女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

ワイルド系のフェザータッチに悶絶

担当セラピスト=D店/Jさん(30代後半・ワイルド系・おヒゲあり・趣味サーフィン・小麦色の肌・細マッチョ・人生経験豊富・ポジティブオーラ全開)

 

私の好みをジャンル分けすると、肉食系より草食系、褐色より美肌、フェロモンムンムンより無臭か控えめの香水。全体的に濃いよりも薄い方が好きです。でもある日、「女風だからこそ、真逆のジャンルの男性と会ってみるのもいいんじゃないか」と思い立ちました。実生活ではお近づきになれないけれど、女風ならそういう雰囲気のセラピストはたくさんいる。そう思って早速検索&吟味。いましたいました、ぴったりの方が。人気が高くてスケジュールはほぼ埋まっているけれど、運よく予約が取れました。

 

待ち合わせ場所に着くと、ベージュのコートに白シャツ+黒パンツ姿の、ホストっぽい風貌の方を発見。その色合いの場合、草食系だと爽やかに映りますが、ワイルド系だと夜の匂いしかしないのが不思議です。そして、引き締まったボディーと小麦色の肌、紛れもない男前フェイスに遊ばせた毛先、たっぷりめの香水。私生活ではまるっきり関わったことのないタイプの男性です。けれど「◯◯さんですか? 初めまして、Jです」という声や話し方は非常に柔らかい感じ。「今日は寒いですね。スタバであったかいドリンク買ったから、着いたら飲みましょう。じゃあ行こっか♪」と促されて肩をグッと抱かれても、拒否反応はありません。距離の詰め方といい話し方といい、完全にホスト…(笑)。でも全然イヤじゃなく、むしろちょっと好きかもと思っている自分の感情が面白くてニヤついてしまいます。

 

ホテルに着いて話を聞くと、本業はマッサージ師だというから驚きです。思わず「その風貌で⁉︎」と言ってしまいましたが、「20代のころ数年間ホストをやっていた」と知り諸々納得。横並びのソファーなのに体ごと相手のほうへ向けて座ったり、真っ直ぐ目を見続けて話したり、さり気なく挟んでくるボディータッチだったり、ウィットに富んだ会話だったりは、長い接客業を経て培われた経験と、元々のサービス精神が融合されて出来上がったものなのでしょう。気付いた時には早くも45分ほどが経過。いろいろ話して完全に心を開き、「施術が楽しみだなぁ」と期待を高まらせてシャワーを浴びました。

 

バスルームを出てベッドで待っていると、「じゃあ背中から始めますね」と指圧スタート。さすが本業、上手いです。指圧が始まって、ものの5分で寝そうになりました(笑)。全身しっかり指圧してくれた後、私のバスローブを取り「続いてパウダーでのフェザータッチです」と。これがその名にたがわぬフェザーぶりで、本当に触れるか触れないかくらいの指の動き。未体験の気持ちよさだったため、早くもあらぬ声が出てしまいます。足や背中に触れながらも、「すごくきれいだよ」とか「肌がすべすべだね」とか、まるで息をするように褒め続ける。性感へ移行してからも、終始優しい手つき&言葉でのコミュニケーションを取りながらの施術です。見た目はワイルドだけれど、話し方や触れ方はすごくソフトで、心も身体もたっぷり気持ちよくしてくれました。

 

Jさんのすごいところは、恵まれた容姿にあぐらをかいていない点(つまり施術も素晴らしい)と、その容姿を最大限武器にしている点です。男前だからこそ似合う、歯の浮くようなセリフも言えるし、思いきりキザな振る舞いも出来る。その上、じっくり話や悩みを聞くのも、励ますのも褒めるのも上手い。どちらのマッサージ(普通・性感)でもユーザーを満足させられる。単に見た目がいいだけでは、長らく人気をキープすることは出来ないと思います。

 

彼の言動には何度も感心しましたが、最たるものはこれ。太ももをリップしてくれている時のことです。秘部に近い太ももを指差し、「ここにキスマーク付けてもいいかな」とにっこり。「えぇぇぇっ‼︎   恋人でもないのに、そんなところにキスマーク?」と一瞬頭が混乱しましたが、つまりこれは、ユーザーの承認欲求を満たしたり、「この人は自分のお客ですよ~」というマーキングの意味だったりするのかもしれないと予想。だったらその提案には乗ったほうが面白いと思い、「いいよ。でも痛くしないでね♡」と返しました。何でしょう、泡沫の遊びというのは非常に楽しいものなんですねぇ。

 

B店・Eさんにしてもこの日のJさんにしても、人気セラピストはなぜ人気があるのか、サービスを受けてみたらその理由がよく分かりました。もちろん相性や好みの問題もあるので、100人いたら100人が支持するわけではないでしょうが、イヤだという人も少ないと思います。人気セラピストの皆さんはこうやって日々、世の女性たちを癒しているわけですね。女風の仕事をしていてくれることに、心から感謝します。

 

というわけで、この日学んだことは…

 

一.「普段は縁のないジャンルの男性と、女風でお近づきになってみるのもアリ。近づいてみたら、実は意外と好きかもしれない」