女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

歯列矯正回想録 その1

過日「I love 歯医者♡」でお伝えしました通り、昨年末より、せっせと歯医者さんに通っています。虫歯治療は今月末で終わる予定だけれど、その後もクリーニングやら何やらで出向くつもり。歯科衛生士さんにやっていただく歯磨きやクリーニングは気分爽快だし、定期的に診てもらうことで、虫歯予防にもなるから一石二鳥です。

 

さてさて。歯医者さん通いを始めたことで、私の“歯並び愛”が再燃してまいりました(笑)。2020年に「お代、金百五十八萬円也」にて『大人の歯列矯正』というカテゴリーを立ち上げたのですが、諸々あって更新は一度きり…(汗)。なれど、歯列矯正は本当に本当にして良かったし、私なりの経験談(←エロス含む・笑)を当ブログで共有できたら嬉しいな〜と思います。

 

あらためて軽くご説明しますと、いわゆる矯正期間は29歳~34歳、矯正方法はワイヤー(フルリンガル)装着、計4本の抜歯あり。現在も就寝時はリテーナー(歯の後戻りを防ぐための保定装置)をつけているので、私は「矯正とは、半永久的に続くものだ」と考えています。矯正開始前、友達の中に「私は学生の頃、矯正が終わった(=装置が外れた)嬉しさと開放感で、その後リテーナー装着をサボってしまった。そのせいで後戻りが起きて今めちゃくちゃ後悔してるから、リテーナーは絶対にサボっちゃダメだよ。時間もお金も労力も、ぜ〜んぶ無駄にすることになるから」と言ってくれた人がいて、彼女の言葉を今も心に刻んでいます。

 

私の歯並びが悪くなった原因は、「標準より顎が小さいから」(担当医談)という分かりやすい理由です。スペース不足によって歯が並びきれず、互い違いに生えてきてしまった結果、上下ともガタガタに…との診断でした。日本人に一番多いとされる、“乱杭歯”というやつですね。

当時私は雑誌記者をしておりましたゆえ、取材相手のお話を伺うことはもちろん、自分が喋ることも仕事のうち。加えて宴席=食事の機会も多かったので、周りに余計な気を使わせたくない。よって、矯正装置は「外から目立たないもの」一択でした。


矯正装置には種類がありまして、大きく分けるとワイヤー型とマウスピース型。

一般的なのはワイヤー型で、①上下とも歯の表側に装着するタイプ、②上は歯の裏側、下は歯の表側に装着するタイプ(ハーフリンガル)、③上下とも歯の裏側に装着するタイプ(フルリンガル)、等があります。通常はワイヤー・ブラケット共に銀色の金属なのでだいぶ目立ちますが、審美性に優れた白や透明のものも用意されています(価格は上がります)。

マウスピース型は、その名の通りマウスピースのような形状で、色は透明。よって、装着していても周囲に気付かれることはほとんどありません。ただしどんな歯並びにも対応可なわけではないし、複数の歯科医から「ワイヤー型よりも歯の動きが鈍いことが多い」との説明を受けたので、人によって向き不向きがあるんだと思います(事実、たとえ「マウスピース型がいい」と希望したとしても、私の歯並びでは無理でした)。

値段的には、(歯科によっても異なりますが)ワイヤー型であれば60万~150万くらい(③が一番高額)、マウスピース型であれば80万~100万くらい。期間は状態によってバラつきがあるため一概には言えないけれど、短い人で半年、長い人で3年ほどです(“歯の動きやすさ”だけで言えば、大人になってからより子供の頃のほうが断然早いです。一方、歯磨きや食事で課せられるさまざまなルールを守ったり、矯正装置の痛み・締め付けに粛々と耐えたり等々、長期間“続ける意思”を強く持てるのは、ある程度成長してから…かもしれません)。特にフルリンガルは、2年等で終わるケースも中にはあるものの、個人的にはもっと長く見ておいたほうがいいかな?と思います。実際、私は「約3年」の予定が5年強掛かりましたし、装置が外れた後もリテーナーが欠かせないので、正確に言えば現在も終わっていない(笑)。担当医からは「1年目は飲食時以外常時装着、2年目は就寝時に毎晩装着、3年目以降は2~3日に一回就寝時に装着(それを一生涯)が理想」と指導されました。今のところ、全て遵守しております。

いずれにしても、自分の希望やお財布事情だけでなく、歯科医の見解をしっかり聞くことが大切だと思います。それぞれの特徴やメリット・デメリット、向き不向き等を理解した上で、どの方法にするかを選んでくださいませ。想像以上に長~いお付き合いとなる可能性もありますのでね♪


私の場合は、矯正方法自体に迷いはなかったけれど、やや躊躇したのが抜歯です。「健康な歯を4本も抜くなんて…」というのが一点、「抜歯後は、(見た目を考慮して)一定期間マスクをしたまま仕事をすることになる。先方やクライアントに対して失礼じゃないだろうか」というのがもう一点。

担当医いわく、「やろうと思えば、抜歯をせずに矯正することも可能です。ただ、顎のサイズは変えられませんから、抜かないのであれば、狭いスペースに無理矢理、全部の歯を並べることになります。従って、矯正終了後、出っ歯とはいかないまでも、口まわりが少し出たように感じると思います。それと、健康な歯を抜いたからといって、特に害はありませんので安心してくださいね」とのことでした。

マスクは、今のご時世ならむしろしていないほうが不自然ですが(笑)、当時は“風邪気味の人、もしくは花粉症の人がするもの”という感覚。私が所属していたのはエンタメ雑誌の編集部だったので、取材対象は歌手や俳優さんが大多数。どちらも喉が命の商売ゆえ、“風邪気味の人”に対して皆さん敏感です。マスクをして現場へ行くと、「え…風邪引いてるの?」とめっちゃ警戒されて距離を取られまくる(泣)。でも、「実は重度の花粉症なんです。取材中にくしゃみが出てしまったら申し訳ないので、すみませんがマスクをしたままでもいいですか?」と伝えれば、「な~んだ、全然いいよ! っていうか僕も花粉症。薬飲んで止めてるけど、本当に辛いよねぇ」等と話が弾むこともしばしば。私は実際に花粉症を患っておりますけれど、それ以外の人でも、敢えて“花粉症シーズン”に抜歯をするのはアリだと思います。怪しまれないし、誰も疑いませんから。

 

なお、抜歯後しばらくの間は、必然的に“血の味”を感じながらの生活でした。「格闘技選手とか、日常的にストリートファイトする系の人とかは、顔を殴られた時、口の中がこんな味なのかなぁ」と思わず妄想してしまったっけ(笑)。

 

ではでは次回、「矯正装置を装着してから」の具体的な苦労や体験談、注意点等を綴りたいと思いま~す!