女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 三十八. 拘束プレイ》

先日、初めてのプレイに挑戦してみました。それは、手錠をかけられての拘束プレイ。


今までも、セラピストさんの手や足を拘束した経験は何度かあるのですが、自分が“動きを封じられる側”に回ったことはない…というか避けてきました。

失礼ながら、セラピストさん達を100%信頼しているわけじゃないし、私は当初より一貫して「少しでも不安を感じる行為、危険が伴う行為はしないに限る」という考えのもとに女風を利用しているからです。万一何かあった時、女性が男性の腕力に勝つのは難しい&ホテルという密室にいるので、それなりの警戒心は常に必要だと思っています。


さてさて。セラピストさんの“七つ道具”の中には、コンドーム、マッサージ用のパウダーやオイル、オトナのおもちゃ、アイマスク等いろんなものが入っています。手錠はマストアイテムではないけれど、体感的には「3〜4割のセラピストさんが持参してるかな?」という印象。

私は基本ニュートラルですが、相手に合わせてSになることもMになることも可能です。よって、セラピストさんがMの場合、「手錠をかけてほしい」「視界を奪ってほしい」と言ってきたら大抵は応じ、Sの気分を存分に満喫。でも逆はしたことがない。上記の通り“警戒心”を持っているのはもちろん、「道具に頼らずとも、Sとしての攻め方はいくらでもある」と経験上知っておりますゆえね♡ そして何より、「拘束されたい」と感じたことがないのです(笑)。


ただ、歴代のM彼氏や、Mっ気強めのセラピストさん達が、拘束された上であんなことやこんなことをされ、恍惚の表情で「もっと…♡♡♡」とねだる姿は本当に可愛らしく、あちこち攻めつつ見ていてもめちゃくちゃ気持ちよさそうなんですよねぇ。だから、「そんなに気持ちいいなら一度くらい味わってみたいかも」とは思っていました。

そこで、①相手は付き合いの長いセラピストさん(ちなみに2年半)、②「“拘束するのは10分間だけ”との約束を守る。もし破ったら今後の指名はナシ」という状況下で手錠を使ってみたのでした。


率直な感想としましては──。

「コレ大して気持ちよくない&そこまで昂らないな〜」という感じでございます、ハイ(笑)。当たり前ですが自由に動けないため、好きなタイミングでキスしたり攻守交代したりが出来ない。これが私には結構ストレスだったから、「自分は拘束されるよりするほうが楽しいんだな」ということがはっきり致しました。


でも、実際にやってみないと分からなかったことなので、チャレンジ自体はして大正解! これからも、時々は“かける側”として手錠を使っていけたらと思いまーす♪

 

 

 

ラブハンドル

女友達、男友達、男友達の友達、私の合計4人でお茶していたときのこと。「異性の体のパーツでどこが好きか?」みたいな話になり、私は迷わず「手。もっと広い括りでいいなら筋肉」と回答。女友達は「喉仏」、男友達は「髪・おっぱい・お尻」。そして、友達の友達(30代男性)の答えが「ラブハンドル」。


3人とも初めて聞くワードだったため、まず「え、それ何?」「女体のどこらへんに存在するの?」となりました(笑)。

では用語解説です。


[love handles=英語圏におけるスラングで、(主に女性の)脇腹や腰回りのぜい肉を指す。カップルがハグするときや愛し合うとき等に、むにむに触ったり掴んだりするのにちょうどよい“取っ手”となり得ることが由来]


ふむふむ、これは非常に分かりやすいですねぇ。若干の心当たりがあるだけに…(汗)。


彼曰く、「モデルみたいなスタイルの子って、綺麗だとは思うけど『抱きたい』って気は起きないんだよね。僕は二の腕とか腰回りとかがムチムチしてるほうがそそられるよ。女の子が『気にしてるのにやめて〜!』って可愛く拗ねたりしたらもう完璧。余計触りたくなっちゃう♡」んだそうです(*ちなみに彼自身は細マッチョ)。なるほどなぁ。興味深いなぁ。


確かに、筋肉も喉仏もおっぱいもラブハンドルも、「逞しさ/ゴツゴツ」「柔らかさ/ふわふわ」を象徴するもののような印象がありますもんね。4人とも異性愛者なので、“自分になくて相手にあるもの”に魅力を感じるのは当然といえば当然なのかもしれません。


そうなると、同性愛者の方々は、見た目において相手のどういう部分に惹かれて好意を抱くのかしらん。体の構造的には自分と同じわけだから、大きな違いはあまりないような気がするけれど…。あ!だからこそめちゃくちゃ細かいフェチがあったりするとか? 今度、ゲイの友達に訊いてみようっと♪

 

あなたが◯◯してくれなくても

4月スタートのドラマ「あなたがしてくれなくても」(木曜22時~/フジテレビ)を、第5回目の放送にして初視聴致しました。

同名の原作漫画(ハルノ晴著)が人気を集めていること、そしてセックスレスを題材にしていることも何となく知っていたのですが、今までは「読もう」「観よう」という気にならなかった。なぜなら、作品タイトルを「あなたがセックスしてくれなくても」へと勝手に脳内変換していたからです。

 

原作漫画「あなたがしてくれなくても」第1巻の表紙です。中央に描かれている女性が主人公・吉野みち。ドラマでは奈緒さんが演じておられます

 

何を隠そう、私は「セックスは互いに求め合うもの、相手と一緒に楽しむもの」だと考えています。だから、セックスを“してもらうもの”だと思っていそうな主人公には共感しづらいというか、「ちょっと苦手かも…」と自然に拒否反応が出てしまっていたんですよね。でも、先日の放送を偶然目にした際「想像してたのと違うな」と感じて最後まで視聴。内容を知らないうちから憶測で判断していたことを反省し、過去の放送分も追ってみました。

 

まずは主要な登場人物のご紹介をば。

◎吉野みち(奈緒さん)/32歳。結婚歴5年、レス歴2年で子なし。「昔のように夫と体を重ねたい」と願うも、夫・陽一にその気はあまりない。フタバ建設勤務。

◎吉野陽一(永山瑛太さん)/37歳。カフェの雇われ店長。妻・みちのことは“家族”として大切に思っているが、近年は“女性”として欲情することが難しい様子。

◎新名誠(岩田剛典さん)/36歳。フタバ建設勤務で、みちの上司。仕事も家事も完璧にこなして妻・楓に尽くすものの、夜の営みは拒否され続けている。子なし。

◎新名楓(田中みな実さん)/36歳。有名ファッション誌の副編集長。自身のキャリアを第一に考えており、プライベートは後回し。夫・誠への対応はかなり塩。

 

ドラマは、上記2組の夫婦を軸に展開していきます。あらすじは以下のような感じ。

ふとしたきっかけで、みちと誠はお互いの家庭がセックスレスであることを知り、その苦しみや悲しみ、やるせなさ等を共有。やがて2人は必然的に惹かれ合い…というストーリーです(*ちなみに原作は未完。現在10巻まで発売中)。

 

さて。4人の中で、私が一番同情したのは吉野みち。「32歳でレス2年はキツイだろうなぁ。しかも夫への愛情は昔と変わらないのに、他ならぬ陽一から『そんなにしたいの? みち、性欲強くない?』なんていう配慮の欠片もない言葉をぶつけられたら相当傷付く」と感じました。

 

 

私自身は現夫と交わったことが一度もないけれど、“大好きな相手”とセックスレスに陥った経験というのも同じくありません。

結婚したのが37歳と遅めだったこともあって、独身時代は恋愛や同棲をそれなりにしてきました。我が人生における最長交際期間は8年強(うち7年半は同棲)ですが、その時もセックスレスとは無縁だったし、歴代の彼氏と“性行為をしない選択肢”はなかったといいますか、喧嘩中や生理中を除いて「いつでも抱き合いたい」と思っていた。

自分の性欲が旺盛なのかそうでもないのかはよく分からないけど(笑)、「毎日したい」と望む彼氏にも、「隔週くらいが理想かな」という彼氏にも別段不満はナシ。自分から求めることも結構ありましたが、例えば「今日は調子悪いからまた今度にしよう」と言われたとて、「その『今度』ってもんのすごいことするのかしら♡ 楽しみ〜♪」と妄想で楽しめてしまう性分ゆえ、断られてもあまり気にならないんですよね。

ただし、仮に「また今度」が一度じゃなく延々続いたらば話は別。彼氏と2年もレスだなんて考えられないし、耐えられる気がしない。そんな相手とは、早い段階でお別れする道を選ぶでしょう。私は好きな人とイチャつきたい・ハグしたい・キスしたい・セックスしたいという欲求が、今も昔も強いほうだろうと思います。それは多分本能なので、自分では変えようがありません。だから、夫と暮らし始めた当初は本当に辛かった。

 

今は「最適な結婚相手」や「生活を共にする人」として完全に割り切れていますが、出会った頃の夫は、私にとって“そこそこ好きな男性”でした。つまり、彼に対して全く欲情していないわけではなかったのです。だからこそ、メンタル的にもフィジカル的にもしんどかったなぁ…。密かに涙したり悩んだりした末に「定期的な女性用風俗の利用」へと辿り着き、おかげさまで現在は日々穏やかに過ごせているけれど、もし“すごく好きな人”と結婚していたらこうはいかなかったでしょう。みちが漫画内で発した台詞で、それを象徴するものがあります。

「私はセックスがしたいわけじゃない。陽ちゃんとセックスがしたいんだ」

単なる性欲じゃなくて、他の誰でもない“あなた”とのセックスがしたいんだよ。「愛されてる」って実感したいんだよ。2年もしてないのに、どうして平気でいられるの? 私のこと、もう好きじゃなくなったの?──

これは、至極当然の“心の叫び”だと思います。

 

一方、今の私は真逆です。「夫と交わりたい」的な思いは全然なくて、あるのは「好きなタイプの男性と触れ合いたい。時々はセックスだってしたい、思いきり乱れたい」気持ちのみ(*女風での本番行為は固く禁止されています、念のため)。

現状、メンタル面は夫や友達との会話だったり、趣味に費やす時間だったりで満たされているから、フィジカル面を女風でカバーすればいいだけなので、単純と言えば単純です。でも、通常は「心と体の両方を満たし合いたい」と願って夫婦になるカップルのほうが多いことと思います。私も、結婚するまでは漠然と「そういうものなんだろうな~」とイメージしていました。まぁ、私たち夫婦は“出会ってから一度も交わったことがない”という特殊な例だから参考にしづらいでしょうけども(汗)、今辛い思い、苦しい思いをしている方々も、心と体を切り離して考えると多少は楽になれる…かもしれません。


私は「セックスレスの解決策=風俗を活用すること」という考えでは決してありませんが、実際に利用している身として言えるのは、「“心から好きな相手”とじゃなくても、気持ちいいことやエロいことは普通に出来る」ということ。

ただ、約3年半利用する中で「女風って向き不向きがあるよなぁ」とも感じています。聞いた話では、上手く割り切ることが出来ずに、罪悪感や虚無感を抱いてしまったり、はたまたセラピストさんにガチ恋してしまい、“沼る”ケースも少なくないみたいなんですよね。よって、試してみて「自分には向かない」と思ったら、別の方法に切り替えることをおすすめ致します、ハイ。

 


最後に。当初「あなたが『セックス』してくれなくても」へと脳内変換していた作品タイトルですが、今は違う文字が浮かんでいます。

「自由に結末を決めてOK」という謎の許可が出たと想定したらば(笑)、私なら「あなたが『愛』してくれなくても」、もしくは「あなたが『許』してくれなくても」の一文字を加えて最終章を書きたいですね。誰か1人に絞るのではなく、みち、陽一、誠、楓、4人それぞれの立場から、各自の心情を事細かに綴ってみたい。

ドラマ内では、陽一や楓に対して「今のはヒドイ。もうちょっと相手に寄り添った言動を取れるんじゃない?」と感じる場面が多いけれど、彼らにも事情だったり思うところだったりはあるはず。陽一の「夫婦ってそれ(セックス)だけじゃない。仲いいし楽しいし、夫婦として十分成立してると思う」という主張にも、個人的には賛同できます。そういう一つひとつを理解しようとせず、どちらか一方に肩入れして諸々を決めつけるのはフェアじゃない気がしています(*原作漫画はさわりしか読んでいないため、各登場人物を掘り下げる描写が既にあったらすみません・汗)。


若い頃の私であれば、この作品を観たり読んだりした瞬間「陽一、最低!」とただただ怒り狂った可能性が非常に高いですが(笑)、様々な経験を重ね、視野が広がった今は「陽一にも良いところはきっとあるし、恐らく彼なりの言い分だってある。物事は、一面ではなくいろんな角度から見ることが大切だ」と考えられるようになりました。

こういう時、「長く生きるのって面白いな、素敵だな」と感じます。「たかだか約40年の人生でこんなふうに思えるんだから、70歳とかになったら予想もできない域に達したりしてるのかな。もしや仙人レベル?」と想像するとワクワクします。それとも、一周回って後退しちゃってたりして…(笑)。まぁ、それならそれで、事実を潔く受け入れることと致しましょう♪

 

タグレス万歳!

皆さま、約3ヶ月前にアップした記事「タグとの戦い」を覚えておいででしょうか?

         ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

かいつまんで説明しますれば、「洋服のブランドタグって、どうして首元に縫い付けてあるんだろう? そのまま着ると首がチクチクする&痒くて仕方ないから、新しい服を買う度にせっせと外している。各アパレルメーカーさんには、タグレス、もしくは首元以外の場所に付けることを是非ご検討いただきたい」的な内容でございます。

 

その願いが通じたのか、先日、私にとって大変ありがたいセレクトショップに出会うことができました。街ブラしていて偶然見つけたお店なのですが、「私自身(←オーナーさん)肌が弱くて、そもそも着られる素材がかなり限定されてしまうんです。もちろんタグもダメで、うっかり付いたまま着ちゃったら100%かぶれます(笑)。だからうちは、化学繊維(ポリエステル、ナイロン等)じゃなく天然繊維(綿、麻等)の服をたくさん入荷しています。タグレスの商品も幾つかありますので、どうぞゆっくりご覧になっていってくださいね」とのお話。これはラッキー♪

 

早速店内を見て回り、色・素材・デザインが気に入った計5点を持って試着室へ。着用感やシルエットを確認したのち、写真の2点を購入したのでありました。いや〜、満足、満足♡

 

ところで。帰り際、オーナーさんに尋ねたら「現状、タグレス商品を手掛けるブランドは相当少数」とのことでした。そうなのかぁ、残念。

私はもともと裁縫の類いが苦手だけれど、“リッパーを駆使して綺麗にタグを取り外す作業”って、結構な器用さとそれなりの根気が求められるから気が重いんですよねぇ。綿のシャツ等、丈夫なものであればまだいいですが、目の粗いニットとか薄手のカーディガンとかだとそりゃもう地獄。タグというのは、素材を問わずしっかりガッチリ縫い付けてあることが多いので、だいぶ慎重に&集中して作業を進めないと“服側の糸”がほつれてしまったり、最悪穴が開いてしまったりする場合もあります。コレ、地味ながら確実に凹むし、精神的にも経済的にもダメージ大…(泣)。

よって引き続き、「タグレス商品をもっともっと増やしてほしい」と心の底から願っております。世の中には、オーナーさんのように「生まれつき肌が弱い」方、はたまた化学繊維アレルギーの方、皮膚炎の方も大勢いらっしゃることでしょう。仮にそういった事情がなくとも、“タグレスだと困るケース”ってあんまりないような気が致します。

 

ですから声高らかに、タグレス推進! タグレス万歳(笑)!

 

首元にタグがない、或いはあったとしても天然繊維製のタグだとチクチクしないし痒くなりません。取り外しに失敗して糸をほつれさせてしまうこともないので、人にも服にもすっごく優しいと思います♡

 

《小噺 三十七. 予約時期》

多忙な時代には不可能だった指名方法。それは、“結構先の予約を入れる”こと。


前職も前々職も、かなり忙しい&不規則な仕事だったため、女風利用の際は“直前に予約する”のがお決まりでした。具体的には、馴染みのセラピストさんなら大抵前日、新規のセラピストさんでもせいぜい2〜3日前…という具合。けれど、無職となってから「一度やってみたかったんだよね♡」と思い、1週間以上先の予約をしてみたのです。

結果、率直な感想は──


「今まで通りでいいや」


相手が新規のセラピストさん、そしてマメなタイプだったことも手伝って、予約以降欠かさず連絡をくれたんですよね。「ご予約ありがとうございます!」のメッセージに始まり、「お名前何てお呼びしましょう?」「丁寧なのとフランクなの、どっちがいいですか?」「今回どうして指名してくれたの?」「おはよう、今日はいい天気だね。早く◯日(←予約日)にならないかな〜♡♡♡」等々。


例えば好きな本や映画が同じとか、共通の趣味があるとか、“文字での会話”がとことん弾む場合は毎日連絡をくれても苦ではない…というか楽しいけれど、上記のようにガッツリ定型文だと、私の場合は途中から「面倒くさい」気持ちが勝ってしまう(笑)。「これ、ひょっとして予約当日まで続くのかなぁ。もしそうなら、彼に会うこと自体楽しみじゃなくなっちゃう気が…」と感じ、4日目あたりで連絡を控えてもらうよう伝えました。もちろん、本当の理由ではなく「明日から仕事が忙しくなるんだ」的な嘘をついて、ですけどね。


試しに別のセラピストさんも指名してみたのですが(同じく約1週間前)、その人は“予約前後と当日のみの連絡”というさっぱりした対応。「私はこれくらいのほうが気楽でいいな♪ っていうか、だったら今まで通り2〜3日前の予約で十分じゃん」という結論にすぐ達したのでありました、ハイ(笑)。

 

 

唯一無二

GW初日、久しぶりに夫と2人で映画を観てきました。その後食事をしたのですが、本編そっちのけで盛り上がった話題は“予告編”。何本か流れた予告編の中に、私も夫も大好きな作品「岸辺露伴ルーヴルへ行く」(荒木飛呂彦著)があったからです。


一応説明しておきますと、岸辺露伴というのは大ヒット漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクターで、“天才漫画家”という設定。ジョジョは漫画のほか小説、ゲーム、アニメ、ドラマと絶え間なく展開され、このたび遂に映画化される運びとなりました。

2020年に「『岸辺露伴は動かない』がNHKで実写化される」と聞いた時は、正直「いくら演技力抜群の高橋一生さんでも、それは無理があるんじゃ…。大体スタンドをどう表現するんだ?」と不安だったけれど、蓋を開けてみれば大成功&大満足。役者さんはもちろん、脚本から衣装から小道具から全てが素晴らしく、「岸辺露伴ってこの世に実在したんだなぁ」とさえ思ってしまった。そのドラマチームが制作する映画なので、夫共々ずーっと前からワクワクして公開日(今月26日)を待っている次第でございます、ハイ♪


そして。アニメ版で長らく岸辺露伴の声を担当していたのは櫻井孝宏さん(*ゲーム版では神谷浩史さんの時もあり)。櫻井さんは夫婦で推している声優さんの一人なのですが、過日プライベートでのゴタゴタがあってからというもの、いろいろな作品の降板が続いています。だから、予告編に乗った“ナレーションの声”を一聴して驚きました。夫と顔を見合わせ、「これ、櫻井さんじゃね?」と目で会話。もう気になって気になって仕方なく、本編終了後の第一声は2人とも「露伴の声…」でした(笑)。


劇場を出ると、すぐさま検索して名前を確認。するとどうでしょう。ナレーションを担当しているのは別人・内山昂輝さん! 2人とも「え、内山さんなのっ⁉︎ 声全然似てないのにスゴッ!」と心底びっくり。

確かに、櫻井さんも内山さんも、“陽と陰”で言えば陰、“静と動”で言えば静の声質かな〜という印象なので、共通点はまぁまぁある。でも「声が似てる」と思ったことは一度もありません。内山さんに関しては、慣れないうちは「小林千晃さんと近いかも」と感じたことがある程度で、ちゃんと聴き分けられるようになって以降は「似てる部分もあるけどやっぱり違うな」と思っています。


私見ですが、今回のナレーションは、これまで櫻井さんが作り上げてこられた“岸辺露伴像”に、内山さんがかなりの精度で寄せているように感じました。声のトーンや抑揚、間、ブレス等々を研究されたのかなと。私は内山さんの出演作を結構観ているつもりだけれど、ああいう声も出せるとは知らなかったし、全然予想外のキャスティングでした。

実は、アニメ版「岸辺露伴は動かない」のOVA「ザ・ラン」にて、櫻井さん(露伴役)と内山さん(橋本陽馬役)はガッツリ絡んで共演しています。私の中で、「露伴のライバル役を務めた経験がある声優さんのナレーション起用は考えにくい」と勝手に思い込んでいたことも、心底驚いた要因の一つかもしれません。


それにしても、声優さんというのは凄いです。本当に凄い。あのナレーション、全くと言っていいほど違和感がなかった。逆に言えば、「“唯一無二の声”だと思っていても、代わりが務まる人は意外と存在する」という解釈も出来ます。これは凄いことでもあり、怖いことでもある気がします。歌手や俳優と同じく、声優界も、数多いるライバル達の中で、そして様々なしがらみの中で生き残っていくのは相当大変なんでしょうね…。 

でも本当、内山さんのナレーションは素晴らしいです。映画館で聴いても、PCやスマホで繰り返し聴いても、作品の世界観とマッチしていてすっごく素敵。重厚さとミステリアスさの加減がちょうどいい塩梅です。映像と相まって、「これから何が始まっちゃうんだろう? コワーイ♡(←ワクワクの意・笑)」と感じさせてくれます。

原作既読でしっかり内容を知っているのに、予告編でもチラシでも「何が始まるのか?」と思わせてくれてありがとう!制作チームの皆さま♪ 映画の公開を心から楽しみにしています。

 

映画のチラシはペライチなことが多いですが、露伴は2つ折り。公開を待つ身としても「わお、気合い入ってるぅ♡」と感じてテンションが上がります

 

こちらは原作漫画の表紙です。荒木飛呂彦先生が生み出す独創的なキャラクターとストーリーは、紛れもなく唯一無二。まさに天才漫画家!

 

 

 

《小噺 三十六. 主導権》

初指名から約2年。以来、平均すると隔月くらいの割合で指名を続けているセラピスト・Aさん(仮名)のお話。

彼は割とマメなタイプで、連絡…というか営業LINEがやや多め。普段は他愛ない会話をするだけなのですが、前回の指名から2ヶ月以上経つと営業モードに突入します。拗ねたり甘えたり(するフリを)して「そろそろ予約の時期じゃない?」とアピールしてくるわけですね。うん、仕事熱心。

出会って間もないセラピストさんが頻繁に連絡してきたら「過剰」「若干迷惑…」となり得るけれど、既に関係性が出来上がっている上、Aさんのチャラ男っぽい(笑)キャラクターとも合っているため、彼の場合はちっともイヤじゃありません。むしろ“2ヶ月経過した”という良き目印になって有難いくらい。

 

ですが、先日「それは違う」と感じる出来事がありました。

いつものように何でもないLINEを交わした後、「俺は会いたいって思ってるんだけど無理かな? 忙しい?」と営業モードへ入るAさん。「ちょうど近々予約しようかな〜と思ってたとこ」とレスしたらば、間髪を容れずに「マジで? 嬉しい! じゃあ来週は? 火曜と木曜以外は空いてるよー♡」と返ってきた。

 

さて。私が「違う」と感じたのは以下の3点です。

①「近々予約しようと思っていた」というのは社交辞令の可能性もそこそこ高い。にもかかわらず、言葉通りに受け取って話を進めようとした。

②“近々”の定義は人それぞれ。少なくとも、この時私が想定した「近々」は来週とかじゃあ全然なかった(笑)。

③お互いのスケジュールを調整するにしても、客商売である以上、“ユーザー主体”が基本。セラピスト側が主導権を握ろうとするのは根本的に違う。

 

ただ、「理由をつらつら並べるのは無粋な気がする。そして何より超絶めんどくさい」と思い(笑)、Aさんには、まず「いつもマメに連絡くれてありがとう」とレス。続けて、「でもね、日程は私が決めたいかな。指名するのは“あなたが私に会いたい時”じゃなくて、“私があなたに会いたい時”だということをお忘れなく♡」と綴りました。とっても素直なAさんは、「そうだよね、ごめん! これから気を付けるね」と返してくれ、以降はこちらが訊くまでスケジュールのことは一切口にしなくなったのでした。

この時の彼は、付き合いが長くなってきて甘えが出たのか、はたまた金欠だったのかランキングを上げたかったのかは知りませんが、特に「深く知りたい」とも思わなかった(笑)。私としては、改善してくれればそれで十分です。多少「あれ?」「う〜ん…」と感じる言動があっても、注意すれば直してくれるセラピストさんとは“長いお付き合い”になる確率が高いです(私の場合)。

 

逆に、何かにつけ主導権を握ろうとしたり、あまりにも頑固だったり柔軟さに欠けたりするセラピストさんのことは、少し警戒したほうがいいかもしれません。いつの間にか懐柔され、“いろんなもの”をコントロール下に置かれてしまう恐れがあるからです。

ちょっと沼るくらいならいいけれど、世の中には全てを搾り取ってもなお、“まだ使い道があるんじゃないか?”と画策する外道は山ほどいる。残念ですが、セラピストの中にも存在します。よって、「この人ちょっと危なそうだな」とか「最近無理を言ってくるようになった」などと感じたら、そんな相手とはすぐさま縁を切りましょう。誰かに固執せずとも女風のセラピストは沢山いますし、一度“ターゲット(=カモ)”と見なされてしまうと後々まで苦労するリスクも結構あります。何事も初手が肝心!でございます。