女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

「顔」の変化

16年間勤めた出版社を辞めてから、約半月。昨日は、とある件の打ち合わせに行ってきました。仕事というより“ちょっとしたお手伝い”感が強いけれど、相手は長らく担当させてもらっていた事務所さんなので、恩返しも出来てちょうどよい。なんでも、「ファンクラブ担当のベテランスタッフが急に辞めちゃってさ。望遠レンズで写真が撮れて、インタビューも出来て原稿も書けて、且つ歌手自身とも気心知れてる人ってあんまりいないんだよね」ということで、私に連絡してくれたのだとか。望遠レンズ、売らないでおいて良かったです(笑)。


さて、私が退職したのは先月18日ですが、クライアントさんや事務所さん、担当歌手&俳優に「退社のお知らせ」をお送りしたのはもっと前。その際、かなり多くの方から「遂に独立?」「今後はフリーで書くってことね♪」と言われて驚きました。独立なんて、フリーなんてとんでもない! 私は生涯、フリーランスで記者及びライターの仕事をするつもりはありません。というか、出来ないと思う。


フリーになった場合、営業活動からギャラの交渉、果ては税金の計算まで、ほぼ全てを自分でやらなくちゃいけない。そんなの無理…いえ、やりたくないし、何より人の目、つまり上司や同僚、部下の目がないと、私は確実に仕事をサボります。これは100%、心から自信がある(笑)。それに、他者と協力して何かを創ったり成し遂げたりするのが好きなので、“自分だけでやる仕事”にはあまり魅力を感じません。一人のアイデアでは限界があったり煮詰まったりもするけれど、仲間と知恵を出し合ってそれぞれの案を掛け合わせれば、可能性は大きく広がります。意見がぶつかるケースもありますが、それも含めて楽しいです。


もちろん、フリーになったとて他者との繋がりを失うわけではないけれど、その“繋がり”を維持するための努力は相当必要かと思います。社名にも媒体名にも頼れない=後ろ盾がないに等しいから、注ぐエネルギーは会社員のそれとは比べものにならないでしょう。友人・知人には、フリーのライターをはじめ、カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト等が大勢いますが、皆桁外れにパワフルな人たちばかり。稼げる時とそうでない時との差も激しいため、「私には向かない働き方だろうな〜」と予想できます。私はぜひとも、再びどこかの組織に属したい。そして、経理部や総務部のお世話になりまくりたいです(笑)。どんな仕事も、その道のプロに任せるのが一番だと思っています。


それと、もう一つ驚いたことが。辞めてからまだ半月しか経っていないのに、その事務所の皆さんに「顔と雰囲気が変わった。穏やかになった」と口々に言われたのです。


「え⁉︎   私って、今までそんなに怖い顔してました(汗)?」

「イヤ、怖くはないけど、やっぱりいつも張り詰めてたよ。図々しいように見えて(笑)、実はめちゃくちゃ気遣って仕事してたでしょ? そういうの、ちゃんと分かってるから」


包み込むような眼差しでそう言われて、涙腺が崩壊する手前までいってしまいました。ふぅ、危ない、危ない(笑)。でも、「見てくれている人がいた」「分かってくれている人がいた」というのは、本当に本当に、ものすっごく嬉しかった。人は、誰かに認めてもらえたり褒めてもらえたりすると、こんなにも嬉しくて誇らしくて、全身からやる気が漲ってくるものなんだなぁ。言葉の力は偉大です。私も見習おう。


というわけで、ご依頼頂いた件、全力で頑張りたいと思いま〜す♡