女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

私流・ライブ参戦の心得

何度か書いている通り、私は音楽が大好きです。家で過ごそうと外出しようと“音楽を聴かない日”というのはないし、ライブ参戦(現地)はもちろん、ライブビューイング(映画館)や配信ライブ(自宅PC)も積極的に視聴し、せっせとお金を落としています。

最近は「声出し可」とするライブが増えてきたため、以前のように会場でコール&レスポンス出来たり、遠慮なく推しの名前を叫べたりしてそりゃもう最高! ライブの楽しさや興奮、高揚等をあらためて実感し、毎回と〜っても幸せな時間を過ごさせてもらっております。


さて、先日のこと。「ライブ友達が急用で行けなくなっちゃったから、よければ一緒に行ってくれない?」と友人より誘われ、とあるライブに初参戦。それはアイドルというかボーイズグループというか、“歌って踊れるカッコイイ男の子たち”のライブだったのですが、普段縁遠い分興味があったし、「推しのライブに空席を作りたくない」という彼女の気持ちは痛いほど分かります。「彼らの曲あんまり知らないんだけど、初見で参加して大丈夫…?」と尋ねたところ、「大丈夫、大丈夫! 必要ならダイジェスト映像送るし、応援グッズ多めに持ってくから気に入ったのあったら使ってよ。“ファンじゃない人”の率直な感想も聞きたいしさ♪」と丸め込まれて(笑)お邪魔することに。


ただ、私はたとえ推しのライブであっても、「ペンライトやリングライトを使っての応援」は基本しません。

“ペンライトの海”というのは本当に綺麗で幻想的で、ライブ会場でしか生み出せない最高の景色だと思うし、あの光景を眺めているだけで感動の涙が溢れることも度々あります。なれど私はライブ中、「せっかく生で観るんだから、推しの一挙手一投足を目に焼き付けたい・ちゃんと歌を聴きたい・演奏に酔いしれたい」気持ちが非常に強い。だからこそ、ペンライト(*以下ペンラ)のほうに意識を向けすぎて、“観ること”への集中力が落ちてしまうのが怖い&嫌なのです。もっと言うと、最初から最後まで“振り付けのように決まりきった動き”でペンラを振り続けるのは、「確かに一体感はあるけど、宗教か軍隊みたいにも思えるなぁ…」という拒否反応めいたものも若干あったりする。


個人的には、音楽というのは“心のままに楽しむもの”だと思っています。同じ曲でも、ステージに立つ者・客席で聴く者双方のコンディションやその日の感情によって歌い方、捉え方は変わってくるし、もちろんノリ方も全然違う。微動だにせずじーっと聴きたい日も、思いきり体を揺らして聴きたい日もある。一方、“ペンラを握っての応援”はそれと真逆で、「この曲はこうノッてくださいね」「次の曲はこうですよ」と強制されているような感覚に陥ります。実際は自由参加といいますか、強制じゃなくて提案なのでしょうが、私は昔からどうも苦手…。ゆえに、周りがどんなに激しくペンラを振っていても、「ご迷惑でなければお貸ししましょうか?」と隣席の方が優しく声を掛けてくださっても、自分のスタイルでライブを満喫することにしています。


それを先の友人にも話し、彼らの“公式ペンラ”は丁重にお断り。「じゃあこれだけでも付き合ってくれたら嬉しいな♡」と言われて彼女の推しメンのリストバンドをつけ、存分にライブを楽しませてもらいました。

 

 

ただし。推しのライブに参戦する際、ペンラの持参自体はしています。どの推しも、アンコールでの大ラス曲というのは大体決まっているんですけれども、その時だけはペンラを振ります。力の限り、時には両手でブンブン振ります(笑)。理由は2つ。


1つ目は、推しへの感謝の気持ちです。

客席一面にペンライトが光る&揺れる光景というのは、まるで宇宙空間にいるような錯覚を覚えるほど、本当に本当に美しくて圧倒的で感動的です。そして、“ステージに立つ側の人”にとっては、ファンからの「大好き」「応援してる」の想いが分かりやすく可視化された光景でもあります。「あの景色が好き」と語る歌手は多いし、「自分のために振ってくれてるのが嬉しい」「『明日からもまた頑張ろう』と思える」「エネルギーをもらえる」的な言葉も数限りなく聞いてきました。アンコールでは、歌手からの「一緒に歌って」「(ペンラを)振って」という声掛けや煽りが格段に増えるので、ファンとしては当然全力で応えたい。プラス、「今日はありがとう♡♡♡」「大好きだよ、ライブ最高だったよ!」という気持ちを目に見える形で伝えたいとも思います。だから、最後は一生懸命ペンラを振って、声が枯れても声援を送り続けます。


2つ目は、長年の習性というか、悲しい性というか…(笑)。

私は2020年秋までエンタメ系雑誌の記者だったのですが、中規模までの会場であれば自らライブ写真を撮っていました。大ホールやアリーナ級の会場ではカメラマンを手配していたけれど、自分で撮るにせよカメラマンに任せるにせよ、“寄りカットと引きカットのバランス”を常に考え、頭の中で仮レイアウトを組むのが日常だった。

それなりの頁数を確保して掲載する場合、歌手が歌っている表情の寄りカットはマストとして、他にも楽器や照明、PA機材、ステージの全景カット等、バリエーション豊かな素材が必要になります。そして絶対に欠かせないのが、“ペンライトの海越しステージ”の引きカット。これがあると、ライブが盛り上がっている様子、会場全体の一体感等を、1枚の写真で読者に伝えることが出来ます。撮影タイミングとしてはアンコール時がベストで、当然、ペンラは多ければ多いほど画になる。よって、「観客の立場になったら私も協力せねば!」という勝手な使命感(笑)に燃えてしまうんですよね。


以上2点の理由から、「ペンラを使っての応援はアンコールだけ」というスタイルを貫いております。(*ジャンル及びアーティストによってはペンラ文化がない、もしくはペンラ禁止のライブも沢山ございます、念のため)


昔、ジャニーズファンの友達に「周りはみんなペンラ振ってるわけでしょ? その中でアンコールまで“我がスタイル”で行くとは、メンタルつよつよだね〜」と指摘されたことがあります。言われてみれば、確かにそうかもしれません。

これも長年の習性…というより耐性でしょうか。記者時代、ライブにご招待いただくことも多かったのですが、通される席は様々でした。明らかにそれと分かる、2〜3列まとまった一画…マスコミやら作家さんやらご家族やら用に確保された、いわゆる関係者席の場合もあれば、単なる空席や、急なキャンセルで空いてしまった前方席の場合もある。私は業界内ではまだまだキャリアが浅かったせいか、関係者席以外(=普通の客席)にポツンと通されるケースも多かったため、“熱狂的なファンの間に挟まれつつ、自分は冷静にライブ鑑賞する”ことにかなり慣れています。特に前方席だと「こいつノリ悪いなぁ」という視線を感じなかったわけじゃないけれど、まぁ気にするほどでもありません。

よって、“自分だけがペンラを振っていない状態”にも動じないというか、別段何とも思わないんですよね。人生って本当、何がどこでどう役立つか分からなくて面白いですね〜♪