女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

心構え

先日、ある企業の面接を受けてきました(リモートで)。残念ながらご縁はなかったけれど、すごく勉強になった&意外だったことが。


面接に臨んだのは、全く未経験の職種です。転職エージェントが「形は違えどこれまでのキャリアを活かせる仕事だと思う」「社風に合っていると思う」と言ってくれたのと、私自身もその職種・会社に興味を持ったため、思い切って挑戦させてもらいました。


まず、一つ目に意外だったのは「アラフォー&未経験でも門前払いされることはない」という点です。16年続けてきた記者・編集職ならいざ知らず、業界未経験のアラフォーだと「難色を示されるだろうな」と予想していました。まぁ、今回はリモート面接だしエージェントを通しているしで、多少ハードルが下がっている可能性もありますけどね(笑)。


二つ目は、“長年同じ会社に勤め続け、退職した今でもその会社が好き”という事実を、思いのほか高く評価して頂けた点。辞めた経緯や会社への思い、「記者という仕事は天職だけれど、今後は“第二の天職”を探したいと思っている」旨等をお話ししたら、皆さん興味を持って聴いてくれているように感じました。面接官の方々に「好きな仕事を16年間、情熱を持って続けてこられたことは本当に素晴らしいですね」と言って頂き、嬉しくてついニヤケ顔に…。


そして三つ目は、「中途入社での旧姓使用は、弊社においては今のところ難しいです」とはっきり告げられたこと。以前綴った通り(詳細はカテゴリー/マイノリティ・マジョリティ内「改姓という名の地獄」をご参照ください)、転職先を探す指針として、仕事内容や給与、福利厚生等に加え、“旧姓使用が可能か否か?”という点を挙げました。面接の最後に「何か質問があればどうぞ」と言ってもらえたので、旧姓使用について尋ねたのですが、思った以上に反応は芳しくない。面接官の表情からも、「ちょっと面倒くさそうな応募者かも」的な気持ちが、画面越しなのに立体感を伴って(笑)伝わってきました。


その会社は、大手とまではいかないまでもそこそこの規模があり、従業員数も決して少なくない。でも、だからこそ「仮に採用させて頂いたとして、所属する部署=旧姓、経理のみ=戸籍上の姓というのは現実的ではありません。諸々を把握するのに時間が掛かってしまいますし、混乱を招く恐れもありますので…」というお話でした。なるほど、なるほど。納得の理由です。


私は前職で小さな出版社に勤めていたため、社長以下全員の顔と名前が一致していました。逆も同じで、経理部の皆さんも各社員のことをガッツリ把握。ゆえに、結婚した際も「お名前、そのままですよね? 経理上だけ変えときますねー」「ありがとうございます、よろしくお願いします♪」という短い会話で全てが終了。既婚者になった事実しか伝えていない人も多かったので、私の戸籍上の苗字を知らない社員も結構いたと思います。それがものすご〜く心地良かったし、ありがたかった。


「あれって小さい会社だから(プラス私が生え抜き社員だったから)こそ出来たことなんだなぁ」と、今頃になって強く実感しています。もちろん、大企業で旧姓使用OKな会社もたくさんあるでしょうが、「対応していない会社も相当数ありそう」という覚悟みたいなものが生まれたのは良かった。具体的なお話&生の声を聴けたし、私自身も“リアルな心構え”が少しだけ出来た、の、かも…しれません(汗)。