女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

洗面所の攻防

12/5(土)、お昼頃のこと。我が家のテレビが全く動かなくなりました。少し前から予約録画が出来なかったり、番組表が更新されなかったりと「調子悪いのかな?」という兆しはあったのですが、私も夫も特にアクション起こさず。結果いよいよ寿命が尽きたのか、点いては消え、消えては点きを数回繰り返した後、「ブゥゥン」という鈍い音と共にブラックアウト。電源を何度入れ直しても、二度と映らないようになってしまったのです。


製造メーカーに問い合わせたところ、「型が古いのと、保証期間も過ぎているため有償での修理となります。現物を拝見しない限り正確な料金は分かりませんが、そのケースでしたら4〜6万円かと思われます」という返事。このテレビは夫の持ち物で、「いつ買ったか覚えてないけど結構長く使ってる」んだとか。私は結婚するまでテレビなしで生活してきたので、正直、今後自宅にテレビがあろうとなかろうとどっちでもいい感じです。ドラマ「共演NG」と「恋する母たち」は時間が合えば視聴しているけれど、それだって何が何でも観たいわけじゃない。一方、夫は仮面ライダーやら好きなアニメ(ものすごい数を予約録画している)やらバラエティーやら、“毎週欠かさず観る番組”が多いです。一日テレビがないだけで大騒ぎしていて、「可愛らしいなぁ」などと思っておりました。…最初のうちは(笑)。


ブラックアウト後、私が洗面所で歯を磨いていると、わざわざ扉を開けて「アニメは1回見逃すと展開が分かんなくなっちゃうから、すぐにでも買い替えたい」と訴えに来た夫。「じゃあ来週買いに行こっか」と泡だらけのまま答えたら、「来週⁉︎   ネットで買えば即日配送してくれるお店もあるよ。ネットで今すぐ注文しよう」と返ってきました。嗚呼、これは致し方ない。歯ブラシを置いて口をゆすぎ、いざ戦闘開始。


「私今から出掛けるとこだし、明日も予定あるんだよね。来週一緒に探しに行こうよ」

「それじゃ遅いんだ…。選んで買っとくから、あとで折半するんじゃダメ?」

「私はテレビなくてもいいし、そもそも一緒に選べないならお金出す気ないかな〜。現状、あなたが全額出して好きなの買うか、折半して2人で決めるかの二択だと思う」

「じゃあiPad(画面上)で一緒に選ぼう」

「いや、『私出掛ける』ってさっき言ったよね?」

「あ、そっか。何時に帰ってくるの?」

「夜遅め」

「明日は?」

「明日も出掛けるし、悪いけど帰り遅いよ」

「1週間観れないのか…」

「そんなに観たいなら自分で買えばいいじゃん。リビングじゃなくて自室に置いたら? 私はテレビなくても平気だからさ。それに、折半するなら予算の検討が必要でしょ? いずれにしても、今すぐっていうのは無理だよ。っていうか、予約時間に遅れちゃう」

「あぁ、ごめん。分かった、来週まで待つよ」


夫と出会って2年。ケンカらしいケンカなんて一度もしたことなかったけれど、この時はMAXイラッとしましたねぇ。「出掛ける」と言っているのに、“自分の都合”や“自分の希望”をグイグイ押し付けているように見えたからです。大好きな番組を1話たりとも見逃したくない気持ちは理解できますが、「だいぶ勝手だなぁ…」と、彼に対して初の“ガッカリ”モード。いっそのこと、「『私はテレビ欲しいと思ってません』と伝えてしまおうか?」と悩み続けて、月曜の夜に至っております、ハイ(笑)。