女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

給付金の行方

10万円の給付金、皆さんのお手元には届いていますか? 我が家へは、アベノマスクも給付金も、かろうじて6月中に到着しました。マスクは汚れや不備もなく、サイズもちょうどよい感じです。夫には「小さ過ぎる」そうなので、2枚とも私が使うことに。早速、海外の友人達に「アベノマスクが届いたよ~」と画像付きで送ったところ、「今⁉ しかもたった2枚! 遅くね?」「クール!」「さすが先進国w」と散々イジられました。そりゃそうですよね…(笑)。

 

さて、10万円の使い道ですが、まずは生活費の補填。私も夫も、“基本在宅勤務”となって約3ヶ月が経ちました。2人ともほとんど外出せず、家にこもって仕事をしているので、光熱費や通信費が著しく上昇。食費もかさむため、当然ながら足が出続けています。何はなくとも、その帳尻を合わせることが先決です(家計は夫と折半ですが、全体の管理は私がしています)。

 

その上で、余裕がある分は「応援金」として使えたらなぁと考えています。以前にも書いたかと思いますが、私にとって一番大切な趣味は“音楽”です。自分自身がエンタメ系雑誌の記者なので、その苦境を間近に見ているし、「他人事じゃない」「明日は我が身」という思いも当然ある。けれど、とにかく避けたいのは“音楽のない世界”です。それだけは絶対にイヤだし、仮にそんな未来が訪れたとしたら、私はメンタルを維持できる自信がありません。

 

世間的にはそれほど名が知られていなくとも、素晴らしい歌をうたったり作ったり、心揺さぶる演奏をしたりする方はたくさんおられます。この状況下では皆苦しいことは百も承知ですが、私はそういう方々を応援したいし力になりたい。それは彼らのためというより自分のためです。好きな歌手や演奏家の活動を観られなくなること、奏でる音を聴けなくなること、その歌声やメッセージを受け取れなくなること──。そうなってしまう確率を少しでも下げられるなら、クラウドファンディングや有料配信ライブ等に、積極的にお金を使いたいです。

 

私はこれまで、「音楽は生に限る」という考えでした。CDやレコードを聴くのも好きだけど、やっぱりライブが一番いい。同じ時、同じ空間で、“その瞬間にしかない歌・音”を共有し、他の観客の熱量も感じながら一体となる。音や声が体中を駆け抜けて、得も言われぬ高揚を感じたり、単純に「良い歌だなぁ♪」とか「何という超絶技巧!」とか思って心が震えて仕方ない。あの感動や興奮を一度味わってしまうと、音源・映像だけではなかなか満足できないんですよね…。でも今後は違います。“会場いっぱいの観客を前にしたライブ”などというものは、この先何年も出来ないんじゃないだろうか。

 

ライブハウスや劇場、コンサートホール等は、3密はもちろん、一番避けるべき“飛沫”なしには成立しない場所です。「生で観たい」「生で聴きたい」というのは今や夢の話だし、何よりも出る側・観る側ともに命が大事です。だから我儘は言いません。生じゃなくていいから、どんな形でもいいから、音楽を発信し続けてほしい。歌うこと、作ることを諦めないでほしい。辛い時、泣きたい時、心が折れそうな時、あなたの音楽が私を救ってくれたように、今度は私があなたの力になります。そう思っている人は、きっと私だけじゃない。一人一人の力は小さいかもしれないけれど、集まれば大きな力にもなり得ます。一緒に頑張りましょう。

 

…というわけで、まずは3ヶ月分の家計簿をつけ直すところから始めたいと思います(笑)。