女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

【コラム⑲本音でキャンセル】

「どのセラピストを指名するか」は、お店の公式サイトや、セラピストさん本人のSNSをチェックして決めることが多いと思います。

 

画面上で確認できるのは、ぼんやりとした容姿(*完全に顔出ししているセラピストさんは稀なので、あくまでも大体の雰囲気やボカシ入りのお顔、各パーツの寄り画像等々)、ユーザーによる口コミ、文章から滲み出る人柄、フォロワーさんへの対応の仕方など。逆に顔を合わせてからでないと分からないことは、容姿のディテール、喋り方や表情、ユーザーとの距離の取り方、声色など。

よって、会ってから「イメージしてた人と違う」とか、「この人と肌を合わせるのは難しそう…」とか感じるケースも当然あるでしょう。その場合、個人的には「無理をしないほうがいい」と思っています。

 

私も一度、あるセラピストさんに違和感を覚えながらも「キャンセルするのは失礼かなぁ」という思いが働き、そのまま施術してもらった経験があります。あれはあれで良い勉強になったけれど、そんなことは一回で十分(笑)。「もし今度、『ん…?』と思ったらキャンセルしよう」と、その時心に決めました。以降、実際に一度だけキャンセルしたことが。

 

紳士的な文体&大人っぽい雰囲気に惹かれ、あるセラピストさんを予約。当日、こちらの特徴(服装や髪型、背格好)を伝えたにも関わらず、待ち合わせ場所でなかなか会えません。それもそのはずです。やっと会えた彼は、画面上とは似ても似つかない雰囲気(要するに、プロフィール写真をかなり巧く加工していた・笑)。

 

写真ではパリッとしたスーツ姿でしたが、この日はグレーのパーカー+ブルーデニムというスタイル。これはしっかり身体を鍛えていたり、よほど姿勢が良かったり顔立ちが美しかったりしない限り、あまり格好よくは見えない服装だと思います。初対面ではラフ過ぎるし、「仕事なのに…この人、手を抜いてるのかなぁ」という印象でした。

加えて、何を言っているのか聞き取れないほど小さな声、笑顔一つ見せない不愛想な喋り方。文章は饒舌且つ素敵なのに、面と向かって話すのは苦手なようでした。そういう人を否定するつもりは毛頭ないけれど、セラピストというのは究極のサービス業です。なので、私は“サービス精神のないセラピスト”に施術してほしいとは全く思いません。そして“騙された感”が非常に強く、彼と時間を共有する気にはなれなかった。すぐに規定のキャンセル料を手渡し、その足で普通のマッサージ屋さんへGO! “別の癒やし”で気を紛らわせて(笑)家に帰りました。

 

なお、キャンセル料はお店によって本当にまちまちです。数千円のところもあれば、「(本来支払うはずだった料金の)半額お願いします」というところもある。「何もしてないのに半額取られるくらいなら、全額払って施術してもらったほうがいいんじゃない?」という考えの方もおられるかと思います。もちろん一理あります。でも、私個人としては“心を許せない人”と2人きりで密室に入るのはすごく怖いし、そういう相手と豊かな時間を過ごせる気がしないんですよね…。だったらさっさとキャンセル料を支払い、一刻も早く“なかったこと”にしてしまった方がずっと楽です(笑)。