常に惜しい(笑)! けれど「香りは尚更良い」というのは、なかなか美しい表現ですね〜♡

数年前に利用した、某空港の案内板。なぜに英語以外の表記が反転してしまったのか…(笑)? でも全然読めるしOK!