女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

女性の性欲 〜其ノ二

人生には、多かれ少なかれ“重要な出会い”や、“自分の価値観・思考に大きな影響を与える出会い”があるかと思います。衝撃的な映画や本、聴いた瞬間「わぉ、大好き!」と思える歌手&バンド、のめり込める、或いはゆる~く続けられる趣味との出会い等々。もちろん、“人との出会い”も同様です。


私にもいろいろな出会いがありましたが、性的な意味で影響を受けたのは4人。まずは親友・E。彼女とは長い付き合いで、親友且つファーストキスの相手でもあります。Eは昔も今も美人で明るく、良い意味で我が道しか歩かない性格。それゆえ大変魅力的で周りが放っておかず、“常にモテ期”の人生を送っています。藝大に行くくらいだからだいぶ変わり者だけれど、どういうわけかすごく馬が合うのです。そして、私も彼女のことが大好きですが、彼女も私のことを相当好いていると思う(笑)。


中学生の頃、連日見知らぬ先輩やら同級生やらに告白されることに疲れたのか、Eは突如「私は◯◯(←私の名前)が好きだから、誰とも付き合わない」と声高らかに宣言。事前に相談がなかったので驚いたけれど、「まぁ別にいいか~」と思って否定も肯定もしませんでした。それまでも人前でイチャついていたというか、毎日一緒に登下校&教室では互いのロングヘアを編み合いつつ顔を近づけてキャッキャとお喋り。時折手をつないだりもしていたので、周囲からは恋仲に見えないこともなかったと思います。現に誰も「そんなの嘘だ!」とは言わなかったし、以降無駄に言い寄られることが減り、Eも喜んでいました。その流れで、何となく「じゃあとりあえずチューしとこっか」みたいな話になった時、「そうね~、どっちでもいいかなぁ」と答えたら「ならしようよ。私◯◯とチューしてみたい」と言うので「どうぞ」と。でも軽くチュッという感じだったし、「普段のスキンシップとそんなに変わらないね」的なことを言い合ったように記憶しています。その後、高校生になってお互い彼氏が出来た際、「女の子とチューするほうがよくない? 唇柔らかいし、やっぱ男の子より甘い香りがするもんねぇ♪」と、まるでおじさんのような会話を交わしたのでありました(笑)。


今振り返ると、なかなかに良い経験だったなぁと思います。ファーストキスを“好きな人”と交わしたのは間違いないですし、この経験のおかげでLGBTQの友人・知人に対してもフラットでいられるといいましょうか、特に何も感じないのかもしれません。学生時代はもとより、社会人になってからも女性に好意を持たれることは何度かありましたが、それも普通に「ありがとうございます」と思うだけ。相手が美しい女性、可愛らしい女性の場合は正直クラッとしかけたけれど(笑)、「彼氏がいるのでごめんなさい。でもありがとう、嬉しいです」とお断りすると、ぱぁっと華やいだ表情になり「こちらこそありがとう。思いきって伝えて良かったです」と。その顔がまた可愛くて、「もったいないことしたかな」と思わないでもなかったけど、当時から二股はナシ派なのでぐっと我慢。ちなみに、Eとのキスはその時一度きりです。今も変わらず親友の関係で、彼女は外国人の妻&一児の母として異国で頑張っています。この状況だと、また遊びに行けるの、何年も先になるんだろうなぁ…(泣)。


2人目は、私が唯一「愛しています」と言葉にして伝え、恐らく生涯愛したままであろう相手・Hさん(詳細はカテゴリー/過去の恋愛内「愛している。だから別れる」に掲載)。彼とは22~30歳までを共に過ごし、一生分くらい愛し愛されたと思っています。


彼とのセックスは至ってノーマル。正直に言ってしまえばそんなに上手いわけではなかったし、トータル時間も短かったけれど(平均20~30分)、彼のことが本当に好きだったせいか、心身ともに満たされて、毎回とってもとっても幸せな気持ちでした。「大好きな人と愛し合うっていうのは、こんなにも幸せなことなんだぁ♡」と肌で実感。当時の私は、8年間セックスレスとは無縁の生活を送っておりました。Hさんからも求められたし、私からも求めた(ちなみに7年半同棲)。当然、将来“パートナーとのセックスレス問題”に直面することになろうとは、つゆほども想像していませんでした。ハイ。


3人目はTさん(詳細はカテゴリー/過去の恋愛「学ぶ恋」に掲載)。32歳のころ付き合っていた人で、生まれて初めての“S彼氏”です。Tさんは非常に頭がいい上、努力家且つ博識。性生活に限らず、さまざまな面で影響を受けました。彼とは、今も良き友人関係が続いています。


さて。好奇心&探究心旺盛な彼は、セックスも大変アグレッシブ。基本的に2時間以上をかけ(最長記録は4時間)、体位も毎回5~10パターンほど変える。「世の中にはこういうプレイがあったのか!」とか、「こんなにずーっと喋りながらセックスする人もいるんだな〜」とか体験できて、諸々面白かったです。そして、彼と付き合って“果てる”ということ、「絶倫は存在する」ということを知りました。


私は絶頂まで時間が掛かるタイプです。プラス、果てることにそこまで重きを置いていないため、その点をじっくり追求したことがありませんでした。でも、Tさんは実にタフ&絶倫、何よりセックスが大好きな人だった。「今までちゃんと果てたことがない」と伝えたら、「なんて勿体ない! 俺何時間でも出来るし、君がイクまで付き合うよ。っていうか、絶対イカせたい‼︎」と謎のやる気を発動(笑)。単純にSだから「俺がイカせてやる」と思っただけかもしれないけれど、見事に有言実行してくれました。そればかりか、後日、人生初の“潮吹き”なるものも経験させてくれた(大して気持ちいいとは思いませんでしたが・笑)。Tさんと付き合っている間は、心は“豊かな会話”で満たされ、体は“未知のセックス”で満たされている感じだったなぁ。ちょっと悲しい別れ方をしたものの、彼と過ごした時間はすごく有意義でした。男女関係が終わっても、特にわだかまりもなく友人関係でいられるということは、相性自体は結構良いのでしょう。人との縁って、本当に不思議ですね。


そしてそして、一番不思議なご縁は4人目・KTさんとの出会いかもしれません。彼と深く関わったことにより、私の中でまだ開いていなかった“性の扉”がオープン。世界が大きく広がったように思います。


つづきは、また後日。美容室へ行ってまいります!