女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 三十五. キスマーク》

過日のプレイ中。セラピスト・Aさん(仮名)が体中を優しくリップしてくれ、「気持ちいいな〜、幸せだな〜」とうっとりしていたら、肩と首の境目あたりに突如、軽い痛みが走りました。「ねぇ、今何かした?」と尋ねてみますれば──

「あ、ごめん痛かった? キスマーク付けてたとこなんだぁ♡」


いやいや、「『付けてたとこなんだぁ♡』、ニコ&キラ♪」じゃねぇですよ(笑)。付けるにしても、そういう場合はこちらの許可を取ってからじゃないのん? そしてそして、下手をすれば夫に発見されてしまうような箇所には付けないのが鉄則じゃないのん? 近頃汗ばむ気候の日も結構あるというのに、しばらく“トップスはタートルネック限定”で過ごせとでも言うのでありましょうか…?

 

Aさんとは約4ヶ月のお付き合いですが、数多いるお気に入りセラピストさんの中で、彼はだいぶ若い部類に入ります。まだ20代半ばだし、セラピストとしての経験も浅いので、既婚者(+第三者に気付かれてしまうような場所)にキスマークを付けるのはいろんな意味で避けたほうが無難だとか、「アラフォーともなればキスマークが消えるのも若い頃より時間が掛かるわけですからして、そこのところを考慮して薄めに付けてくれると誠にありがたい」と思っているユーザー(←私でございます・笑)がいることだとかは把握していないのかもしれません。

その証拠に、いかにも“ザ・キスマーク”という感じで、めちゃくちゃくっきりはっきり付けてくれちゃっていました。結局、完全に消えるまでの約5日間は、数少ない襟付きのシャツ着用を筆頭に、コンシーラーやら髪型やらネックレスやらで何とか誤魔化しつつ暮らす日々。してもいない“浮気”だとか“不倫”だとかをあたかもしているような錯覚に陥り(笑)、何となく後ろめたい気持ちを抱えたまま生活したのでありました。


女風に限ったことではないけれど、何事も加減というか塩梅というか、そういうものが大切だったりしますよねー。勝手ながら、「Aさんには是非、今後そのあたりを学んでもらえたらとっても嬉しいなぁ」などと思ったりした次第です、ハイ(笑)。