女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

中折れ

女風ユーザーとなって3年強。過日、初めての体験をば致しました。それは、セラピストさんの「中折れ」です。

 

相手は付き合いの長いセラピストさんで、タイプはA(*ほぼ毎回合体、の意/詳しくは《小噺 二. 合体》を参照願います)。彼は一度合体してからというもの、当然のように挿れてくる&毎度とっても元気なので、中折れというのはかなり意外でした。

 

「あれ? 珍しいね」

「うん…ごめん」

「全然いいよ。無理しないでね」

「無理はしてないよ、俺も出したいし」

「出したいんかーい(笑)! っていうか、何かあったの? 体調悪いとか?」

「ううん、体調は問題ないから多分メンタルだと思う」

「そうなんだ。話聞かなくて大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。迷惑かけてごめんね」

「いや、特に迷惑かけられてないけど」

「だって今途中で…」

「別に迷惑じゃないよ。大体私、『絶対挿れてくれなきゃヤダ!』とかじゃないし」

「え、そうなの⁉︎」

「そうだよ。今まで『挿れて』って言ったこと、ある?」

「……ない!」

「でしょ?」

「そっかぁ、そうなのかぁ。俺、◯◯(←私の名前)は勝手に挿入ありきだと思い込んでた」

「やっぱりね(笑)。そうかなぁとは感じてたけど、訊かれなかったし、わざわざ言う必要もないかと思って(笑)」

「そりゃそうだ(笑)。でもそっか、今日その話聞けて良かったかも。ありがとね」

 

けれど、帰宅してお風呂に浸かりながら思ったのです。

「彼、話は合うし筋肉ボディーだし、一緒にいてすごく楽しいけど、『合体なしでも指名し続けるか?』って言われると微妙かもしれない。普通のマッサージにしても性感マッサージにしても、もっと上手いセラピストさんって沢山いるもんなぁ。ってことは、私はやっぱり『最終的には合体を期待してる』…のかしらん?」

だとしたら、彼の言う「挿入ありき」というのもあながち間違ってはいないというか、一理あるような気がしないでもありません。

 

確かに、Aタイプのセラピストさんに対しては、「挿れていい?」と訊かれずとも、「合体して当たり前」のように思ってしまっている自分がいます。

私の場合、初回で合体したことはなく、指名3回目くらいでそういう雰囲気になることが多いんですね。そして“一度合体して以降、毎回挿入がある人”を「Aタイプ」に分類しているのですが、Aタイプのセラピストさんに、例えば「今後は合体なしの方向でどう?」と提案されたら…ひょっとしたらその人の指名をやめるかもしれない。

 

私がAタイプのセラピストさんを指名する時は、基本「セックスしたい♡」と望んでいる時です。つまり“ヤる気満々”なわけです(笑)。心もカラダもその状態でホテルへ行って、直前になって突如梯子を外されるのはだいぶキツイと予想できる。相手がBタイプ(時々合体あり)とかDタイプ(挿入は一切なし)であれば、もともと「合体なし」のつもりで指名するため問題ないのですが、「ある」と思っていたものが「ない」と人は混乱するし、瞬時に気持ちを切り替えるのも結構難しい。それならいっそ、関係自体をスパッと断ち切り、新たなセラピストさんを探したほうが気楽な感じがします。

 

そう考えると、「合体あり」というのはセラピストさんにとって、メリットはあまり多くないのかもしれないな〜。まぁ本番を強要しているわけじゃないし、こちらから「挿れてほしい」と頼んだこともないので、“セラピストさん自身が選んだ道”といえばそれまでなんですけどね(笑)。