女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

結婚5周年を迎えて

めでたく…なのかどうかよく分かりませんけれども(笑)、私たち夫婦は先日、結婚5周年を迎えることができました。その間、金銭面や家事分担における揉め事だったり、「家庭崩壊まっしぐらでは!?」と感じるような大喧嘩だったりが起きたことはナシ。それはラブラブだとか固い絆で結ばれているとかのご夫婦とは全く違い、“深く想い合っている関係性ではないため、一度たりとも本気でぶつかったことがない。そして「ぶつかってみよう」とすら思わない”からだろうと予想できます。

「どうにか分かり合いたい」「もっともっと相手を知りたい」というのは、大好きだとかものすご〜く興味があるとか、何らかの“強い関心”がないと芽生えない感情だと思います。すなわち、我々夫婦には無縁のものなのでございます(笑)。


夫と結婚するまで、私は“好きな人”以外と付き合った経験がありませんでした。先方に押されまくり、根負けする形で交際したことは何度かありますが、大抵はだんだん愛おしさが芽生え、やがて相手と同じくらい私も好きになるから最終的には相思相愛状態。「恋人=心も体も繋がる対象」だと信じて疑わずに三十数年間生きておりましたゆえ、夫への気持ちの整理をつけるには、やはりそれなりに時間が必要でしたねぇ。

出会った当初、彼(現夫)は私にとって“そこそこ好きな人”だったので、セックスレス (というかセックスゼロ)が辛くて寂しくて悲しくてどうしようもなかった。なれど女風という逃げ道を得てからは、メンタルもフィジカルもがっつり安定。今となっては、セックスはおろか、キスやハグでさえ「夫としたい」という気持ちが綺麗さっぱり無くなりました。自分でも想像していなかった境地に、結婚5年で辿り着いてしまったわけですが(笑)、実際なってみると非常に楽というか、「仮面夫婦って案外いいものだな〜」と感じています。


もちろん、“好きで好きでたまらない相手”と仮面夫婦になるのはしんどいだろうと思います。私たちも身体的接触以外の関係は良好なので、純粋なる仮面夫婦の方々とは状況が違うのかもしれません。ただ、“異性としての興味”をお互いに抱いていないことだけは確かです。これがどちらか一方のうちはだいぶキツイけれど、双方向で無関心となったら逆に強いというか、めちゃくちゃ楽なんですよね。そもそもカラダを求めていないから相手に期待しないし、「どうして自分ばっかり…」みたいな不満も抱きにくい。“波風の立たない穏やかな生活”を送りたい方には、割と本気でおすすめ致します(*「子供を授かりたい」と望んでいる場合は別)。

 

 

かつて結婚願望ゼロだったこのワタクシに、家庭を持ち、こうして平和な日々を過ごす未来が待っていようとは──。それこそ、10代の私に事実を伝えたとしても、「は? 37歳で結婚…私が? またまたぁ、何言っちゃってんの〜(笑)」と1ミリも信じてもらえないことでしょう。人生って、何がどうなるか全然分からないから面白いですよね。

「おもしろき こともなき世を おもしろく」と詠んだのは高杉晋作でしたが、その通りだと感じる気持ちと、「それ以前に、生きてて『面白くない』と思ったことあんまりないんですけどー!」とツッコミを入れたい気持ちが入り交じり、この句を思い出す度になぜか微妙な表情を浮かべてしまう私(笑)。

 

まぁ、確かに10代の頃は人間関係やら毒親やら将来のことやらで悩みが尽きず悶々としていたし、謎に苛立ったりもしていたので、今振り返ればかなりの暗黒期だったと言えましょう(泣)。本当、あの頃には絶対、何があっても戻りたくない。

が。20代以降は、おかげさまで楽しい人生を送らせてもらっています。これは“自分なりにしたさまざまな努力”も影響しているだろうけど、主たる要因としては、周りの方々に恵まれたことが非常に大きいと思う。昔、諸先輩方より「人生は“出会いが全て”と言っても過言ではない」「仕事であれ遊びであれ、一つひとつの出会いを大切にすること。なぜならそれは偶然じゃなく、ほぼほぼ必然だから」的なことを散々言われましたが、今になって「おっしゃる通り‼︎」と実感中です。そして、「その出会いを生かすも殺すも、結局は自分次第だよなぁ」とも思います。

当然“素敵な出会い”ばかりじゃなく、“好ましくない出会い”もスンと紛れ込んできやがりますから(笑)、後者をばっさり切り捨てる勇気と決断力、プラス「良い・悪いを判断するための知識や経験値」が必要になってこようかと思います。そういう意味でも、10代の頃は相当キツかったな…。いろんなことに心を砕きながらも、懸命に頑張ってくれた過去の自分に心からの感謝を伝えます。昔の私、本当に本当にありがとう♡


さてさて。10代の私が“将来の自分像”を具体的にイメージできていなかったのと同じように、夫との関係性や彼への感情も、20年後、30年後はどうなっているか全く想像がつきません。もしや愛が芽生えているかもしれないし、双方“顔を見るのもイヤな相手”になっているかもしれない。そうなったらそうなったで面白いですけども(笑)、まずは結婚10周年を無事迎えることを目標に、これからの日々も粛々と過ごしてゆく所存です、ハイ。

5年後も、お互い健康&笑顔でいられますように♪