女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

解毒+癒やし


女風をテーマにしたドラマ「買われた男」の放送が、17日深夜よりスタート。その第1話を視聴したので、感想等を綴ってまいります。


      ↓↓↓以下、ネタバレあり↓↓↓

    

 

 

 

 

 

 

 

今回の担当セラピストはヤマト(瀬戸利樹さん)、お客さんは田村のどか(佐藤玲〈さとう・りょう〉さん)。

のどかは既婚者で、夫婦仲は良いものの3年間セックスレス。夫は過去に浮気をしたことがあったり、「ねぇ、私たち…もう3年もしてないんだよ」と伝えても「そうだね」と返すだけだったり、何だかのらりくらりとした感じの人物。ある日、のどかは迷いながらも女性用風俗店「KIRAMEKI」のサイトを開き、生まれて初めて“女風セラピスト”の予約を入れる──。

こういう状況は現実でもよくあると思いますし、共感する女性は日本中にいるでしょうから、ドラマの世界にすんなり入れるというか、「初回に相応しい設定だなぁ」と感じました。

 

そして。施術前のカウンセリングやシャワータイム、“性感前”のアロママッサージの仕方等も、初回を見る限りは結構リアルでした。エンドロールでクレジットをチェックしたところ、「取材協力   東京秘密基地」とあり大いに納得。東京秘密基地は女風の最大手で、私も利用した経験がございます。想像するに、実際の“施術の流れ”的なものを、お店側から制作チームに詳しく伝えたのかもしれませんね。

ただ、一箇所気になった点はありました。ドラマの映像内では、マッサージ後、至極ナチュラルに挿入しているように見えてしまったのです(ヤマトの腰の動きと、のどかの「久しぶりだからゆっくり…」という台詞により)。

当ブログでも再三書いてきた通り、女風での本番行為は固く禁止されています。「現実世界の女風で本番が有るか無いか?」は一旦横に置いておくと致しまして(汗)、このドラマを観た人の中に、「女風は本番アリ」的な考えが拡がってしまわないことを祈ります。しつこいようですが、どこのお店でも本番は禁止です。もし違反行為がバレたら、罰金やら出禁やらが待っていますのでご注意を。

 


ドラマの結末…いえ、のどかの“選択”を申し上げますと、彼女が「KIRAMEKI」を利用したのは一度きり。ヤマトの施術は気持ち良かったものの、「私はやっぱり夫のことが好きなんだ」と再確認した様子でした。施術前は、浮気した夫と対等になりたいだけなのか、それとも性的に満たされたいだけなのか、自分でもよく分かっていなかった彼女。でも、ヤマト=“夫ではない、他の誰か”に優しく触れられ、ベッドで肌を合わせたことによって、“自分は一体何を望んでいるのか?”に気付くことが出来たんだと思います。

泣きながら夫との関係を語るのどか、彼女の話をじっくり聞くヤマト…。その光景が、女風を利用し始めた2019年当初の自分自身と重なって、思わずもらい泣きしてしまいました。

今も昔も、「夫と交わったことが一度もない」という事実は、セラピストさん(と当ブログの読者さん)以外には話せないし、たとえば誰かに相談するとかも考えられない。心底悩んだり、一人では抱えきれないほど切なかったりするのに、それを“打ち明ける場所”がどこにもないことの辛さや苦しさは、痛いほど、本当によく分かります。現在はすっかり割り切れているけれど、久しぶりに当時の気持ちを鮮明に思い出しました。自分で言うのもアレですが(笑)、よく頑張れたよなぁ、私。もちろん、これまでお世話になってきたセラピストさんたちの存在があってこその“平穏な今”ですけどね。

 

公式サイト内に「セラピストたちに心も体も癒されていく、デトックスヒーリングドラマ」とあったけれど、現状、その文言に偽りなしです(“正しい文章”としての突っ込みどころは2箇所ほどありますが・笑)。恐らく今後も、セラピスト及びお客さん一人ひとりにスポットを当てて、彼らの人物像やバックグラウンド等を丁寧に掘り下げていくのでありましょう。第1話を観てみて、このドラマは女風がテーマというより、女風というフィルターを通して“人間そのもの”を見せたい作品なのでは?と感じました。「人間」と「性」って、どうしたって切り離せないものですからねぇ。


そんなわけで、次回以降も「買われた男」を楽しみに視聴したいと思いまーす♪