女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

未知なる悩み、“セックスフル”

全国の感染者数、かなり増えましたね。特に都内は、過去最多となる224人(一日の感染者数)。「数字に一喜一憂しても仕方ない」と分かってはいても、“200人超え”というのはやはりインパクトのある数だと思います。加えて大雨や地震などの自然災害も発生し、実害を受けている方や不安を抱えている方が大変多い今。「予定通り、明日(7/10)からイベントの開催制限を一段階緩和する」という結論に至る理由が、私には全く分かりません。私はエンタメ系雑誌の記者をしているため、“イベント全般”が仕事や生活に直結するし、個人でライブを観に行くのも大好きです。でも、「イベント開催の規制が緩くなって嬉しい」とか「待ってました!」とかいう気持ちには1ミリもならないなぁ。命の危険を感じながらのライブなんて、誰にも実施して欲しくない。もちろん、好きなアーティストであっても観に行きたいとは思いません。“その瞬間”は楽しいかもしれないけれど、死んでしまったら何にもならないのだから…。

 

それはひとまず置いておいて、先日友人と話していて大きな発見がありました。その友人は現在47歳で、年下の旦那さんとお子さんとの3人暮らし。旦那さんは何と!17歳下なので、まだ小さいお子さん(4歳)の面倒を見るにしても家事をこなすにしても、「体力があってめっちゃ助かる」そう。「最初は(年齢差を気にして)結婚を躊躇したんやけども、今となっては良かったと思ってる」と幸せそうに笑っていて、私も「本当に良かったなぁ♪」と嬉しくなりました。

 

友人が旦那さんと出会ったのは、彼女42歳、彼25歳の時。お互い何歳なのかを知らないまま数回デートを重ね、彼に「付き合ってほしい」と言われた際に初めて年齢を明かしたそうです。彼が「年上だとは思ったけど、そんなに上だとは…」とつぶやいた時点で、彼女は「もうないな」と感じたけれど、そこから意外な展開に。「じゃあ訂正するね。ただ付き合うんじゃなくて、結婚を前提に付き合ってほしい。僕、結婚願望強いんだ」。

 

彼女のほうは、「結婚は縁があればしてもいい」というタイプです。しかも年齢的に子供を授かれるか分からないし、あろうことか彼は地方出身の一人息子。「田舎やったら、周りの目も都会より厳しいと思う。ご両親かて孫の顔見たいんと違う? せやのに、一人息子が17も上の彼女を連れてきたらどない思うか…。私、アンタとよりもご両親とのほうが年近いんやで。反対されるに決まっとる」。思ったことをそのまま伝えると、彼はまず「僕のこと好き?」と訊いてきたそう。「好きやけど…」「良かった♡ 僕も好きだから付き合おう」「いやいや、あのな、結婚となったらいろいろ…」「僕、子供はいてもいなくてもいいよ。親にもその辺、はっきり言うから大丈夫」。

 

あれよあれよと事は進み、付き合って数ヶ月で入籍。結婚後、これまた何と!自然妊娠で子供を授かり、43歳で初産。彼女は「自分でもびっくりしとるわ(笑)」と言っていましたが、人生、何が起こるか本当に分からないものですね。出会った当時のツーショット写真を送ってもらったところ、とても17歳離れているようには見えません。彼女が若いというより、彼が落ち着いている感じで、「ゴメンやけど20代には見えない…」と言ったら「せやろ? えらい老けとんねん」と大爆笑していました。

 

ただし、「老けとるのは顔だけ(笑)」だそうで、子育て中にも関わらず体力が有り余っているとか。夜も底なしで、またまた何と!「出産後も、生理の時以外は毎晩求めてくる」と聞いて軽く震えました。旦那さんは現在30歳ですから、体力があるのも性欲が強いのも分かります。それにしたって毎晩とな⁉ 4歳の子供を育てながら、家でライターの仕事もして、家事もやって、夜は毎晩営む。仮に旦那さんと同じ30歳だったとしても、それはなかなかキツイというか、いろんな意味で「体がもたない」んじゃないだろうか。今まで私は「セックスレス」が辛いと思っていたけれど、世の中には「セックスフル」でしんどい思いをしている人がいるとは衝撃でした。彼女の話を聞くまで、そんなこと想像もしなかった。

 

さらに、どんなに疲れていても、たとえ気乗りしない日でも、「基本的には応じる」との言葉を聞いて再び震えが…。「旦那のこと好きやし、がっかりさせたくないし。男と違って“勃たん”っちゅうことはないから、今んとこ何とか頑張ってるわ。そら『今日は勘弁してぇな』と思う時もあるけどな~。ほんで、『ひょっとして10年後もこのペースなん?』と思うと溜息出るわぁ…」。

 

17歳下の旦那さんと、生理時を除いて毎晩セックス。これを自分に置き換えてイメージすると、大学生くらいの夫と毎晩ってことか。短期間のアバンチュールとかではなく、夫婦として毎日毎晩。ヒエェェェ…。そう考えたら、セックスレスもセックスフルも、同じくらい辛いのかもしれないなぁ。それに、平均的な回数の営みがあるカップルでも、“完全に性が一致している夫婦”って恐らくいませんよね。性的嗜好や好きな体位、愛撫にかける時間、触り方、下着の趣味から部屋の明るさまで、“何もかもぴったり一致する”なんてことはあり得ないと思います。だとすると、わざわざ言わないだけで、みんな大なり小なり悩んでいるのかもしれない。そのことに、今更ながら気が付きました。

 

今までも「私だけがセックスレスで辛い思いをしている」とは思っていなかったものの、“同じようにセックスレスで悩んでいる人”のことしか見えていなかったかもしれません。セックスが多すぎて困っていたり、セックスはあるけれども“したいセックス”が出来ずに不満を持っている人のことは、全然頭になかった。ひょんなことから「セックスフル」の話題になったけれど、諸々発見させてもらえて良かったです。