女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

爪の乱 Ⅱ

*現在、皮膚科にて「陥入爪」の治療をしております。前回のお話は上記よりどうぞ。

 

初診から一週間後。飲み薬&塗り薬のおかげで痛みと腫れがある程度引いたため、再び病院へ。痛みはまだあったけれど、軽く触れられるだけで飛び上がっていた前回とは比較にならないほど快方へ向かっています。一週間前の痛みレベルを100とするなら、35くらいまでは下がっている感覚。担当医にその旨を伝えると、「分かりやすいご説明ありがとうございます。痛さのレベル、それから爪の伸び具合を考えても、ちょうどいい頃合いだと思いますよ」とピンセットやらガーゼやらの準備を始めました。

 

「ネギさんのケースは、見ての通り爪の右側は正常ですが、左側のみ皮膚に突き刺さっている状態なんですね。なので、刺さっている方向とは逆側にテンションをかけて爪を若干浮かせ、皮膚と爪の間にガーゼを挟んでこれ以上刺さらないようにしたいと思います。今から少しテンションをかけますので、もし痛みが酷かったら言ってください。あ! 無理は禁物ですよ」

「は、はい…」

 

軽く試してもらったところ、まぁ痛いは痛いけれども、我慢できないほどの激痛じゃあない。それに、①爪が皮膚に刺さり続ける痛みに耐えるか、②“皮膚と爪の間にガーゼを挟み込む”という未知なる痛み、及び恐怖に耐えるか…の違いだけで、どの道痛いことに変わりはなさそうな予感(笑)。「だったら一日でも早く治療を進めたい」と思い、「痛みゼロではないですが、やってもらって大丈夫そうです」と伝えました。

 

そして。皮膚と爪の間に、ゲンタマイシンをた〜っぷり塗ったガーゼを挟まれ(←この時点でだいぶ痛い)、そのガーゼが取れてしまわないよう人差し指を包帯でぐるんぐるんに巻いてもらった結果…もんのすごい違和感と継続的な痛みがありますねぇ。

皮膚に爪が突き刺さっている時は、何というか、べらぼうに鋭い痛みが続いていたけれど、“本来ないはずのもの”を挟みながら生活するというのは不思議な心持ちだし、じんわり、微妙に、なれども確実にずーっと痛いです(笑)。入浴時も、極力濡れないよう左足にビニール袋をかぶせてシャワーを浴びるのですが、完全に防ぐことはできず、患部にお湯がしみてまぁまぁ痛い。お風呂場では連日、私の小さな悲鳴が響いております…(泣)。

 

余談ですが、「入浴時のビニール袋は別に必須じゃない」と言われたのは意外でした。

「今は無意識に、どうしても患部(つま先)を庇いながら立ったり歩いたりしていると思います。よって、普段と比べると重心のバランスが崩れがちなんですね。通常、浴室というのは滑りやすいです。その上ビニール袋となると、転倒して怪我をする可能性が高まってしまいます。ご家族に介添えしてもらえる場合はいいですが、お一人で入浴する際は十分気を付けてください。今後は週2回ガーゼを替えに来ていただくことになりますので、(ガーゼや包帯が)濡れてしまった場合でも、気にせずそのまま来院していただいて大丈夫ですよ」


なるほど!と思いました。確かに浴室というのは結構危険です。今はまだアラフォーだし、今日まで自分なりに体幹を意識して生きてきたので、手すりのない浴室での片足立ちも難なく出来るけれど、「10年後、20年後はどう?」と問われたら分かりません。そう考えると、体幹はもちろん「足腰の丈夫さって本当に重要だなぁ」と実感しました。

それから。もしも将来、夫に介護される、もしくは夫を介護する日が来たならば、私たちはその時になって初めて、“お互いの裸体”を見ることになるのかもしれないんですよね。一度も交わったことのない相手を看取る、或いは看取られる…ひょっとしたら、とっても新鮮に感じられて、味わい深い経験になったりするのかもしれないなぁ。

 

当初は大きめのビニール袋に左足を突っ込み、踵まで覆って入浴していたものの、「踵が出ていたほうが安定するし、洗える範囲も広がるのでは?」と気付いた私。そこで、掃除用にストックしてある薄〜いポリ手袋をかぶせてみたところ、これが大正解。ビニールよりも水が入りにくい&滑りにくくて快適です♪