女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

懐く子犬、芽生える母性

担当セラピスト=D店/Nさん(20代後半・かわいい系・陶器のような肌・華奢・人懐っこい・噛み癖あり)

 

書く文章とその経歴が独特で興味を持ったのと、HPで顔出ししていてルックスが好みだったためD店・Nさんを指名。

白い肌に華奢な身体、指先には真っ黒いネイル、髪はブラック×ゴールドのツートンカラーで、見た目はバンドマンみたいな雰囲気です。そして綴る文章は知的且つ個性的。地頭が良いんだろうな、会って話してみたいなと思いました。

 

待ち合わせ場所に着くと、「◯◯さん?」とすぐ見つけてくれました。ホテル街方向へ歩き出した直後、私の腰を数回、ぽんぽんぽんとグーでタッチ(というかパンチ?・笑)。珍しい触り方だなぁと思っていたら、間髪を容れず二の腕をプニプニしたり、私の爪を見ながら「セルフネイル? 上手いね」とそのまま手をつないだりと怒涛のスキンシップ。文面からイメージしていた人物像とは少し違ったけれど、笑顔のかわいらしさと子犬のような人懐っこさで抵抗感はありません。道中、「どういうホテルがいいとかある?」と訊かれたので、「天蓋付きのベッドで寝てみたいな」とリクエストしました。「知ってる、知ってる」と連れていってくれたのは、界隈では人気の高いホテルです。混んでいて30分ほど待ちそうでしたが、たくさん話もしたいからちょうどいい。

 

ロビーのソファーに座り、フリードリンクを頂きつつ訊きたかったことを質問。どうして顔出ししているのかとか、お堅い仕事だった前職から風俗業界へ転身した理由とか、普段読んでいる本についてとか。その一つひとつを丁寧に説明してくれたのですが、答えが独創的で、でも妙な説得力もあって「やっぱりこの人面白い」と思い一層興味が湧きました。真剣に答えながらも、話している間中、私の脚やら腕やら手やらをずっと触っているギャップもかわいかった。

部屋に入ってからもそれは変わらず。大きめのソファーに寝転がったと思ったら、先に座っていた私の太腿にゴロン。恐ろしくフレンドリー&マイペースです(笑)。私に膝枕されながら、そして髪を撫でられながら「『これはして欲しくない』ってこと、あったら教えて~」と一応カウンセリング。「だったらまず、膝枕していいかの確認を取らんかーい!」と思ったけれど(笑)、セラピスト側のペースにどんどん巻き込まれていく感じは未体験だし面白そうです。今日はとことんNさんのペースに乗っかることにします。

 

シャワー後、念願の天蓋付きベッドでウトウトしていると「マッサージ始めるから、ガウン脱いでね」と全裸に。うつ伏せになった背にバスタオルをかけてくれ、まずは足先からオイルマッサージ。予想に反して(笑)かなり上手いです。続いて脚、背中、腕とマッサージしてくれたのですが、合間にところどころリップが挟まれるのと、ベッドが極上&キングサイズなせいか、いろいろと気持ちよくて謎の浮遊感があります。途中、時折触れる感触でNさんも全裸だということに気付いて若干動揺。セラピストが最初から全裸というのは経験がないけれど(大抵下着は履いている)、ユーザーも全裸だから合わせてくれているのか、はたまた彼のスタイルなのか、掴みどころがなくて全然分かりません。

 

「じゃあ次は上向いてね」と言われて仰向けになってみると、Nさんの肌の白さときめ細やかさにびっくり。私も肌は白いほうですが、彼には負けているかもしれない。訊けばお肌のお手入れもきっちりしているし、週3で運動もしているそう。やはり美しいボディーを保つためには、相応の努力が必要なのですね。見習おう♪

 

Nさんはリップも含めて終始優しく、秘部に触れる時は特にソフト。これまでお世話になったセラピストさんの中で、一番優しくて繊細な舌使い&指使いだったような気がします。掛けてくれる言葉も、「手握って」とか「もっと力抜いていいよ」とか、言い方も込みで全部優しかった。かと言って物足りないわけではなく、優しい中で強弱や緩急をつけてくれて絶妙な力加減でした。そして全身脱毛している&お肌がつるつるなので、ただ抱き合っているだけでもすごく気持ちがいい。陶器みたいな肌質で、「ずっと触っていたい」と思いました。

 

全身気持ちよくしてもらったので、私もお返ししたくなりました。風俗だから返す必要はないのでしょうが(笑)、Nさんには返したいと思わせる何かがあるんですよね。彼の上に跨っていろんなところにキス。その反応や表情を見ていたら、Sっ気とは違う感情が芽生えてきました。「彼を気持ちよくしてあげたい」という、母性のような、無償の愛的な感情です。攻めるごとに赤く色づいていく白い肌や、声を出すまいと口に手を当てる仕草を見て「美しいなぁ」と感じ、もっと気持ちよくなってほしいと願う。別に愛しているわけじゃないのに、そんなふうに思うこともあるんですね。不思議です。

そして秘部に手を伸ばすと、既に元気な状態だったのでゴムを装着。騎乗位風で攻めよう!とお互いの秘部にあてがう際に一瞬挿入しかかって焦りましたが、一瞬だったから気付かぬフリ(笑)。そのまま攻め続けて、大変楽しい時間を過ごさせてもらいました。悶える姿がかわいかったし、「気持ちいい」「すごく興奮する」と言ってくれて嬉しかったです。

 

その後のピロートークも独特で、今までで一番長時間だったかもしれません。2人とも全裸のまま、ガウンも布団も掛けずにずーっとお喋り。「風邪引いちゃいそう」とガウンを羽織ると、「着てもいいけど前閉めちゃダメ」と左右のおっぱいに手を伸ばしてモミモミ。やがて左胸に耳をつけて、「心臓の音がするね」と心音を聴きながら寝そうになったりする。キミは幼児か!とツッコミたくもなるけれど、妙にほっこりして全部受け入れてしまうのはなぜなのか。1時間以上、基本的には抱かれたというより私が抱いた感じで(笑)くっつき、Nさんは私の胸に顔をうずめてニコニコしています。繰り返し「もうすっかり懐いたよ♡」と言うし、髪もフワフワ&モフモフだし、何だか本当に子犬みたい。

 

子犬みたいといえば、Nさんには噛み癖もありました。会って1時間もすると、肩、腕、手、指、いろんなところを甘噛みしてきます。「それって昔からの癖なの?」と訊いたら「え、どうだろう? 覚えてないけど、そうなのかもしれない」と答えていましたが、あれだけ噛むのだからリアルに癖なのでしょう。

ホテルを出て駅までの道中も、つなぎながらも私の手をずっと噛んでいました。そしてお腹がすいているのか、子供のように「わぁ、これ美味しそう!」と飲食店のサンプルを見ては立ち止まる。あまりの無邪気さに思わずご馳走したくなってしまうけれど、今夜は夫と夕食をとる約束をしているのです。かわいい子犬の誘惑に負けてはいけない(笑)。駅に着いても、Nさんは改札前で私の指を甘噛みしたり、胸に顔をうずめたりし続けています。大きな駅だから大勢の人が行き交っていて時折チラ見されるけれど、人の目というものを全く気にしていません。彼がもし子犬だったら、かわいさと人懐っこさにほだされてすぐさま飼ってしまうことでしょう。

 

彼の「懐いたよ♡」というセリフは、すごく巧い言い方だなと感じました。自分のセールスポイントをよく分かっている。彼が本当に子犬っぽくても実際はそうじゃなくてもどっちでもいい。私は己の魅せ方、売り方を知っている人が好きだし、ある意味プロだなと思います。

でも今回は、性感のテクニックよりも断然、彼そのものに興味を持ちました。考え方や生き方が非常に独特で面白い。彼がこれからどういう人生を歩んでいくのか、興味津々です。しばらく間を空けて、今度は性感じゃなくデートコースで指名してみようかな。美味しいご飯を食べながら、ひたすら彼の話を聞いて過ごしたら楽しそう。もちろん性感のほうが料金は高いので、Nさん的にはデートコースって微妙かもしれないですけどね(笑)。

 

というわけで、この日学んだことは…

 

一.「懐かれると弱い。…が、人物そのものに興味を持ち過ぎて、次回指名する時は性感抜きのコースになりそうな予感(笑)」