女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

唯一無二

GW初日、久しぶりに夫と2人で映画を観てきました。その後食事をしたのですが、本編そっちのけで盛り上がった話題は“予告編”。何本か流れた予告編の中に、私も夫も大好きな作品「岸辺露伴ルーヴルへ行く」(荒木飛呂彦著)があったからです。


一応説明しておきますと、岸辺露伴というのは大ヒット漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクターで、“天才漫画家”という設定。ジョジョは漫画のほか小説、ゲーム、アニメ、ドラマと絶え間なく展開され、このたび遂に映画化される運びとなりました。

2020年に「『岸辺露伴は動かない』がNHKで実写化される」と聞いた時は、正直「いくら演技力抜群の高橋一生さんでも、それは無理があるんじゃ…。大体スタンドをどう表現するんだ?」と不安だったけれど、蓋を開けてみれば大成功&大満足。役者さんはもちろん、脚本から衣装から小道具から全てが素晴らしく、「岸辺露伴ってこの世に実在したんだなぁ」とさえ思ってしまった。そのドラマチームが制作する映画なので、夫共々ずーっと前からワクワクして公開日(今月26日)を待っている次第でございます、ハイ♪


そして。アニメ版で長らく岸辺露伴の声を担当していたのは櫻井孝宏さん(*ゲーム版では神谷浩史さんの時もあり)。櫻井さんは夫婦で推している声優さんの一人なのですが、過日プライベートでのゴタゴタがあってからというもの、いろいろな作品の降板が続いています。だから、予告編に乗った“ナレーションの声”を一聴して驚きました。夫と顔を見合わせ、「これ、櫻井さんじゃね?」と目で会話。もう気になって気になって仕方なく、本編終了後の第一声は2人とも「露伴の声…」でした(笑)。


劇場を出ると、すぐさま検索して名前を確認。するとどうでしょう。ナレーションを担当しているのは別人・内山昂輝さん! 2人とも「え、内山さんなのっ⁉︎ 声全然似てないのにスゴッ!」と心底びっくり。

確かに、櫻井さんも内山さんも、“陽と陰”で言えば陰、“静と動”で言えば静の声質かな〜という印象なので、共通点はまぁまぁある。でも「声が似てる」と思ったことは一度もありません。内山さんに関しては、慣れないうちは「小林千晃さんと近いかも」と感じたことがある程度で、ちゃんと聴き分けられるようになって以降は「似てる部分もあるけどやっぱり違うな」と思っています。


私見ですが、今回のナレーションは、これまで櫻井さんが作り上げてこられた“岸辺露伴像”に、内山さんがかなりの精度で寄せているように感じました。声のトーンや抑揚、間、ブレス等々を研究されたのかなと。私は内山さんの出演作を結構観ているつもりだけれど、ああいう声も出せるとは知らなかったし、全然予想外のキャスティングでした。

実は、アニメ版「岸辺露伴は動かない」のOVA「ザ・ラン」にて、櫻井さん(露伴役)と内山さん(橋本陽馬役)はガッツリ絡んで共演しています。私の中で、「露伴のライバル役を務めた経験がある声優さんのナレーション起用は考えにくい」と勝手に思い込んでいたことも、心底驚いた要因の一つかもしれません。


それにしても、声優さんというのは凄いです。本当に凄い。あのナレーション、全くと言っていいほど違和感がなかった。逆に言えば、「“唯一無二の声”だと思っていても、代わりが務まる人は意外と存在する」という解釈も出来ます。これは凄いことでもあり、怖いことでもある気がします。歌手や俳優と同じく、声優界も、数多いるライバル達の中で、そして様々なしがらみの中で生き残っていくのは相当大変なんでしょうね…。 

でも本当、内山さんのナレーションは素晴らしいです。映画館で聴いても、PCやスマホで繰り返し聴いても、作品の世界観とマッチしていてすっごく素敵。重厚さとミステリアスさの加減がちょうどいい塩梅です。映像と相まって、「これから何が始まっちゃうんだろう? コワーイ♡(←ワクワクの意・笑)」と感じさせてくれます。

原作既読でしっかり内容を知っているのに、予告編でもチラシでも「何が始まるのか?」と思わせてくれてありがとう!制作チームの皆さま♪ 映画の公開を心から楽しみにしています。

 

映画のフライヤーはペライチなことが多いですが、露伴は2つ折り。公開を待つ身としても「わお、気合い入ってるぅ♡」と感じてテンションが上がります

 

こちらは原作漫画の表紙です。荒木飛呂彦先生が生み出す独創的なキャラクターとストーリーは、紛れもなく唯一無二。まさに天才漫画家!