女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

かしまし会

過日、出版社時代の元記者仲間(先輩&後輩1人ずつ。2人とも退社済み)と食事に行ってきました。


先輩はオーストラリアで看護師を、後輩は都内で母親業を各々頑張っているのですが、先輩から「来月一時帰国する予定なんだ。もし日程合いそうならランチ行かない?」と連絡をもらって以降、私の胸は高鳴りっぱなし。まるで初めての遠足を待つ子供のように、指折り数えて約束の日を迎えたのでありました。

2人のことは大・大・大好きだけれど、物理的な距離やコロナ禍もあって、先輩とは約9年、後輩とは約5年もの間会えていなかったのでございます(泣)。とはいえ、LINE等でのやり取りはずっと続いておりましたゆえ、再会後は「久しぶりって感じ、全然しないね〜」とすぐさまマシンガントークがスタート。


会話の内容は、「遂に老眼が始まった」「朝まで熟睡できる日が年々減っていく」「虫刺されとアザの治りが異様に遅い」等々、「当たり前だけど、みんな相応に年齢を重ねたんだなぁ」と実感するものが驚くほど多かった(笑)。でも、不思議とそれが心地よかったんですよね〜♪

とんでもなく忙しくて、だけどめちゃくちゃ楽しかった記者時代を一緒に過ごした仲間たちと、時を経て再び集まれている現実。美味しいものを食べて、プラプラ街を歩いて、写真やら動画やらを撮りまくって、他愛のない話をしてケラケラ笑う。しかも、2人とも健康でパワフル! 実によく食べ、よく歩き、よく喋る。それってすっごく幸せなことだと思います。とってもいい時間を過ごさせてもらえて、心から嬉しかったし楽しかった。どれだけ時間が空いても「会いたい」「顔が見たい」「話したい」と思える人がいるのって、本当に素敵なことだなぁと感じました。後輩の娘さんがもう少し大きくなったら、今度は私たちがオーストラリアへ遊びに行くっていうのもいいな♡

 

 

ところで。先輩のお話で意外だったことがあります。それは、「オーストラリアって、うつ病の患者さんが結構多い」という点。彼女の勤務先は割と大きな病院なのですが、当初「特に10代のうつ病患者さんの数の多さに驚いた」んだとか。


日本でも大々的に報道された通り、オーストラリアでは先月末、16歳未満のSNS利用を禁止する法案が可決されました(*施行は1年後の予定)。これまでも、アメリカやフランス等でティーンのSNS利用に関する規制はあったけれど、“法のもとに”というのは世界初です。

「(豪国内における)反対意見もあるにはあるけど、法案が通ったこと自体は別に意外じゃなかったし、私の周りでは賛成してる人のほうが多いかな。まぁ10代のうちは脳が完全には出来上がってないから、ある程度制限する必要はあるのかも…とは思うよ。依存というか中毒というか、強制的に取り上げられない限りスマホを手放せない子ってのも実際いるし。ただ現役の看護師として思うのは、“SNSと距離を置いたからって、若い子たちの精神疾患が減るかどうかは分からない”ってこと。日本だと、SNS上での(10代の)いじめとか闇バイトとか性被害とかが多いって聞くけど、私の肌感では、オーストラリアはそこまででもないような気がするしさ。っていうか、どこの国でも同じだろうけど、思春期って誰でも不安定になるじゃん? 自分に自信が持てなかったり、意味なく他人と比べたり、将来のことが心配で仕方なかったり。それってSNSがあろうがなかろうが通る道だから、『法で禁止したとて』って思ったりもするんだよね。ま、専門家じゃないから無責任なことは言えないけど…」


私はオーストラリアとの関わりがそこまで深い人間ではなく、一度旅行で訪れたのと、現地に友達が何人かいる程度ですが、漠然と「明るくて陽気な国民性」というイメージを持っていました。よって、うつ病の患者さんが多いとは全くの予想外。何事も聞いてみないと分からないものですねぇ。


いい機会なので、詳しい資料を見てみましょう。

下記はWHOが発表したもので、2021年度のデータとなります。これによると、2021年当時、うつ病患者の割合は世界人口の約3.4%(約2億6,400万人)。まずは割合の高い10ヶ国をご紹介します。

ウクライナ(6.3%)、②アメリカ、オーストラリア、エストニア(5.9%)、⑤ブラジル(5.8%)、⑥ポルトガルギリシャ(5.7%)、⑧ベラルーシフィンランドリトアニア(5.6%)


続きまして、割合の低い10ヶ国です。

ソロモン諸島(2.9%)、②パプアニューギニア東ティモール(3%)、④バヌアツ、キリバスミクロネシア(3.1%)、⑦ネパール、ラオスサモア、トンガ(3.2%)


なお、日本は4.2%という割合でした。同じく4.2%だったのは、ブータンエスワティニ、赤道ギニア、モンゴル、中央アフリカ共和国トルクメニスタンニカラグアブルンジベネズエラ、ガーナ、ウズベキスタン、メキシコ、パキスタン中華人民共和国の14ヶ国です。


ただし。うつ病をはじめとした精神疾患というのは、医療インフラが整っていない国においては後回しにされがちだったり、そもそも適切な診断や治療が受けられないケースも多いと聞きます。私はオーストラリアと同様、フィンランドにもうつ病のイメージを抱いていなかったため、日本よりパーセンテージが高いとは意外でしたが、よくよく見てみると、ワースト10もトップ10も、それぞれ先進国と途上国の名が目立つというか、要するに偏りがあるんですよね。それに、日本は“隠れうつ大国”だと言われていますし、「実際は4.2%よりもっと高い割合なんじゃないか?」と疑ったりもしている次第。

というわけで、自分で調べておいてアレなんですけども(汗)、数字はあくまで参考程度に捉えておくのが得策かもしれません。「ひょっとしてうつ病かな…?」と思ったとしても、迷わず病院に行ける人はそう多くないでしょうし、それ以前に、まだまだ医療体制が整っていない国だって沢山あるわけですからねぇ。先輩も言っていたけれど、「前もって知識を頭に入れておいたとしても、何年か現地で暮らしてみないと“その国の実態”みたいなものは見えてこない」んだと思います。

「私なんて、渡豪して15年経つのに、オーストラリアのこともオーストラリア人のこともほとんど分かってない気がするよ。生粋のオーストラリア人と結婚してるのにこの有様だもん…(笑)」

 

 

 

 

 

ちなみに、上記の先輩がチラッと登場する回はコチラです。気になる方はどうぞ〜♪

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